6000系
1962年、南海初の高性能通勤型車両として登場したステンレス車。現存する高野線所属車両で唯一の4扉片開きの車両となっています。1985年から更新が施されましたが、スカートの設置には至っていないようです。
同じ構造で鋼製車体の7000系が老朽化で引退したのとは対照的に、6000系は更新が施されたとはいえ長年の間廃車の計画すら出ず、1枚扉の通勤型車両が大量に運行を続けている全国的に見ても貴重な状態が続いていました。こんなに長く残っていたのは、登場した1962年当時はステンレス車がまだ一般的ではなく、高価だった分とても頑丈に作られていたことが一因となっているようです。東急7000系統が地方にわたって未だに数多く運行されているのと似たような物なのでしょう。

然しながら、保守に必要な部品の調達が難しくなってきた事から(老朽化が理由では無い事が流石としか言えません…)置き換えが始まる事となり、2019年末頃から8300系を高野線系統に投入して置き換えを開始する予定のようです。2023年5月に南海電鉄を訪問した時に一度も見かけなかったので確実に減ってはいるのでしょうが、どちらにせよ6300系や6200系はまだまだ当分残るので、6000系の一派はまだまだ多数派の状態が続きそうです。

また、2両が大井川鉄道へと譲渡されています。追加の譲渡があるのかどうかは分かりませんが、大井川鉄道の車両の中に6000系が混ざっていると最早新車に見えてしまうから不思議な物です…。

上写真は6019F、新今宮にて。
簡単な年表
1962年 登場
1985年 更新
2019年 置き換えが始まる予定
2023年頃 引退予定
最終更新:2019/11/22
【編成別】07F,11F,12F,13F,22F,29F,34F(1枚)を追加。
【行先】急行三日市町を追加。
【映像】1点追加。
【風景】2枚追加。



〜編成別〜
6001F
各停 金剛行き
新今宮
準急 和泉中央
難波
6003F
急行 橋本行き
新今宮
準急 和泉中央
難波
6005F
急行 橋本行き
難波
6007F
除籍
区急 田園都市
難波
急行 田園都市
難波
急行 田園都市
難波
急行 三日市町
難波
6009F
除籍
急行 橋本行き
難波
6011F
除籍
各停 金剛行き
新今宮
区急 田園都市
難波
6012F
各停 なんば行
新今宮
各停 河内長野
新今宮
準急 和泉中央
新今宮
6013F
除籍
急行 田園都市
難波
区急 田園都市
難波
6016F
除籍
→大井川鉄道
急行 なんば行
新今宮
区急 河内長野
新今宮
6017F
除籍
各停 なんば行
新今宮
6019F
急行 橋本行き
新今宮

新今宮
区急 河内長野
新今宮
急行 橋本行き
中百舌鳥
6020F
各停 なんば行
新今宮
6022F
急行 田園都市
難波
6023F
区急 河内長野
新今宮
6025F
除籍
区急 田園都市
難波
6028F
急行 橋本行き
河内長野
6029F
除籍
急行 なんば行
新今宮
急行 橋本行き
難波
6033F
各停 金剛行き
新今宮
6034F
急行 三日市町
難波
6035F
除籍
急行 橋本行き
難波


〜形式別〜
クモハ6000

6003(新今宮)


〜Others〜
ドア 左開き ドア 右開き 車内 貫通扉 吊り革


〜行先表示〜
急行 なんば区急 田園都市急行 橋本準急 和泉中央急行 田園都市 急行 橋本
高野山連絡
急行 三日市町


〜車両の音〜
6000系走行音

【高野線】三日市町〜美加の台(2分5秒:681KB)

ごく普通の抵抗制御車の音。おそらく、6300系、7000系、7100系も同じ音なのでしょう。
側扉が大きな1枚扉のため、開閉にはやや時間がかかっているようです。



〜映像〜

・6000系 難波・新今宮発車(youtube)

渋い。この一言に尽きます。ついに置き換えが始まってしまった6000系ですが、東急7000系と双璧を成す頑丈な車両と言えるのではないでしょうか。東急7000系が地方に渡ったのに対して、南海6000系は生え抜きで運行し続けたという違いはありますが、日本の歴史に残る名車の1つと言えるのではないかと思っています。1両くらい保存されたり、養老鉄道の様な予想だにしない譲渡とかが起こるといいですねぇ…身勝手な妄想ではありますが。



〜風景・並び〜
難波難波難波

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