1700系
支線直通用の特急車両の置換の為に1999年に登場した車両が1600系で、3両編成が基本となり、後に開業することが決まっていた中部国際空港へのアクセスも考慮されていたことから、扉の幅も若干広くなりました。一応、当時の名鉄特急はこの名前だと一般に認知されていたからか「パノラマSuper」のロゴをつけていますが、特に展望に特化した装備は持っていませんでした。

後に、支線での特急需要が減少した事や、2000系以外の全車特別車特急を廃止する方針となり、2008年にそれを完了する事になった事から、当時製造されていた2200系の一般車と1600系2両を組み合わせた編成を作る事になり、その際に1600系部分の形式は1700系となりました。この改造当初は2200系に合わせた塗装に無理矢理塗られた事から見た目も今一つ(私感)でしたが、2015年に1600系時代のイメージに近い塗装に改められています。結果として、当初この車両で考慮されていた中部国際空港へのアクセスには実際に用いられる事になった物の、この改造で余った数両が廃車されてしまうなど、決して満足のいく結果とはなりませんでした。

そうして暫く経った2019年、編成内での仕様の違いがやはり使いづらかったのか、2200系の特別車が新たに製造されることになり、1700系は置換えられることになってしまいました。その時点では減価償却も過ぎているとはいえ、最初から最後まで「思ったようにいかない車両」に終わってしまいそうな、何とも不憫な存在であると言えそうです。

尚、このページでは1600系時代の写真と1700系としての部分のみ公開しています。連結された2200系の部分は2200系のページをご覧ください。

上写真は1704F、神宮前にて。
簡単な年表
1999年 登場
2008年 改造により1700系となる(この際の余剰は廃車)
2019年 2200系特別車による代替が始まる
最終更新:2019/2/8
【編成別】1703Fに1枚追加。



2015年に2200系の増備車が登場し、少し塗装パターンが変わったのとほぼ時を同じくして、1700系も新塗装になりました。2300系側の塗装は2200系のパターンと同様ですが、1700系側の塗装が1600系時代に類似したものとなり、無理やり2200系の塗装に合わせた登場当時の塗装よりかなり「見れる」印象になりました。

撮影:名古屋


〜編成別(1700系)〜
1702F
除籍
特急 中部空港
名古屋
特急 中部空港
名古屋
1703F
除籍
快特 豊橋行き
名古屋
特急 岐阜行き
東枇杷島
快特 中部空港
名古屋
1704F
除籍
特急 中部空港
神宮前
特急 内海行き
名古屋


〜編成別(1600系)〜
1601F
→1701F
特急 吉良吉田
神宮前
特急 西尾行き
不明(車内から)


〜ラッピング・ロゴ等〜
1700系


〜行先表示〜
特急 中部空港


〜映像〜
3150系(3160F)+
1700系(編成不明)
名鉄名古屋発車(youtube)

名鉄の特急列車は座席指定2両+一般車4両の1編成が基本となりますが、ラッシュ時はこれに一般車の2両編成が増結されることが多くなります。そのラッシュ時の増結によく用いられているのは赤い2両編成のVVVF車、3100系なのですが、その増備分という位置づけで登場したステンレス車体の3150系もこの運用に用いられることがあります。
3150系のうしろにくっついているのは奇しくも1600系改造の1700系。珍しい者同士の連結となりました。

1700系1704F 名古屋発車
(youtube)

新塗装化された1700系の編成が発車する様子。当初の無理やり2200系に合わせた色は正直どうかと思っていたので、この色になってちょっと安心した自分がいます。


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