3300系
名鉄には3300系という車両がこれより前に存在していました。そちらは6000系に準じた車体に吊りかけの足回りを組み合わせた機器流用車でしたが、この3300系を置き換えたのがこの2代目3300系で、置き換えた車両の名前をそのまま頂いてしまった珍しい例となりました。その後も2019年時点で未だに製造が続いていた息の長い車両で、名鉄の新しい主力車両であると言えるでしょう。2両編成版の別形式として3150系が存在しますが、2両か4両か以上の違いはありません。

2015年に増備された車両からは塗装が変更され、若干赤い塗装の割合が増えました。この塗装は3300系にも用いられており、既存の編成もこの塗装に変更されています。視認性向上の為かとは思うのですが、個人的には今一つ中途半端な色のように思えます。

上写真は犬山にて。
簡単な年表
2004年 登場(3150系・3300系とも)
最終更新:2023/2/23
【3150系】51F,59F,60F,63F(1枚)、58F(2枚)を追加。
【3300系】13F,14F(1枚)、11F(4枚)、06F(5枚)を追加。
【Others】ドア(LCDあり)、LCDを追加。
【行き先】オーロラ(回送)、LED(準急中部国際空港以降3枚)を追加。
【走行音】東芝車の東大手→清水を追加。
【風景】1枚追加。



瀬戸線の喜多山駅の高架化工事に際する予備車として導入された3306F。この時点で3300系の製造自体が10年ぶりとなり、様々な仕様変更が施されています。モーターは東芝製の物になり、車内はロングシートになり、扉上の案内表示もLCDになり、スカートの形状も変更されました。
一応は予備車の必要がなくなった時点で本線に転属する事を前提として製造された経緯を持っていますが、2023年1月時点ではまだ瀬戸線で運行されています。そして、その時点で唯一となる系列の旧塗装編成となっており、さらに旧塗装でありながら新型のスカートを装備しているのは唯一の物であり、何かと唯一無二な点が多い編成となっています。

撮影地:大曽根

〜編成別(3150系)〜
3151F
急行 河和行き
犬山遊園
急行 岐阜行き
東枇杷島
回送
犬山
3152F
急行 知多半田
神宮前
急行 岐阜行き
名古屋
特急 河和行き
東枇杷島
3153F
特急 豊橋行き
東枇杷島
3154F
快急 豊橋行き
神宮前
普通 須ヶ口行
妙興寺
急行 一宮行き
名古屋
3155F
急行 岐阜行き
遊園〜新鵜沼
回送
金山
3156F
普通 東岡崎行
中京競馬場前
3157F
急行 一宮行き
東枇杷島
普通 新可児行
犬山
急行 犬山行き
犬山
3158F
快特 新鵜沼行
前後
普通
犬山
準急 中部空港
上小田井
3159F
快特 新鵜沼行
名古屋

犬山
急行 豊橋行き
栄生
3160F
特急 岐阜行き
名古屋
特急 岐阜行き
西春
普通 弥富行き
神宮前
普通 犬山行き
犬山
3161F
急行 新鵜沼行
名古屋
急行 内海行き
名古屋
3162F
急行 犬山岐阜
東枇杷島
急行 岐阜行き
知立
3163F
急行 河和行き
犬山
3165F
普通 東岡崎行
上小田井
普通 新可児行
犬山
3166F
準急 新可児行
名古屋
急行 新鵜沼行
西春
急行 内海行き
金山
3167F
急行 岐阜行き
神宮前
3168F
準急 弥富行き
東枇杷島
普通 新可児行
犬山
3171F
急行 新鵜沼行
神宮前
3172F
普通 犬山行き
犬山
準急 中部空港
神宮前


〜編成別(3300系)〜
3301F
普通 内海行き
太田川
普通 内海行き
上ゲ
急行 岐阜行き
エコムーブ
名古屋
急行 弥富行き
中京競馬場前
3302F
普通 知多半田
神宮前
普通 金山行き
大江
準急 国府行き
東枇杷島
3303F
急行 豊橋行き
神宮前
3304F
普通 知多半田
神宮前
3305F
急行 岐阜行き
名古屋
急行 岐阜行き
知立
3306F
普通 尾張瀬戸
栄町
普通 尾張瀬戸
大曽根
普通 尾張瀬戸
大曽根
普通 尾張瀬戸
大曽根
普通 尾張瀬戸
大曽根
3307F
快急 河和行き
東枇杷島
普通 金山行き
金山
準急 豊明行き
神宮前
3310F
急行 岐阜行き
豊橋
3311F
急行 新鵜沼行
神宮前
普通 新可児行
犬山〜富岡前
普通 犬山行き
犬山
普通 東岡崎行
上小田井
普通 東岡崎行
上小田井
3312F
急行 一宮行き
神宮前
急行 豊川稲荷
神宮前
3313F
準急 中部空港
栄生
3314F
普通 岐阜行き
須ヶ口


〜Others〜
ドア LED有り ドア LED無し 車内 貫通扉 吊り革 扉上案内表示
LED
パンタグラフ標識灯ドア LCD有り 扉上案内表示
LCD


〜行先表示〜
オーロラビジョン
急行 一宮 急行 岐阜 快特 新鵜沼 急行 豊川稲荷 回送 普通 新可児
普通
LED
特急 岐阜準急 新可児急行 新鵜沼 急行 豊川稲荷急行 河和急行 豊橋
準急 中部空港普通 栄町普通 尾張瀬戸


〜車両の音〜
・3150系・3300系(三菱IGBT)走行音

【名古屋本線】上小田井〜西春(2分28秒:1.13MB)
【河和線】阿久比〜植大(2分20秒:1.07MB)…3301Fにて

初期の三菱IGBTとしてはありがちな、急に音が上がるモーター音となります。各地の路面電車、都営6300形、小田急3000形の初期の編成などが類似のモーター音です。

・3150系・3300系(東芝IGBT)走行音

【瀬戸線】東大手→清水

上記と比べて東芝の編成はモーター音が殆ど目立たなくなりました。趣味的にはつまらないのかもしれませんが、静粛性は格段に上がっています。



〜映像〜
3150系(3160F)+
1700系(編成不明)
名鉄名古屋発車(youtube)

名鉄の特急列車は座席指定2両+一般車4両の1編成が基本となりますが、ラッシュ時はこれに一般車の2両編成が増結されることが多くなります。そのラッシュ時の増結によく用いられているのは赤い2両編成のVVVF車、3100系なのですが、その増備分という位置づけで登場したステンレス車体の3150系もこの運用に用いられることがあります。
3150系のうしろにくっついているのは奇しくも1600系改造の1700系。珍しい者同士の連結となりました。

3165+3157F 犬山発車(youtube)

3150系(2連)/3300系(4連)は、2004年から長期にわたって製造が続いた通勤型車両で、本線系統では初のステンレス車となりました。登場当初と現在とで塗装が変化していますが、赤の面積が増えたのはともかく…個人的にはちょっと微妙な塗り分けかなぁ…なんて思ったり。好みの問題ですが。

モーターは三菱IGBT(※厳密には、ライセンス生産の東芝の物も含む)で、先に小牧線用に登場した300系に準じた仕様となっているようです。

3150系ドア開閉
(youtube)

3150系(4両編成の場合3300系)は、名鉄本線初の「銀電」となり、それまでの名鉄のイメージを一新した車両。扉は接着窓の扉になりましたが周りの化粧板と色を合わ-せ、灰色になっているのが大きな特徴。ドアチャイムはそれまでのものと変更なしです。



〜風景・並び〜
豊橋犬山犬山

名鉄のTopへ東海地方の鉄道のTopへ鉄道データのTopへTopへ