3500形
1972年に登場した京成電鉄初のステンレス車両。見てくれより性能や経済性を重視した車両のため、見た目は簡素なものとなりました(ただの個人的見解のようですが、カラーブックスシリーズの項目でそんなことが書かれてしまっています。悲しきかな)。MT比率の関係で、登場当時は京急への乗り入れは不可能でもありました。

1996年から更新が開始され、全く別の車両に見える程の大改造を施されました。更新を担当した大栄車輛は京成線や関東鉄道の車両改造&更新の技術に定評があり、その中でも代表的な改造として知られているのがこの3500形の改造となります。この更新車は京急直通にも対応しており、羽田空港行きの運用等にも入る事がありました。しかし、3000形が登場すると、その後はそちらを作った方が3500形を更新するよりも得策であると判断されたのか、全てが更新される事はなく、未更新のまま引退してしまった車両も存在しています。

2022年現在では4両または6両での運行、各駅停車のみ、他社直通運用から撤退…等、徐々に肩身が狭くなっています。3500形は2両ずつに分割する事が可能な為、2両ずつ組み替えて6両編成を組成する事が多く、写真を見てもどの車両で組成された編成なのかが今一つよく分からないのが困ったところ。また、その様なちぐはぐな編成を組んでいるからか他の車両と比べて露骨に乗り心地が悪く(前後衝動が酷い)、個人的には乗る分にはハズレにも思えます。

一応徐々に更新車も置き換えが始まってはいるものの、3400形や3600形よりは長く残りそうな状況です。

上写真は高砂にて。
簡単な年表
1972年 登場
1996年 更新開始
2000年 更新終了(この時点で更新されていないものはそのまま廃車)
2005/8 新型台車試験を3569Fで実施
2005/9 3569F廃車
2015年 8連運用消滅
2017/2 未更新車が引退
2018/10 更新車初廃車(3532F)
最終更新:2023/10/9
【編成】04F,12F(2枚)、08F(3枚)を追加。
【行先】ワンマンを追加。
【風景】4枚追加。
【その他】1枚追加。



〜編成別(未更新車)〜
3548F
更新
普通 うすい行
高砂
3552F
更新
普通 うすい行
船橋
3560F
除籍
特急 成田空港
茶屋〜青砥
普通 千葉中央
青砥
普通 金町行き
高砂
3564F
除籍
普通 ちはら台
高砂
3568F
除籍
普通 上野行き
海神
3572F
除籍
普通 芝山千代田
鬼越
普通 上野行き
八幡〜菅野
普通 千葉中央
青砥
普通 うすい行
高砂
3576F
除籍
普通 ちはら台
船橋競馬場
普通 ちはら台
船橋競馬場
普通 ちはら台
八幡〜菅野
普通 ちはら台
東中山
普通 津田沼行
町屋
普通 津田沼行
船橋
普通 津田沼行
船橋
3580F
除籍
普通 ちはら台
八幡〜鬼越
普通 津田沼行
船橋

3584F
除籍
撮影できず。
3588F
除籍
普通 ちはら台
東中山
普通 金町行き
高砂
普通 ちはら台
上野
普通 上野行き
高砂
普通 成田行き
上野
普通 高砂行き
上野
3592F
除籍
普通 芝山千代田
鬼越
普通 上野行き
八幡
急行 西馬込行
青砥
普通 ちはら台
船橋
都営フェスタ号
高砂
普通 高砂行き
柴又
普通 金町行き
柴又
普通 金町行き
金町
普通 上野行き
高砂
普通 上野行き
高砂
特急 成田空港
都営フェスタ号
西馬込
特急 成田空港
都営フェスタ号
西馬込
特急 成田空港
都営フェスタ号
西馬込
3596F
除籍
普通 ちはら台
東中山
普通 上野行き
八幡
普通 ちはら台
船橋
普通 金町行き
高砂
普通 津田沼行
上野
普通 上野行き
高砂
普通 高砂行き
上野


〜編成別(更新車)〜
3504F
普通 上野行き
西船
普通 ちはら台
高砂
快速 佐倉行き
船橋
快速 佐倉行き
高砂
普通 津田沼行
青砥
普通 うすい行
船橋競馬場
普通 上野行き
菅野
普通 上野行き
青砥
普通 上野行き
青砥
3508F
A快速 羽田空港
高砂
A快速 羽田空港
青砥
普通 西馬込行
四ツ木
急行 西馬込行
高砂
快特 羽田空港
品川
普通 高砂行き
高砂
快速 佐倉行き
船橋
快速 佐倉行き
高砂
普通 上野行き
船橋
ワンマン
普通 金町行き
高砂
ワンマン
普通 金町行き
柴又
ワンマン
普通 高砂行き
柴又
3512F
快速 成田行き
高砂
A快速 羽田空港
高砂
快特 佐倉行き
羽田空港
急行 羽田空港
立会川
特急 成田空港
高砂
快速 佐倉行き
京成津田沼
普通 高砂行き
高砂
急行 羽田空港
曳舟
普通 上野行き
青砥
普通 ちはら台
京成津田沼
3516F
普通 金町行き
高砂
3520F
除籍
普通 ちはら台
青砥
普通 西馬込行
三田
普通 うすい行
船橋競馬場
普通 成田行き
芝山千代田
普通 芝山千代田
成田
普通 上野行き
町屋
普通 津田沼行
稲毛
普通 津田沼行
国府台
3524F
普通 うすい行
青砥
普通 上野行き
東中山
普通 上野行き
青砥
普通 上野行き
関屋
3528F
普通 うすい行
上野
普通 上野行き
青砥
普通 うすい行
青砥
普通 上野行き
船橋
普通 うすい行
船橋
普通 うすい行
菅野〜八幡
普通 うすい行
ユーカリが丘
快速特急
津田沼
3532F
除籍
急行 西馬込行
八広
普通 上野行き
菖蒲園〜関屋
急行 羽田空港
立会川
快速 上野行き
青砥
快特 上野行き
船橋
特急 成田空港
高砂
A快速 羽田空港
国府台
特急 上野行き
高砂
3536F
特急 上野行き
高砂
普通 うすい行
青砥
普通 高砂行き
浅草橋
普通 上野行き
津田沼
3540F
リース
(芝山 3540F)
急行 成田行き
京成津田沼
普通 上野行き
東中山
普通 上野行き
高砂
普通 高砂行き
高砂
快特 成田空港
高砂
3544F
普通 上野行き
高砂
普通 津田沼行
千葉中央
3548F
普通 芝山千代田
鬼越
普通 上野行き
東中山
普通 ちはら台
高砂
普通 ちはら台
京成西船
普通 津田沼行
幕張本郷
普通 津田沼行
みどり台
普通 うすい行
国府台
3552F
2両廃車
特急 成田空港
高砂
A快速 羽田空港
八幡
快速 西馬込行
東中山
快特 成田行き
日暮里
普通 うすい行
高砂
普通 うすい行
船橋競馬場
普通 津田沼行
船橋競馬場
3556F
特急 成田行き
高砂
快速 羽田空港
八幡〜鬼越
普通 上野行き
船橋
普通 うすい行
船橋
普通 上野行き
新三河島
普通 うすい行
実籾


〜形式別〜
モハ3500
(M2)

モハ3580(船橋)

モハ3589(柴又)

モハ3592(高砂)
モハ3500
(M2)
更新車

モハ3509(津田沼)

モハ3532(立会川)

モハ3549(津田沼)

モハ3552(津田沼)
モハ3500
(M1')
更新車

モハ3507(船橋)

モハ3550(津田沼)

モハ3551(津田沼)


〜Others〜
原型
ドア 車内 扇風機 つり革 製造銘板 Keiseiロゴ
車号/禁煙表示 運転台 パンタグラフ 側灯 グループロゴ 標識灯
諸元表示
更新
ドア 車内 貫通扉 車外スピーカー パンタグラフ
標識灯 急行灯 台車 Keiseiロゴ 転落防止幌 ドア
番号位置ずれ
ドア
黄帯
側窓 扉間 側窓 車端部 座席座席袖仕切り優先席
更新表示各種表記類



〜行先表示〜
原型車
前面
都営フェスタ号
2008年
普通
原型車
側面
普通 ちはら台 普通 金町 普通 高砂
更新車
前面
(暫定)
ワンマン
更新車
側面
特急 成田空港快特 成田空港 急行 西馬込普通 成田普通 (東成田)芝山普通 上野


〜編成表〜
3500形は、2両ずつに分割して組み合わせて、6両編成を組成する事とが多々あります。
その為、編成表の通りに行かない事が殆どです。そこはご了承ください。

4両編成:M2c - M1 - M1 - M2c

合計:4両編成×24=96両
上野・羽田空港・西馬込←→ちはら台・成田空港・芝山千代田
3504F:3504 - 3503 - 3502 - 3501
3508F:3508 - 3507 - 3506 - 3505
3512F:3512 - 3511 - 3510 - 3509
3516F:3516 - 3515 - 3514 - 3513
3520F:3520 - 3519 - 3518 - 3517
3524F:3524 - 3523 - 3522 - 3521
3528F:3528 - 3527 - 3526 - 3525
3532F3532 - 3531 - 3530 - 3529
3536F:3536 - 3535 - 3534 - 3533
3540F:3540 - 3539 - 3538 - 3537
3544F:3544 - 3543 - 3542 - 3541
3548F:3548 - 3547 - 3546 - 3545
3552F:3552 - 3551 - 3550 - 3549
3556F:3556 - 3555 - 3554 - 3553
3560F:3560 - 3559 - 3558 - 3557
3564F:3564 - 3563 - 3562 - 3561
3568F:3568 - 3567 - 3566 - 3565
3572F:3572 - 3571 - 3570 - 3569
3576F:3576 - 3575 - 3574 - 3573
3580F3580 - 3579 - 3578 - 3577
3584F:3584 - 3583 - 3582 - 3581
3588F:3588 - 3587 - 3586 - 3585
3592F3592 - 3591 - 3590 - 3589
3596F:3596 - 3595 - 3594 - 3593
更新
更新
更新
更新
更新/除籍
更新
更新
更新/除籍
更新
更新/リース(芝山鉄道)
更新
更新
更新/2両除籍
更新
除籍
除籍
除籍
除籍
除籍
除籍
除籍
除籍
除籍
除籍


〜車両の音〜
・3500形走行音

【金町線】金町→柴又(2分31秒:821KB)

同じ車両に見えない3500形。こちらは年相応の見た目の未更新車の音。
何よりも一番違うのは、ドアの動き方がまるで違う事。
京成では3500形未更新車でのみ、この動き方が確認できます。

・3500形更新車走行音

【京成本線】八幡→小岩(4分42秒:1.5MB)
【北総線】西白井→新鎌ヶ谷(3分22秒:1.07MB)

こちら、新車の如く生まれ変わった更新車の走行音。
走行装置は抵抗制御のままなので音は特別変化があったわけではないのですが、
未更新車が現在優等運用に入ることはまずないので、そこが違いかな。
また、更新車はドアエンジンを変更。ほかの車両と同じものに変わっています。



〜映像〜
3552F+増結2両
船橋競馬場発車
(youtube)

元の車両が何だかわからないほどの大更新を受けて話題となった3500形ですが、とうとう廃車が出始めました。4〜8連が自在に組めるのは強みではありますが、流石に古さには勝てないようで…。

3500形3596F上野発車(youtube)

3500形の更新は、3000形の製造が決まると打ち切られてしまいました。そのため、一部は今も未更新のまま存在し、いまどき珍しい板式の種別表示を用いた車両として活躍を続けています。といっても、今はもう「普通」板以外を使うことはないんでしょうけど。
ほどなく置き換えだろうと思っていたのですが、意外と(良い意味で)しぶとく残ってくれています。

3500形ドア開閉(youtube)

現在の京成電鉄の抵抗制御車のうち、登場以来ほとんど更新されていない3500形の原型車。ドアエンジンも昔のままのようで、ほかの車両ではまったく見られない動きの扉となっています。先は短いと思われるので見たい方はお早めに。
前はドアエンジンの音がはっきりしていたと思うのですが...この時はまったくと言っていいほどドアエンジンの音が聞こえませんでした。

3500形3528F上野発車(youtube)

上野を発車する3500形の様子。更新前の車両と同じ車両にはとても見えませんが音を聞くとやはりそれなりの時代の車両なのが実感できます。

3500形更新車ドア開閉(youtube)

3500形は、京成電鉄初のステンレス車両(但しセミステンレス)。未だ前面の種別表示に板を使用しているなど、珍しい存在です。・・・が、この3500形の過半数は更新され、到底同じ車両には見えないほどの変化を遂げました。扉に関しても未更新車とはイメージが全く異なっており、窓を抑える金具は内側に設置されるようになった他、扉そのものの動きもごく一般的なものになりました。
さてさて、ここまで徹底的に更新した3500形。いつまで走ってくれるでしょうか。

3500形発着集(youtube)

最後の抵抗制御車となった3500形。決して静かではないもののモーター音はあまり目立ちません。というより、チョッパ制御の3400形と3600形のモーター音の自己主張が強すぎるだけかもしれませんが…。 ご覧の通り徹底的な更新を施したため、見た目に限って言えば古い車両という印象は受けません。基本的には4両編成ですが、2両ずつ区切ってユニットを組むことが出来る為、現在は4+2の6両編成で運行される事が殆どです。 柔軟な運用が組めることもあり、廃車は2020/8現在殆ど出ていません(※未更新のまま除籍されたものを除けば)が、今後の新型車両の導入次第によっては安泰とは言えないと思うので、見れる内にどうぞ。



〜風景・並び〜
高砂 高砂 西馬込 西馬込 西馬込 西馬込
西馬込 西馬込 西馬込 西馬込 西馬込 品川
船橋津田沼津田沼津田沼大神宮下大神宮下
柴又


〜その他〜
幕張本郷

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