5050系
老朽化が進んでいた8000系の代替を目的として導入された車両で、先に田園都市線に登場していた5000系の東横線仕様。僅かではありますが5000系より車体の幅が広く、定員は増加しています。内装は5000系の紫に対し水色。5000系の内装がきつい色だったのに対し、5050系は落ちついたイメージにまとめられています。

2012年より始まる東京メトロ副都心線を介した東武東上線、西武池袋線との直通運転にもこの車両が主力で用いられています。副都心線への直通運転に9000系を用いない方針としたことから増備も再開され、そちらは10両編成で登場し「4000」という車両番号に変更されていますが、形式は5050系のままとのこと。何だかややこしいですね。

上写真は5165F。武蔵小杉にて。
簡単な年表
2004/4/1 登場
最終更新:2024/5/11
【編成】ページ分割の上27枚追加。
【ラッピング】SDGsトレイン、ハチ公100周年を追加。
【Others】5177,5178Fのスカートを追加。
【風景】9枚追加。
【その他】1枚追加。



4110編成は渋谷ヒカリエのPR編成となりました。何分運用範囲が広い(所沢、川越、横浜…etc)ので遭遇するのは大変ですが、その奇抜な塗装は遠目に見ても目立ちます。内装も他の5050系と異なる特別仕様になっていますが、他の編成と運用は共通なので、相鉄線内で完結する運用に入ってしまう事もあります。

撮影場所:中村橋
5176編成は編成中に1両、総合車両製作所の新しい車両工法「SUSTINA」の試作車が混ざっています。リベットや雨どいが全く見えないまっ平らな側面は、きれいに仕上がっている反面、何だか味気ない見た目にも感じます。

余談ながら、SUSTINAで製造された車両が全てこんな車体に仕上がる、というわけではないようです、あくまでも「こんなのも出来るよ」という例としてこの車両を製造した、ということなのかな。

撮影場所:中村橋
5155Fと横浜高速鉄道Y516Fは、2014年2月の雪の日に発生した元住吉駅での追突事故の影響で廃車されてしまいました。この時廃車されたY516Fの代替として、5156Fが2018年度にY500系に編入され、Y517Fとなりました。その後、内装やドアチャイム等を他のY500系と揃える小改造が施されています。
尚、書類上では2017年の夏の時点で5156Fは横浜高速鉄道に譲渡されていたようです。運用も共通、色も社紋も変わらずで全く気付く要素がありませんでしたが。

撮影場所:多摩川(写真は5155F)
一方東急側でも5155Fの代替の為の編成が必要となり、2017年に5177Fが製造されました。内装も走行機器もそれまでの5050系とは全く別物で、前者は5000系の6扉車の代替の為に導入された車両に近いイメージとなっています。また、何故かスノープラウが設置されていますが、これは件の事故が雪の日に起きたから付けたのでしょうか。その割には他の編成に波及していませんが…。

撮影場所:多摩川(写真は5155F)
2020年、編成増強の為、5173Fに新製した2両を挟んで10両編成の4111Fが組成されました。5050系は製造時期によって帯の太さが微妙に異なっており、4111Fは元5173Fの部分と新製車とで帯の太さが異なっている様子を観察することが出来ます(右の太帯が元5173F側)。

撮影場所:自由が丘
相鉄との直通が始まるころ、東横線にも座席指定車両「Qシート」の連結が行われることになり、既存の8両編成にQシートを2両つぎ込む形で10連化した編成が4本用意されました。東横線で指定席車両を運行する事にどれだけの需要があるのかは何とも言えない…と思っていたら開始後結局上手くいっていない様で試行錯誤を続けているようです。

撮影地:自由ヶ丘


5050系 編成写真

編成数も多く、撮影回数も多い事から画像の量が非常に膨大な為、編成写真は別ページに分割いたします。


〜形式別〜
クハ5850
5851(渋谷)
モハ5750
5751(渋谷)
モハ5650
5651(渋谷)
サハ5550
5551(渋谷)

5576(多摩川)
SUSTINA試作車
デハ5550
4512(自由が丘)
Qシート
サハ5450
5451(渋谷)

4412(自由が丘)
Qシート
クハ5150
5151(渋谷)

5153(渋谷)

5161(渋谷)

5163(渋谷)


〜ヘッドマーク・ラッピング等〜
CoolBiz Train
いい町いい電車
プロジェクト
時差Bizトレイン
渋谷Hikarie
(4110F)
東急100周年
(5151F)
Qシート
(4112〜4115F)
相鉄直通記念
(4106F)
SDGsトレイン
(5175F)
ハチ公100周年
(5158F)


〜ドア〜
一般編成
前期車 前期車
窓枠補強
黄帯/警戒帯
中期車
LCD標準
後期車
LCD横長
黄帯
後期車
LCD横長
黄帯/警戒帯
増備車
LCD横長
黄帯/警戒帯
4110F
5・7号車
LCD横長
黄帯/警戒帯
1/3/8/10号車
LCD横長
黄帯/警戒帯
2/4/6/9号車
LCD横長
黄帯/警戒帯


〜Others〜
前/中期車
車内(前期)車内(中期)貫通扉(前期) 座席扉上案内表示車椅子スペース
座席袖仕切り
前・中期
後期車
車内座席座席袖仕切り扉上案内表示
増備車
車内座席座席袖仕切り 車椅子スペース貫通扉扉上案内表示
4110F
座席座席袖仕切り貫通扉
共通
貫通扉
中/後期共通
後部標識灯 前部標識灯
LED
排障器
5177・5178F


〜行先表示〜
特急 元町・中華街 急行 渋  谷 急行 元町・中華街
各停 渋  谷 各停 元町・中華街 急行 川越市
東上線内 普通東横線内 急行 各停 元町・中華街 F特急 森林公園
渋谷 池袋方面 F急行 森林公園 東横線内F特急 F急行 元町・中華街
各停 保  谷 F快急 飯能 各停 森林公園
F快急 元町中華街 F急行 小手指 渋谷 横浜方面西武線内F快急
各停 志木 東横線直通新横浜方面 各停 川越市
急行 湘南台


〜車両の音〜
・5050系(後期車)走行音

【東京メトロ副都心線】小竹向原→千川(2分2秒:664KB)
【東京メトロ副都心線】千川→要町(1分47秒:587KB)
【相鉄いずみ野線】緑園都市→南万騎が原

5000系と同じ日立IGBTの編成が多いものの、後期に製造された分(8連の一部と4000番台全て)は起動時の音の響き方が大分変わっており、東武50000系統と全く同じ音になりました(ブレーキ解除音は違うけれど)。



〜映像〜
5050系前期車綱島発着(youtube)

5050系は、東横線用の5000系統として導入された形式で、主に4000番台に充てられている後期製造分とそれ以外の車両で少しモーター音が異なります(日立IGBTである事自体は共通)。また、後から追加で製造された5177F以降の編成も別のモーターになった為、5050系には3種類のモーターがあると言えそうです。
5177F 綱島発着(youtube)

5050系のうち、後から補充分として登場した5177Fはそれまでの編成とモーター音が大幅に異なっています。日立IGBTである事自体は変わりませんが、全密閉のモーターとなっているようです。
このほか、細々した仕様変更が施されており、5050系は細かな違いが多い玄人向けの車両と言えるのかもしれません。自分も違いは完全に把握できていません。
4110F 新富町発着(youtube)

9050系の映像でも録ろうかと新富町に向かってみたら道中で偶々バイト運用に来ていた5050系(しかもヒカリエ号編成)を見かけたので折角なので撮影を。本当は向かいのホームから撮った方が絵になるのですが、被られたら嫌だなと思ったので…。
5050系のうち4000番台の車両はそれまでの車両とやや起動音が異なり、東武50000系列に近い音になっています。
5050系後期車ドア開閉(youtube)

5050系のうち、後期の編成および4000番台の(4110編成を除いた)全ての編成に見られる扉。5000系のそれと同じく、壁紙と同じ色の化粧板がついただけでそれ以外は変化ありません。

5050系のモーター音比較 馬車道にて(youtube)

5050系のモーター音は、10連の4000番台も含め様々なものがありますが、最も汎用的な物(1本目。5174Fが該当)と、後期に製造された8連の独自の物(2本目。5178Fが該当)で聞き比べの動画にしてみました。どちらの音がのお好みでしょうか。


4103F 坂戸発着(youtube)

5050系のうち、10両編成として登場したグループはモーター音の聞こえ方が変わり、東武50000系統のそれとほぼ同じ音になりました。 東上線で5050系を見ると未だに違和感を感じるのですが何故だろう、西武池袋線にいるのはそんなに違和感感じないんだけどなぁ。



〜風景・並び〜
渋谷渋谷渋谷渋谷 自由が丘自由が丘
和光市多摩川多摩川 中目黒中目黒中目黒
中目黒中目黒中目黒多摩川多摩川武蔵小杉
二俣川二俣川鶴ヶ峰 自由が丘自由が丘自由が丘
星川二俣川星川 星川星川星川


〜その他〜
長津田菊名中目黒菊名

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