3600形
初代AE形の技術を基に1982年に登場した車両で、ワンハンドルマスコンを京成電鉄で初めて採用し、界磁チョッパ制御も通勤型車両としては初採用するなど、当時は新しいことづくめな存在でした。車体は3500形のセミステンレスからステンレスに変更されています。車体の傷みを心配する必要は無さそうですね。
当初は6両編成で登場したものの、現在は編成組み換えにより8両編成になりました。その組み換えの結果編成内での番号はバラバラ、さらに先頭車が余るという結果になってしまい、その余った先頭車をつなげて3700形と同じ下回りを取り付けた変わった編成も在籍しています。
3500形(未更新車)の置き換えが終了後に京成が置き換え始めたのがこの3600形となりましたが、リバイバルカラーになった3688Fや特殊な立ち位置の3668Fをどうする心算なのかが今一つ読めず、同様に置き換えが進められている3400形とどちらが先に引退するのかは読めない所です。

上写真は3658F、八千代台にて。
簡単な年表
1982年 登場
1998〜1999 編成組み換え
同じ頃 先頭車のみの6両編成、3668F登場。足回りはVVVF。
2002年 芝山鉄道に3618Fをリース。
2014年 3618Fが京成電鉄へ復帰。
2017年 3618Fおよび3668Fの中間2両が廃車。3668Fは4両編成として存置。
2020年 3688Fにてリバイバルカラーを実施。
最終更新:2024/4/29
【特集】3688Fに13枚追加。
【編成】3668Fに3枚追加。
【風景】3枚追加。



8両編成化に伴い、余った先頭車だけで作られた3668F。当初4連で登場しましたが後に中間に2両を追加し、4M2Tの6連となりました。モーターは3700形と同様ですが、コンプレッサーは従来通りなので、乗っていると不思議な編成でもあります。後に中間の2Tは廃車になり4連に戻った事から、現在は運用はある程度限定されており、金町線の運用に入ることも少なくありません。また、京急線から新型車両を輸送する際の牽引車として用いられる事も多く、他の編成は先頭T車であるが故に京急線に入る事が出来ない為、その際は非常に注目される存在でもあります。

このような立ち位置である事から、現在廃車が進む3600形の中にあって一番今後が読めないのがこの編成。一体どうするつもりなのでしょう。

撮影場所:国府台
芝山鉄道の開業に伴い、同社へリースされていた3618F。2013年に芝山鉄道へのリース車を3500形に変更したため、京成電鉄へと復帰したのですが、検査入場するまでは緑帯がそのままの姿で運行されていました。然し、塗り替えた後も長くは持たず、2017年に同編成は引退しています。

撮影場所:京成上野
近年、3600形が6連に組成変更される事が複数ありました。中間を廃車する為かと思いきや保留車として残したままだった為正確な理由は良く分かりませんが、この変化が起きた編成はいずれもその後長くはもたずに廃車されているという共通点があり、その短い間に普段は見られない行先をたくさん見せてくれるので、自ずと注目されることになります。

撮影地:千葉中央


3688F リバイバルカラー特集

8連での運行を終了しそのまま引退と思われていた3688Fが、6連に短縮の上、登場当時のファイアレッドの帯の塗装のリバイバルカラーとなり、2020年8月に運用に復帰しました。いつまで残るかはわかりませんが、当該編成を用いた臨時列車が多数運行されるなど、2020年以降の世の中にあっての数少ない稼ぎ頭になっているようです。

この3688Fのリバイバルカラーの編成について、個人的な思い入れも深い事から普段運用される範囲の全ての駅(上野〜臼井/千葉・千原線全駅)で撮影を敢行しました。その為、写真の量が非常に膨大であることからページを分割致します。並びの写真や映像なども、リバイバルカラーの編成に関してはこちらに入れてあります。



〜編成別〜
3618F
除籍
特急 成田空港
上野
快速 西馬込行
船橋
3638F
除籍
特急 上野行き
高砂
急行 東成田行
東中山
特急 成田空港
船橋
普通 西馬込行
曳舟〜押上
特急 成田空港
高砂
快速 佐倉行き
船橋競馬場
快速 佐倉行き
船橋
普通 上野行き
東中山
普通 上野行き
青砥
普通 うすい行
臼井
3648F
除籍
特急 成田空港
高砂
特急 成田空港
高砂
特急 上野行き
鬼越〜八幡
特急 成田空港
高砂
快特 上野行き
船橋
快速 西馬込行
八千代台
特急 成田空港
上野
普通 ちはら台
千葉中央
快速 西馬込行
船橋競馬場
3658F
除籍
特急 成田空港
高砂
特急 上野行き
高砂
特急 上野行き
高砂
普通 西馬込行
四ツ木
特急 上野行き
船橋
普通 西馬込行
青砥
普通 高砂行き
大門
普通 高砂行き
四ツ木
普通 西馬込行
四ツ木
特急 成田空港
成田空港
快速 佐倉行き
船橋競馬場
特急 成田空港
八千代台
3668F
普通 上野行き
鬼越
急行 成田行き
青砥
普通 ちはら台
東中山
普通 うすい行
国府台
普通 うすい行
国府台
普通 ちはら台
船橋
普通 上野行き
八幡
普通 上野行き
船橋
快速 上野行き
日暮里
普通 津田沼行
上野
A特 成田空港
青砥
A特 成田空港
青砥
普通 上野行き
船橋競馬場
普通 上野行き
千住大橋
普通 金町行き
高砂
普通 金町行き
柴又
普通 高砂行き
柴又
普通 高砂行き
金町
普通 金町行き
柴又
普通 ちはら台
京成津田沼
普通 ちはら台
京成津田沼
ワンマン
普通 ちはら台
千葉中央
普通 津田沼行
幕張本郷
普通 津田沼行
幕張本郷
普通 高砂行き
柴又
普通 金町行き
柴又
ワンマン
普通 高砂行き
柴又
ワンマン
普通 高砂行き
柴又
ワンマン
普通 金町行き
柴又
ワンマン
普通 金町行き
柴又
普通 津田沼行
京成千葉
普通 ちはら台
京成津田沼
普通 ちはら台
京成津田沼
普通 ちはら台
京成津田沼
普通 ちはら台
京成津田沼
3678F
除籍
特急 上野行き
船橋
特急 成田空港
東中山
快速 高砂行き
東中山
特急 成田空港
八幡〜菅野
普通 高砂行き
高砂
快速 西馬込行
京成の街づくり
八広
特急 成田空港
上野
快特 上野行き
青砥
特急 上野行き
船橋競馬場
快速 西馬込行
船橋競馬場
3688F
急行 西馬込行
青砥
特急 上野行き
国府台
特急 成田空港
青砥
特急 成田空港
船橋競馬場
特急 成田空港
船橋競馬場
快速 成田空港
八広
快速 西馬込行
佐倉


〜形式別〜
クハ3600形
(Tc2)

3648(船橋)

3658(高砂)

3678(八広)

3688(佐倉)

3688(津田沼)

3688(高砂)
クハ3600形
(Tc1)

3651(四ツ木)

3681(佐倉)

3681(津田沼)
モハ3600形
(M1c)

3668(国府台)
モハ3600形
(M1)

3652(四ツ木)

3662(佐倉)

3682(佐倉)

3682(津田沼)

3686(佐倉)

3686(津田沼)
モハ3600形
(M2)

3617(船橋)

3653(四ツ木)

3663(佐倉)

3687(佐倉)

3683(佐倉)

3683(津田沼)


〜ヘッドマーク・ラッピングなど〜
各種ヘッドマーク類


〜Others〜
客室関連
ドア 番号表記1 ドア 番号表記2 ドア
番号表記2/黄帯
車内 扇風機
貫通扉 座席優先席 座席袖仕切り 荷棚
6人掛け8人掛け急ブレーキについて 禁煙危険品持込禁止窓の開け方
広告枠空調方向幕部分 車内スピーカー非常通報装置
製造/改造表示
東急&大栄
吊り革3人掛けドア番号
表記2
ドアコック扉上広告枠
温度計渡り板消火器収納部貫通扉
乗務員室
製造表記
日本車両
車外関連
京成グループロゴ 側灯 標識灯 標識灯
中間埋め込み
急行灯 パンタグラフ車両番号一例
3601
主制御器断流器コンデンサ
インバータ
台車空調 車両表記類ステップ転落防止幌
側扉乗務員室扉
乗務員室関連
運転台種別幕対応表行先幕対応表 前面幕の
操作ボタン?
冷房操作器空調指令切換箱
運番表示器←の操作盤空調指令の
切換操作方
成田山のお守り


〜行先表示〜
前面
(暫定)
ワンマン
前面
(種別)
エアポート快速通勤特急快速 普通エアポート快特急行
試運転臨時回送エアポート急行特急
側面
急行 西馬込 特急 成田空港 特急 上野 普通 ちはら台 普通 西馬込 快速 高砂
普通 高砂 快速 東成田芝山 普通 金町普通 うすい 回送急行 上野
臨時 ワンマン
普通 ちはら台


〜編成表〜 …太字の車両は編成組み換えの際に移動した車両。
6両編成(編成組み換え前):T2c - M2 - M1 - M2 - M1 - T1c
6両編成(現在の3668F):M1c - M2 - T1 - T2 - M1 - M2c
8両編成:T2c - M2 - M1 - M2 - M1 - M2 - M1 - T1c

合計:8両編成×6+6両編成×1=54両
上野・羽田空港・西馬込←→ちはら台・成田空港・芝山千代田
〜編成組み換え前〜
3608F3608 - 3607 - 3606 - 3603 - 3602 - 3601
3618F:3618 - 3617 - 3616 - 3613 - 3612 - 3611
3628F3628 - 3627 - 3626 - 3623 - 3622 - 3621
3638F:3638 - 3637 - 3636 - 3633 - 3632 - 3631
3648F:3648 - 3647 - 3646 - 3643 - 3642 - 3641
3658F:3658 - 3657 - 3656 - 3653 - 3652 - 3651
3668F:3668 - 3667 - 3666 - 3663 - 3662 - 3661
3678F:3678 - 3677 - 3676 - 3673 - 3672 - 3671
3688F:3688 - 3687 - 3686 - 3683 - 3682 - 3681

07,06→18F/03,02→58F/08,01→68F

21,28→68F/27,26→38F/23,22→48F



67,66→78F/63,62→88F


〜現在〜
3618F:3618 - 3607 - 3606 - 3617 - 3616 - 3613 - 3612 - 3611
3638F:3638 - 3627 - 3626 - 3637 - 3636 - 3633 - 3632 - 3631
3648F3648 - 3623 - 3622 - 3647 - 3646 - 3643 - 3642 - 3641
3658F3658 - 3657 - 3656 - 3603 - 3602 - 3653 - 3652 - 3651
3668F3668 - 3621 - 3608 - 3601 - 3628 - 3661
3678F3678 - 3677 - 3676 - 3667 - 3666 - 3673 - 3672 - 3671
3688F3688 - 3687 - 3686 - 3663 - 3662 - 3683 - 3682 - 3681

3608Fから3607・3606を移動。
3628Fから3627・3626を移動。
3628Fから3623・3622を移動。
3608Fから3603・3602を移動。
登場時4連→6連化→一部除籍で4連。
3668Fから3667・3666を移動。
3668Fから3663・3662を移動。


〜車両の音〜
・3600形走行音

【都営浅草線】蔵前→浅草橋(1分40秒:788KB)
【都営浅草線】浅草橋→東日本橋(1分13秒:613KB)
【都営浅草線】東日本橋→人形町(1分35秒:805KB)
【都営浅草線】人形町→日本橋(1分32秒:788KB)
【都営浅草線】東銀座→宝町(1分20秒:438KB)…3652にて

【押上線】押上→曳舟(2分15秒:738KB)…3652にて
【押上線】八広→四ツ木(1分45秒:574KB)…3652にて

【京成本線】東中山→船橋(4分1秒:1.28MB)
【京成本線】青砥→日暮里(9分19秒:2.96MB)
【京成本線】船橋→海神(2分1秒:0.98MB)
【京成本線】海神→西船(1分46秒:893KB)

〜自動放送導入後〜
【千葉線】千葉→千葉中央
【千原線】千葉中央→千葉寺
【千原線】千葉寺→大森台
【千原線】大森台→学園前
【千原線】学園前→おゆみ野
【千原線】ちはら台→おゆみ野
【京成本線】臼井→ユーカリが丘
【京成本線】志津→勝田台
【京成本線】勝田台→大和田
【京成本線】大和田→八千代台
【京成本線】八千代台→実籾
【京成本線】大久保→京成津田沼
【京成本線】八幡→菅野
【京成本線】菅野→市川真間
【京成本線】市川真間→国府台
【京成本線】国府台→江戸川
【京成本線】江戸川→小岩
【京成本線】小岩→高砂

3668Fを除いた3600形はチョッパ制御。基本的には3400形と同じ音です。京成の電車で唯一先頭車がT車となっているので、収録の際はご注意。

・3600形(3668F)走行音

【京成本線】青砥→お花茶屋(2分1秒:662KB)
【金町線】金町→柴又(2分24秒:4.41MB)…自動放送導入後

モーターはそっくりそのまま3700形のそれと取り換えられてしまっているので、音で3700形と判別するポイントはコンプレッサー音だけ。上記の走行音も言われなければ3600形だとはわからないかもしれません。中間2両はT車なので、収録の際はご注意。



〜映像〜
3638F,3688F
青砥 勝田台 臼井発着
(youtube)

動画に登場する3638編成は、中間車を2両抜いて6連として運行されており(2019/9現在)、それ故、あまり見かけなかった行先が見られることになりました(千葉線運用だったり、臼井行きだったり)。以前も別の編成が同じ状態になった事がありましたが、8連に戻る事無く除籍されています。

3688F 蔵前発着(youtube)

旧来の京成電鉄の雰囲気を残す最後の車両とも言える3600形。都営浅草線で運行される車両の中ではサービス面での格差が出てしまっている感は否めませんが、そんな3600形が好きです。いつまで見られるやら…。

3688F 日本橋発着(youtube)

3600形は昭和末期〜平成初期に導入されたチョッパ車で、旧来の京成電鉄の特徴を今も残す貴重な存在です。先頭がTcである事から京急線への乗り入れには用いられず、それ故北総線内にも余程のことがない限り入線しないようです。
2020年現在の都営浅草線では際立って古い車両でもあります。個人的には京成で一番好きな車両なのですが、引退はもう秒読みといったところでしょう(編成組み換え&VVVF化された3668編成をどうするのかは不明)。

3658F
船橋競馬場発車
(youtube)

3600形は、初代AE形の技術をもとに製造された通勤型車両で、初のオールステンレス車となりました(3500形はセミステンレス)。ワンハンドルマスコンを通勤型車両で初採用したりするなど、当時は新機軸に満ちた車両でした。当初は6両編成9本で登場しましたが、編成組み換えにより現在は8両編成が6本、6両編成が1本在籍しています。

個人的には、京成で一番好きな車両だったりします。長い活躍を期待したいものですが…。

3668F 日暮里発車(youtube)

3600形のうち、6両編成から8両編成への組み換えによって余った車両だけで組成したのが現在の3668編成。先頭車だけを集めた寄せ集めの編成で、もともと3600形の先頭車は動力車ではなかったことから、新たに3700形と同様のVVVFインバータを搭載しています。結果として【この見た目でVVVF】かつ【先頭車だけの6両編成】という、京成電鉄でも一番と言っていいほどの異端な編成になりました。6両編成であることから、各駅停車を中心に運行されています。

3600形ドア開閉(youtube)

3600形は、初代AE形の技術を基に製造された通勤型車両。車内は更新されていないので未だにオレンジ色の化粧板が残り、3700形以降の車両と比べると現在は少し見劣りするようになってきてしまいましたが、長い活躍を期待したいものです。

扉に関しては、それまでの車両と何ら変わりませんが、ドア番号のシールが旧式のものを用いている事が多々あります。更新を受けていないからかな?



〜風景・並び〜
国府台-江戸川千住大橋佐倉柴又柴又上野
柴又柴又柴又幕張本郷津田沼津田沼
津田沼


〜その他〜
市川真間柴又

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