3050形
2010年の成田スカイアクセス開業に備えて登場した車両で、大きく仕様が変わった事から3050形と呼ばれるものの、厳密には3000形の7次車という位置付。車体のデザインこそ3000形と変わりませんが、成田スカイアクセスの「アクセス特急」に主力として用いる関係上、最高速度がそれまでの120km/hから130km/hに引き上げられています。

内装は3000形を基にしつつも色彩を変更。京成電鉄の通勤型では初となる車内自動放送を装備した事も特筆できます。基本的に運用変更が生じない限りはスカイアクセスの運用に専属で入っていました(運用上、日に数本だけ北総線の普通列車に充当される)が、増える空港需要に対応した3100形を新たにスカイアクセスに導入する事になり、今後3100形の導入に従って徐々に本線用の車両として転用される予定のようです。その第1陣となった3051Fは塗装も3000形と同様の物となり、車内に入らない限りは他の3000形と見分けがつかなくなってしまいました。その他の編成は3100形に合わせた塗装に変更されたものの、結局は3100形の増備によって3051F同様本線に転用されてしまいました。

上写真は立会川にて。
簡単な年表
2010年 登場
最終更新:2023/10/9
【編成】53F(1枚)、55F(2枚)を追加。
【Others】車内(転用後)を追加。



上記の通り、スカイアクセスの運用は徐々に3100形に置換えられることになった事から、3050形は今後徐々に本線用に転用されることになります。内装もそのままで性能を落とされている事も無いのですが、塗装は3000形と全く同じものに変更されてしまい、見た目はとても地味な物になってしまいました。旧3000系統(いわゆる「赤電」)も細かい形式分けがされていた割には見た目の差が少ない形式でしたが、図らずもその伝統を受け継いでしまったとも言えるのかもしれません。

撮影地:佐倉
…とはいえ、全ての車両がいきなり本線に転用できるわけではない為、当面はスカイアクセスの運用にも用いられることになります。その事から、暫くアクセスの運用に残る編成については3100形をイメージした塗装に変更されました。3100形の導入によって正式にスカイアクセスのイメージカラーがオレンジ色となった事による物ではあるのですが、元の塗装が秀逸だったため、個人的には一抹の淋しさも感じます。決して似合っていないわけではないのですが。

撮影地:佐倉

〜編成別〜
3051F
ア特 羽田空港
青砥
A快特 羽田空港
泉岳寺
快速 西馬込行
船橋競馬場
ア特 アクセス経由
青砥
A快特 アクセス経由
立会川
普通 日医大行
浅草橋
快速 佐倉行き
船橋
快速 西馬込行
佐倉
快速 京成佐倉
佐倉
特急 上野行き
船橋
特急 上野行き
鬼越〜八幡
3052F
A快特 羽田空港
立会川
A快特 成田空港
羽田空港12
快速 佐倉行き
青砥
快速 佐倉行き
青砥
ア特 羽田空港
青砥
ア特 羽田空港
青砥
特急 成田空港
船橋
快速 佐倉行き
西船
快速 佐倉行き
西船
快速 佐倉行き
青砥
3053F
ア特 羽田空港
新鎌ヶ谷
ア特 押上行き
青砥
ア特 羽田空港
青砥
ア特 成田空港
成田湯川
快速 佐倉行き
船橋競馬場
快速 佐倉行き
船橋競馬場
特急 上野行き
中山
快速 佐倉行き
鬼越
快特 成田行き
ユーカリが丘
快速 成田空港
ユーカリが丘
3054F
A快特 羽田空港
羽田空港12
A快特 羽田空港
立会川
ア特 羽田空港
スカイアクセス10th
青砥
ア特 羽田空港
スカイアクセス10th
青砥
快特 成田行き
船橋
特急 上野行き
青砥
3055F
A快特 羽田空港
大門
ア特 羽田空港
新鎌ヶ谷
ア特 羽田空港
新鎌ヶ谷
A快特 成田空港
三田
A快特 羽田空港
北品川
快速 佐倉行き
東中山
快速 佐倉行き
東中山
快特 成田行き
青砥
快特 上野行き
青砥
3056F
A快特 羽田空港
立会川
A快特 羽田空港
品川
A快特 羽田空港
日本橋
A快特 羽田空港
糀谷
A快特 羽田空港
糀谷
A快特 羽田空港
品川〜北品川
A快特 羽田空港
品川〜北品川
ア特 スカイアクセス
青砥


〜形式別〜
3050-7
3055-7(新鎌ヶ谷)


〜ラッピング・ロゴ等〜
各車ロゴ
(塗装変更後)
各種ヘッドマーク類


〜Others〜
車内貫通扉扉上案内表示 座席袖仕切り座席優先席
ドア車椅子スペース吊り革 運転台台車ドア 黄帯あり
標識灯車内
本線転用後


〜行先表示〜
A快特 羽田空港 ア特 羽田空港 快速 佐倉快速 京成佐倉 A快特 成田空港 A快特 アクセス経由
アクセス特急 押上普通 日医大特急 京成上野


〜車両の音〜
・3050形走行音

【成田スカイアクセス】空港第2ビル→根古屋信号場(4分49秒:1.53MB)
【成田スカイアクセス】根古屋信号場→成田湯川(4分29秒:1.42MB)
【成田スカイアクセス】成田湯川→空港第2ビル(7分5秒:12.9MB)
【北総線】西白井→新鎌ヶ谷(3分3秒:1.50MB)

3000形と全く同じ東洋IGBTです。高速性能に多少の差こそあれど、音だけ切り取ってしまうとほぼ変わりません。アクセス線での導入当初より自動放送に対応しており、此方は京成電鉄の通勤型にとって初めての物となりました。以前はアクセス線以外の運用は稀でしたが、今後は徐々に他の運用も増えてゆく物と思われます。



〜映像〜
3055F 羽田第3発着(youtube)

3000形の成田スカイアクセス線用車として登場した3050形。3000形と比べて内外のデザインに独自性が見られますが、モーター音自体は3000形と全く同じで、全くもって平凡な東洋IGBTとなります。

3056F 日本橋発着(youtube)

3050形は、スカイアクセス線の開業に際して登場した車両で、それまでの3000形と大きく仕様が分けられており、内装も空港をイメージした物に変わりました。厳密には3000形の50番台とするのが一般的。
とはいえ、空港用の車両とした仕様に変更した3100形でスカイアクセスの運用を賄う事になった為、今後は徐々に本線への転用が進み、塗装も凡な物に変わってしまうようです。とはいえ、すぐに全編成を転用する事は出来ない為、3100形に合わせたオレンジ色に変更されて暫く運行が続くようです。

3055F 天空橋通過(youtube)

天空橋駅を通過する新塗装の3050形によるエアポート快特。天空橋駅は旧羽田駅の代替のような駅ではありますが日中は至って静かな駅なので、こういった通過や到着・発車を取るのには向いていると言えそうです。ホームドアが付いたら、到着・発車に関しては第3ターミナル駅と大差なくなりますけどね。

3053F 船橋競馬場発着(youtube)

スカイアクセスの開業と同時に登場した3050形でしたが、より空港輸送に特化した仕様の3100形が登場した事により、徐々にスカイアクセス専用車の任を解かれつつあります。そうした3050形はごく一般的な見た目に変更されてしまったため、見た目では3000形との差が皆無になってしまったのが趣味的には寂しい所。座席はそのままになっていたものの、動画の53Fは座席も一般の物になってしまったらしく、今後完全な共通化が行われてしまうのかもしれません。
元々の旧3000形シリーズ(いわゆる「赤電」)も型式ごとの差異が少なく玄人向けの車両でしたが、現在の3000形シリーズもそうした道を歩むのかもしれません。



〜風景・並び〜
船橋競馬場品川青砥青砥

京成のTopへ都営のTopへ北総のTopへ芝鉄のTopへ関東地方の鉄道のTopへ鉄道データのTopへTopへ