6000系
1992年、来たる営団地下鉄有楽町線への相互直通運転に使用することを目的として登場した車両。従来の西武線のイメージを全く覆すその外観は大きな話題となりました。10両固定編成のため支線運用こそないものの、有楽町線直通運用の他にも池袋口の運用にも充当されるほか、2本のみ新宿線にも在籍しているため、見られる範囲は非常に広くなっています。
1996年以降に製造された車両はアルミ車体に変更されたほか、側扉の窓の支持方式が変更されています。番号が50番台に飛んでいる為6050系とされることもありますが基本的には6000系の50番台、という認識で良いかと思います。

尚、6000系(50番台を含む)は、東京メトロ副都心線および東急東横線への直通に際し、東急線に対応したATCの搭載などが施行されました。この際、前面を視認性向上のために白く塗装したため若干イメージが変わっていますが、新宿線に在籍する2本については改造が必要ないため、そのままの姿を保っています。

上写真は6008F、多摩川にて。
簡単な年表
1992年 登場
1996年 登場(50番台)
最終更新:2024/1/28
【0番台】01F,10F(3枚)、07F,09F,14F(1枚)、13F(5枚)、15F,16F,17F(2枚)追加。
【50番台】52F,53F,54F,56F(1枚)、55F,57F(2枚)を追加。
【ヘッドマーク】30周年を追加。
【幕】急行拝島を置き換え。
【LED】急行和光市、各停新木場、各停和光市、各停池袋を追加。
【風景】3枚追加。



最初の2編成(6101、6102の各編成)だけは新宿線に在籍しており、池袋線系統とは違って中々出会えない車両となっています。これらの編成は後の編成と扉の位置が若干異なるようで、池袋線に転属して副都心線対応に…とした工事は施されていません。東武鉄道に於いて、9000系の9101Fだけ直通運用から外されたのと似たような事情があるようです。

そのため、東急ATCに対応させる必要もなく、区別の為に前面を白く塗装する事も無いまま運行されています。登場当時の姿を見たい!という方は新宿線でこの2本が来るまで粘ってみるのも良いかもしれません。

撮影地:花小金井
6156F以降は戸袋窓が省略され、
なんだかスッキリした外見になりました。

撮影地:多摩川
西武鉄道(正確には前身の武蔵野鉄道)開業100周年を記念して、リバイバルカラー的な立ち位置で黄色一色に塗られた6157F。この塗装のまま東急東横線直通運用に用いられたこともあるにはあるようですが、その頻度は低かった模様。

撮影地:中村橋
「ドアにご注意!」…の、指の向きにご注目。西武鉄道のこの表示、随分とフリーダムなことで有名で、このように指の向きが同じだったり、色がバラバラだったり、挙句の果てには貼られていなかったり左右でかなりズレた位置に貼られていたり…といったことが多発。ちょっと面白い光景でした。現在は新しい「ドアにご注意」ステッカーが導入され、こういった光景も過去帳入りしてしまいました。

撮影地:新木場
"西武"有楽町線の40周年を記念し、2023年に営団7000系の塗装を復刻した6117F。再現する車両は営団7000系ですが、それを実施する事業者は西武鉄道…という何とも不思議なラッピングとなりました。どうせなので地下で撮影した1枚を。

撮影地:新富町


〜編成別(0番台)〜
6101F
急行 西武新宿
馬場〜下落合
急行 西武新宿
花小金井
急行 新所沢行
南入曽
急行 西武新宿
6000系30周年
高田馬場
急行 拝島行き
6000系30周年
高田馬場
急行 拝島行き
6000系30周年
高田馬場
6102F
急行 本川越行
西武新宿
急行 本川越行
高田馬場
急行 西武新宿
高田馬場
急行 拝島行き
高田馬場
急行 拝島行き
小平
6103F
準急 飯能行き
練馬
準急 池袋行き
練馬
準急 池袋行き
練馬
急行 飯能行き
渋谷
各停 和光市行
渋谷
準急 所沢行き
中村橋
準急 池袋行き
中村橋
急行 中華街行
武蔵小杉
F特急 中華街
自由ヶ丘
6104F
各停 新木場行
新木場
F快急 飯能行
石神井公園
6105F
急行 飯能行き
渋谷
各停 新木場行
和光市
各停 保谷行き
石神井公園
準急 本川越行
高田馬場
6106F
準急 池袋行き
池袋
準急 所沢行き
池袋
普通 新木場行
新木場
F特急 中華街
多摩川
各停 新木場行
和光市
F快急 中華街
石神井公園
6107F
急行 飯能行き
渋谷
準急 小手指行
中村橋
F快急 中華街
練馬
各停 小手指行
石神井公園
各停 小手指行
練馬
6108F
普通 新木場行
和光市
快速 飯能行き
新木場
普通 新木場行
新木場
急行 中華街行
多摩川
F快急 飯能行
練馬高野台
6109F
急行 飯能行き
中村橋
F特急 飯能行
多摩川
各停 新木場行
石神井公園
準急 池袋行き
練馬
6110F
普通 清瀬行き
中村橋
普通 新木場行
練馬
特急 小手指行
自由が丘
F特急 中華街
武蔵小杉
F特急 中華街
自由が丘
F特急 中華街
自由が丘
F特急 小手指
自由が丘
6111F
普通 和光市行
新木場
各停 新木場行
中村橋
快急 飯能行き
中村橋
各停 新木場行
新木場
6112F
普通 和光市行
新木場
普通 新木場行
新木場
普通 新線池袋
所沢
各停 新木場行
新木場
快急 中華街行
中村橋
各停 小手指行
中村橋
各停 新木場行
新富町
6113F
急行 池袋行き
池袋
急行 飯能行き
池袋
急行 入間市行
池袋
各停 和光市行
要町
各停 清瀬行き
中村橋
急行 和光市行
中目黒
準急 新木場行
石神井公園
各停 小手指行
新木場
準急 池袋行き
練馬
準急 池袋行き
練馬
急行 飯能行き
練馬
準急 飯能行き
練馬
6114F
普通 清瀬行き
新木場
普通 新木場行
新木場
準急 池袋行き
練馬
各停 石神井公園
石神井公園
F特急 小手指
多摩川
6115F
普通 小手指行
新木場
普通 新木場行
新木場
快速 飯能行き
中村橋
各停 新木場行
飯田橋
各停 保谷行き
中村橋
急行 中華街行
武蔵小杉
準急 池袋行き
石神井公園
急行 和光市行
綱島
F特急 小手指
自由が丘
6116F
各停 新木場行
和光市
各停 小手指行
新木場
各停 小手指行
中村橋
F特急 中華街
武蔵小杉
各停 和光市行
和光市
準急 池袋行き
練馬
F特急 小手指
自由が丘
6117F
普通 新木場行
新木場
普通 和光市行
新木場
準急 池袋行き
練馬
普通 所沢行き
新木場
各停 新木場行
和光市
準急 渋谷行き
所沢
快速 渋谷行き
中村橋
各停 清瀬行き
花と寺社巡り
中村橋
各停 新木場行
花と寺社巡り
中村橋
各停 小手指行
中村橋
F特急 中華街
自由が丘
各停 新木場行
新富町


〜編成別(50番台)〜
6151F
快急 飯能行き
中村橋
各停 新木場行
新木場
各停 石神井公園
新木場
6152F
準急 新木場行
中村橋
普通 清瀬行き
池袋
特急 中華街行
自由が丘
特急 中華街行
自由が丘
特急 中華街行
多摩川
F快急 飯能行
中村橋
F快急 中華街
練馬高野台
F特急 中華街
自由が丘
急行 和光市行
自由が丘
6153F
急行 飯能行き
Nack5
中村橋
急行 中華街行
Nack5
武蔵小杉
各停 和光市行
新木場
6154F
急行 飯能行き
池袋
準急 池袋行き
中村橋
F快急 中華街
中村橋
各停 小手指行
石神井公園
急行 和光市行
武蔵小杉
6155F
普通 新木場行
PASMO
練馬
快速 渋谷行き
練馬
快速 渋谷行き
中村橋
各停 新木場行
中村橋
準急 池袋行き
所沢
F特急 中華街
自由が丘
F特急 中華街
中目黒
急行 和光市行
多摩川
6156F
普通 新木場行
練馬
急行 飯能行き
池袋
急行 飯能行き
東京富士大学
池袋
準急 飯能行き
東京富士大学
練馬高野台
各停 新木場行
新木場
6157F
普通 和光市行
和光市
各停 渋谷行き
保谷
各停 小手指行
中村橋
各停 小手指行
中村橋
各停 小手指行
中村橋
各停 新木場行
石神井公園
急行 和光市行
武蔵小杉
F特急 小手指
武蔵小杉
6158F
快速 飯能行き
新木場
普通 新木場行
新木場
急行 飯能行き
渋谷
快急 飯能行き
東京富士大学
池袋
準急 小手指行
東京富士大学
中村橋
特急 中華街行
祝!直通開始
多摩川
各停 小手指行
中村橋
各停 小手指行
中村橋
準急 飯能行き
石神井公園


〜ラッピング・ロゴ等〜
各種
ヘッドマーク類
花と寺社巡り PASMO 東京富士大学 6000系30周年
Nack5
(6153F)
LAIMO・爽爽猫
(6158F)


〜ドア〜
6000番台
LED案内
6000番台
LCD案内1
6000番台
LCD案内2
6050番台
LED案内
6050番台
LCD案内


〜Others〜
車内 貫通扉 パンタグラフ 車椅子スペース 転落防止幌 車外スピーカー
吊り革 運転台 ドア番号 扉上案内表示
LCD1
扉上案内表示
LCD2
標識灯
ロゴ SEIBU ロゴ 西武鉄道 スピーカー準備個所 扉上案内表示
LED 6000系
側灯
座席優先席座席袖仕切り


〜行先表示〜
普通 新木場普通 清瀬 急行 西武新宿急行 本川越 普通 和光市急行 拝島
急行 新所沢
LED
準急 所  沢 急行 飯 能 各停 和 光 市
快速 渋  谷 快速 飯 能 各停 小 手 指
Fライナー 特急 小手指 各停 新 木 場 渋谷 池袋方面 西武線内各停
各停 西武球場前 各駅停車 石神井公園 各駅停車 新木場
各駅停車 和光市 各駅停車 池袋 急行 和光市


〜車両の音〜
・6000系(6000番台)走行音

【池袋線】所沢→秋津(3分10秒:1.00MB)
【有楽町線】練馬→新桜台(2分21秒:767KB)
【東京メトロ有楽町線】池袋→要町(2分9秒:705KB)
【東京メトロ副都心線】池袋→新宿三丁目(5分53秒:1.87MB)
【東急東横線】自由が丘→中目黒(4分50秒:1.54MB)

日立GTOの後期の音で、京王8000系や東急2000系が類似のモーター音を出していますが、6000系のそれはとりわけ重厚な音を立てているのが特徴的でした。当時より西武・東京メトロ・東急・みなとみらい線全ての自動放送にも対応済み、副都心線のワンマン運用にも対応しています。

・6000系(6000番台:更新車)走行音

【東京メトロ有楽町線】辰巳→豊洲(2分25秒:788KB)

そんな6000系も殆どの編成は三菱SiCに更新され、重々しいモーター音を聞くことは出来なくなってしまいました。ドアエンジンも更新され、その際にドアチャイムが流れるタイミングも修正されています。

・6000系(6050番台)走行音

【池袋線】保谷→大泉学園(1分56秒:634KB)
【東京メトロ副都心線】新宿三丁目→池袋(5分53秒:1.9MB)

当然と言えば当然なのかもしれませんが、6000番台と全く変わりません。ドアエンジン等も特に変更無し。ドアチャイムのずれも相変わらずです。

6000系ドアチャイム

開閉時にそれぞれ1回ずつ、東京メトロでおなじみのチャイムが流れます。音が鳴るタイミングは車両によっていろいろなようで、この車両の場合はドアが動き始めて大分経ってから音が鳴る仕組みとなっていました。

4秒(27KB)


〜映像〜
6000系6102F(日立GTO)南大塚発着(youtube)

池袋線の6000系が行先表示のLED化、扉上案内表示のLCD化、モーターの換装を施されている一方、新宿線に在籍する2本は2019/10現在全く動きが無く、今となっては原型通りの6000系として貴重な存在となってしまいました。とはいえ、日立GTOの経年自体は池袋線のそれと変わらない筈なので、いつPMSMやSiCに変わっても不思議ではないと思われます。記録はお早めに。

6000系6107F(三菱SiC)新富町発着(youtube)

数ある日立GTOの車両の中でもかなり重厚な音を立てる事で個人的に好きだった西武6000系ですが、流石にGTOの老朽化も進んでいるのか、近年は殆どの編成がモーターの換装を受けてしまいました。新宿線に残る2本が今後ますます貴重な存在となりそうです。
編成によって変更後のモーターは三菱SiCか東芝IGBTとなりますが、6107Fは三菱SiCに該当します。

6050系6152F(日立GTO)池袋発車(youtube)

まだまだホームドアがなかったころの池袋、かつ副都心線未対応車時代の6050系の様子。今の有楽町線は新線の如し。

6000系6155F(日立GTO)新富町発着(youtube)

数ある日立GTOの車両の中でもかなり重厚な音を立てる事で個人的に好きだった西武6000系ですが、流石にGTOの老朽化も進んでいるのか、近年は殆どの編成がモーターの換装を受けてしまいました。新宿線に残る2本が今後ますます貴重な存在となりそうです。
そんな6000系の中でも、2019/9現在未だに日立GTOを維持している数少ない編成に偶々当たったので映像を撮ってみました。やはりこの音が地下鉄で聞けなくなるのはやや寂しく感じます。

6000系(日立GTO)新木場発車(youtube)

※古いカメラでの撮影です。音量、音質にご注意。

まだ副都心線対応改造がされる前、全面も銀色の6000系が新木場を発車する様子。 もう程なく、このホームにもホームドアがつくことでしょう。

6000系(日立GTO)渋谷発車(youtube)

副都心線の渋谷駅は暫定開業。中間の2本の線路の上にはホームが乗っかっているという状態です。このような構造故、ホームの先端からは出発する列車を確認することが出来たりします。東急の工事が本格化してから、この光景も見られなくなりました。

6000系 千川通過(youtube)

副都心線の開業に合わせて、池袋〜和光市間で途中小竹向原にしか止まらない「準急」が有楽町線にも設定されました。基本的に新木場か和光市発の列車のみの設定でしたが、別に追い抜きとかをするわけでもなく、むしろ池袋〜和光市間の人にとっては大層不評だったらしく、2010/3のダイヤ改正で早々と消滅してしまっています。ちなみに、和光市より先の東武線に行く準急はなかったことから、このように西武6000系の準急も運用されていました。

6000系 LEDの様子(1)(youtube)

副都心線急行(渋谷方面)の停車駅案内の様子。明治神宮前の後に「<原宿>」という文面が新たに追加されています。
なお、基本的に西武6000系のメトロ線内でのLEDの表示内容&方法はメトロ車と変わりませんが、「まもなく●○」→「足元に〜」→「〜ドアが開きます」の表示の切り替えが鈍いようで、「足元に〜」が一瞬しか写らなかったり、そもそも表示されなかったりすることも珍しくありません。また、ちょっとLEDの映りが暗くて見づらいこともあります。

6000系 LEDの様子(2)(youtube)

東京メトロ線内での西武6000系のドア上LEDの様子。基本的にはメトロ車と同じ内容を出しているのですが、「まもなく●○ → 足元にご注意ください → このドアが開きます」の変化が遅く、「足元にご注意ください」が1秒も表示されずにすぐ消えてしまう、ということも珍しくありません(これは3つとも割と長い時間表示された方だと思います・・・)。もっと稀なケースだと、「足元にご注意ください」か「このドアが開きます」が出ないことも。

6000系ドア開閉(youtube)

窓が小さく、ドアの番号表記が独特。これは、最新型の30000系に至るまでずっと続いている西武の電車の特徴なので勿論6000系も当てはまります。 この扉を持っているのは2扉車である4000系と6000系のステンレス車。
ドアチャイムはよく聞くものが付いているものの、編成によって鳴るタイミングがバラバラ。開ききった後にドアチャイムが鳴る編成もある程です。

6000系更新車ドア開閉(youtube)

6000系のうち、LCDモニターを設置するなどの改造を受けた車両は扉の動きも若干の変化があります。ドアの上部に赤ランプがつき、ドアチャイムも動き始めた瞬間に必ず流れるように設定が変更されました。
ドアチャイムの音程も若干下がっている(新2000系の更新車や30000系と同様の音程)ようです。

6000系50番台ドア開閉(youtube)

6050系は、6000系のアルミ車体版。6050系と言われる事も無くは無いのですが、基本的には6000系の別番台とするのが一般的。

扉としては複層ガラスになったのが大きな違い。そのため、窓枠の形が変わっています。ドアチャイムのタイミングがバラバラなのは相変わらず。



〜風景・並び〜
所沢練馬石神井公園石神井公園 入間市〜仏子石神井公園
新木場 新木場 新木場練馬

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