9000系
東京メトロ(当時営団地下鉄)有楽町線の和光市延長に合わせ、東武東上線との直通運転が開始されることとなり、それにあわせて1981年に導入されたのが9000系。有楽町線・副都心線直通運用のみならず、東上線内の地上運用にも用いられています。

2007年以降、試作車の9101Fを除き全ての編成が更新され、2012年以降は副都心線経由で東急東横線に直通する運用にも用いられるようになりました。現在、東横線で唯一のチョッパ車である他、それ以前に東京の地下鉄路線で運行される車両として最後のチョッパ車となる見込みです(最終更新時点では東急8500系と京成3400形が残っていますがどちらも置き換えが進行中)。

上写真は9106F、多摩川にて。
簡単な年表
1981年 登場
1987年 試作車を量産化改造。
1991年 10030系ベースのコルゲートの少ない編成登場。
2007年 更新車登場
最終更新:2024/4/29
【編成別】03,06,07,08(1枚)、05(2枚)追加。
【風景】4枚追加。



1981年、東武鉄道で初めてのステンレス車として登場した試作車の9101Fは後に有楽町線用に増備された9102F以降の車両とは相違が多く、車内もまるで別物で、行先表示の位置も異なります。また、扉の位置も若干異なる事から副都心線・有楽町線のホームドアへの対応が難しく、その時点で直通運用から離脱し、東上線の地上線用として用いられるようになりました…が、その後暫くして故障が発生し、長い休車期間を経て2023年に廃車となってしまいました。2024/3時点では先頭車2両が解体されずに残っていますが、どうするつもりなのやら。

撮影地:朝霞台
1991年に増備された最終編成の9108Fは、当時10030系の量産体制に入っていた事から車体構造が見直されました。後に登場した9050系と見た目の違いが殆ど無いものの、側面の行先表示の形状が9050系と異なっています。車内はそれまでの9000系と変わりありませんでした(更新後も同様)。

撮影地:和光市

〜編成別〜
9101F
除籍
普通 池袋行き
朝霞台
普通 志木行き
朝霞台
急行 森林公園
朝霞台
普通 池袋行き
大山
普通 新線池袋
森林公園
普通 志木行き
池袋
普通 池袋行き
朝霞台
準急 川越市行
中板橋
準急 池袋行き
和光市
9102F
急行 小川町行
和光市
普通 川越市行
朝霞台
急行 川越市行
渋谷
急行 渋谷行き
和光市
急行 渋谷行き
渋谷
普通 成増行き
中板橋
快速 小川町行
中板橋
F急行 中華街
和光市
F急行 中華街
和光市
9103F
普通 川越市行
朝霞台
各停 新木場行
和光市
F特 森林公園
中目黒
普通 新木場行
朝霞台
F特 森林公園
自由が丘
9104F
普通 川越市行
和光市
普通 川越市行
朝霞台
準急 池袋行き
和光市
準急 和光市行
和光市
普通 渋谷行き
朝霞台
普通 渋谷行き
朝霞台
急行 池袋行き
中板橋
F特急 中華街
自由ヶ丘
F特急 中華街
自由ヶ丘
普通 池袋行き
下板橋
9105F
普通 新木場行
新木場
普通 川越市行
新木場
普通 志木行き
朝霞台
急行 川越市行
渋谷
急行 渋谷行き
渋谷
普通 渋谷行き
朝霞台
普通 池袋行き
池袋
普通 川越市行
和光市
F急 森林公園
和光市
急行 中華街行
中目黒
F特急 中華街
多摩川
F特急 中華街
多摩川
F特 森林公園
新丸子
9106F
急行 小川町行
中板橋
F特 森林公園
武蔵小杉
F特 森林公園
多摩川
F特急 中華街
多摩川
9107F
普通 新木場行
和光市
普通 新木場行
朝霞台
普通 新木場行
朝霞台
急行 渋谷行き
渋谷
急行 川越市行
渋谷
急行 渋谷行き
和光市
普通 渋谷行き
川越市
普通 渋谷行き
川越市
F急 森林公園
和光市
特急 中華街行
武蔵小杉
準急 川越市行
池袋
普通 川越市行
和光市
各停 新木場行
新富町
9108F
普通 新木場行
和光市
普通 新木場行
新木場
急行 川越市行
渋谷
F急 森林公園
坂戸
急行 小川町行
中板橋
各停 和光市行
新木場
各停 和光市行
新木場
各停 川越市行
新富町


〜形式別〜
クハ9100(試作車)

池袋側の先頭車。試作車である9101号はドアの位置が他の車両と若干ずれています。


〜Others〜
試作車
ドア 車内 ドアランプ 吊り革
原型車
ドア 前期 ドア 後期 パンタグラフ 台車 側灯
更新車
ドア LED有 ドア パンタグラフ 車外スピーカー 車内 貫通扉
車椅子スペース座席優先席扉上案内表示
共通
ロゴ


〜行先表示〜
方向幕
新木場
LED
普通 新木場 急行 川越市 急行 渋谷 各停 志木 東上線直通
東上線内 各駅停車
各停 和光市
準急 池袋 準急 和光市 普通 成増 急行 中華街 F急 森林公園 F急 中華街
東横線直通
東横線内 F特急
各停 新木場 特急 中華街 F特 中華街F特 森林公園 渋谷・池袋方面
副都心線内 F急
各停 和光市


〜車両の音〜
・9000系9101F走行音

【東上線】和光市〜朝霞(2分27秒:800KB)

9000系試作車の9101F。現在に至るまで更新されていない唯一の編成です。更新された編成との音声面での違いはドアチャイムや自動放送が無い事…だけではなく、ドアの音も違います。8000系と同じドアエンジンを使用しているため、非常にドアの開閉が五月蠅いのが大きな特徴。これが地下鉄に入っていたと言うのだからたまったもんじゃありません。

・9000系更新車走行音

【東京メトロ副都心線】池袋〜新宿三丁目(5分47秒:1.8MB)
【東上線】坂戸〜若葉(2分21秒:769KB)

副都心線〜東横線で唯一のチョッパ車となった9000系。車内は新車同然になっていますが走行音は少々他の車両と比べて賑やかです。その上、副都心線内の音声を録った時は開いている窓があった為、只でさえ賑やかなのがよけい賑やかになってしまっています。東武・メトロ・東急全ての自動放送に対応。

9000系更新車警笛

30000系以降の車両と同じ警笛になりました。
これが以後の標準となるもののようです。

3秒(23KB)
9000系更新車ドアチャイム(ドアが開いている間)

50000系以降で採用された音で、ドアの位置を示すため?にドアが開いている間一定の間隔で流れ続けています。当初は700系新幹線と同じ音だったのですが、新幹線と通勤車では勝手が違うようで50000系では不評となってしまい、音程を下げて若干静かな音となりました。9000系は当初からこのタイプのようです。

2秒(15KB)


〜映像〜

・9000系9102F新富町発着(youtube)

中央に柱の無い新富町は発着の撮影に向いています。有楽町・副都心線系統唯一のチョッパ車である東武9000系、いつまでこのまま運用が続くでしょうか…。


・9000系9103F新富町発着(youtube)

いくらアコモが更新されているとはいえ、今の東京の地下鉄においてすっかり前時代的な存在になってしまったチョッパ車の東武9000系。とても良い音を立ててくれるので地下で遭遇すれば迷わず録画するような状態が続いているのですが、この状態もいつまで続くかなぁ。


・9000系 豊洲・辰巳発着(youtube)

副都心線直通の際に更新が施された9000系ですが、モーターは登場当時からの電機子チョッパのまま変わっておらず、有楽町線、副都心線、東横線で唯一のチョッパ車となっています。モーター音も非常に味があり、個人的には同線で9000系が来たら「当たり」だと感じます。


・9104F 下板橋発着(youtube)

9000系は、東武初のステンレス車として登場した車両で、機器更新こそされていない物の内装は徹底的に更新されて50000系に準じたものとなり、東急への直通にも用いられています。

然しながら、更新から日がたつにつれて内装がくたびれていっているようにも思えるので、そろそろ「何か」が起きてもおかしくないような気もします。最も、20400系の投入、野田線の8000系の置き換えが待っているのでまだまだこのままなのかもしれませんが。


・9104F 多摩川通過(youtube)

※17秒付近 強烈な風切音注意!

直通開始から大分経ちますが、未だに東武9000系と西武6000系が東横線を走っているのは違和感を感じます。どちらも好きな車両なので、特急として駆け抜けてくれるのは嬉しいのですがね。


・9105F 朝霞台発車(youtube)

VVVF制御に変更されたということはないため、今でもチョッパ制御の走行音を聞くことができます。はるか昔、日比谷線に乗り入れる運用に用いられていた2000系の走行音にもちょっとだけ似ている音で、個人的には好きな音だったりします。



〜風景・並び〜
森林公園森林公園池袋新木場多摩川自由が丘
多摩川多摩川


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