6300形
1993年、開業当初から活躍していた6000形を置き換えるために導入されたのが6300形で、大胆なデザインと車端部のボックスシートが大きな特徴。導入は3段階に分かれており、6305までの編成は1993年(1次車)、6306〜6313の編成は1994年(2次車)、6314編成以降は1999年(6337編成のみ2000年)の製造(3次車)となっています。それぞれ見た目が異なり、特に3次車は以前の導入から5年の間があったことから大幅な見直しが図られ、モーターもGTOからIGBTに変更となりました。見た目ではスカートと扉の形状が全く異なるのが簡単な判別点となります。

相鉄直通に際し、減価償却も過ぎていた1・2次車は6500形へ置き換えることになりましたが、3次車については最終更新時点で6連のまま相鉄非対応の状態になっています。

上写真は6332F。多摩川にて。
簡単な年表
1993年 登場(1次車)
1994年 登場(2次車)
1999年 登場(3次車)
最終更新:2024/1/1
【1次車】02(1枚)を追加。
【2次車】06(2枚)、13(1枚)を追加。
【3次車】18,19,24,26,27,30,31,32,34,35,37(1枚)、15,28(2枚)、16(3枚)を追加。
【Others】1・2次車のドア取っ手を追加。
【行先】急行日吉、日吉を追加。
【風景】1枚追加。



こちらが1次車。スカートはごく小さめのものが付いているだけとなっています。何だか2次、3次車と比べて軽快な印象。

撮影地:蓮根
増備車として登場した2次車は、1次車と比べてスカートが大きくなりました。とはいえ、他の個所は別に1次車と変わりません。

撮影地:多摩川
3次車は1・2次車と大きく異なり、スカートや側面扉の形状も変更されているのでそこでも見分けが付きます。車端部のボックスシートが廃止されたりと簡素化が目立ちますが、イスは片持ち式にならず、従来通りのようです。その他、インバータ制御装置がGTOからIGBTに変更され、小田急3000形や名鉄300系などと似た音がします。

撮影地:多摩川


〜編成別(1次車)〜
6301F
除籍
西高島平行き
蓮根
急行 西高島平
多摩川
巣鴨行き
開業50周年
志村車両基地
巣鴨行き
開業50周年
志村車両基地
巣鴨行き
開業50周年
志村車両基地
巣鴨行き
開業50周年
志村車両基地
巣鴨行き
開業50周年
志村車両基地
巣鴨行き
開業50周年
志村車両基地
急行 西高島平
多摩川
6302F
除籍
各停 西高島平
大岡山
日吉行き
蓮根
各停 西高島平
多摩川
6303F
除籍
西高島平行き
三田
6304F
除籍
各停 日吉行き
多摩川
6305F
除籍
西高島平行き
多摩川


〜編成別(2次車)〜
6306F
除籍
西高島平行き
多摩川
急行 日吉行き
東京国体
多摩川
西高島平行き
志村三丁目
日吉行き
志村三丁目
6307F
除籍
各停 日吉行き
多摩川
各停 日吉行き
奥沢
西高島平行き
蓮根
各停 日吉行き
武蔵小杉
日比谷行き
開業50周年
志村車両基地
日比谷行き
開業50周年
志村車両基地
日比谷行き
開業50周年
志村車両基地
6308F
除籍
急行 日吉行き
多摩川
6309F
除籍
日吉行き
白山
西高島平行き
蓮根
6310F
除籍
各停 西高島平
多摩川
西高島平行き
蓮根
各停 日吉行き
奥沢
各停 日吉行き
武蔵小杉
6311F
除籍
西高島平行き
三田
6312F
除籍
各停 日吉行き
多摩川
6313F
除籍
西高島平行き
蓮根
各停 日吉行き
武蔵小杉
白金高輪行き
蓮根


〜編成別(3次車)〜
6314F
各停 西高島平
多摩川
急行 日吉行き
武蔵小杉
6315F
急行 日吉行き
多摩川
各停 日吉行き
多摩川
白金高輪行き
志村三丁目
6316F
急行 日吉行き
多摩川
西高島平行き
蓮根
西高島平行き
志村三丁目
各停 西高島平
多摩川
各停 西高島平
多摩川
6317F
各停 西高島平
多摩川
急行 武蔵小杉
多摩川
急行 西高島平
多摩川
6318F
各停 西高島平
多摩川
各停 日吉行き
多摩川
西高島平行き
蓮根
西高島平行き
志村三丁目
6319F
各停 日吉行き
多摩川
急行 西高島平
多摩川
6320F
西高島平行き
蓮根
6321F
急行 西高島平
大岡山
各停 日吉行き
武蔵小杉
6322F
西高島平行き
蓮根
6323F
武蔵小杉行き
多摩川
各停 日吉行き
多摩川
急行 日吉行き
多摩川
急行 西高島平
武蔵小杉
西高島平行き
蓮根
6324F
西高島平行き
蓮根
三田行き
開業50周年
志村車両基地
三田行き
開業50周年
志村車両基地
三田行き
開業50周年
志村車両基地
各停 日吉行き
多摩川
6325F
各停 西高島平
多摩川
各停 日吉行き
多摩川
6326F
西高島平行き
巣鴨
急行 日吉行き
三田
各停 西高島平
武蔵小杉
6327F
各停 西高島平
多摩川
各停 西高島平
多摩川
6328F
各停 日吉行き
多摩川
各停 日吉行き
武蔵小杉
急行 日吉行き
多摩川
各停 西高島平
多摩川
6329F
急行 日吉行き
奥沢
6330F
急行 日吉行き
白山
西高島平行き
蓮根
各停 日吉行き
武蔵小杉
6331F
西高島平行き
多摩川
急行 日吉行き
蓮根
急行 日吉行き
多摩川
6332F
各停 日吉行き
武蔵小杉
各停 日吉行き
多摩川
6333F
日吉行き
大手町
6334F
急行 日吉行き
蓮根
急行 日吉行き
武蔵小杉
各停 日吉行き
多摩川
6335F
急行 西高島平
武蔵小杉
各停 日吉行き
武蔵小杉
6336F
西高島平行き
多摩川
急行 日吉行き
武蔵小杉
急行 本蓮沼行
志村車両基地
6337F
各停 日吉行き
武蔵小杉
急行 日吉行き
志村三丁目


〜形式別〜
6300-1
(Tc1)

6331-1(志村)


〜ラッピング・ロゴ〜
TOEI SUBWAY & TOKYO
(各編成)
三田線開業50th
東京五輪2020


〜ドア〜
1・2次車
案内表示あり 案内表示なし 案内表示あり
黄帯あり
案内表示なし
黄帯あり
3次車
案内表示あり 案内表示なし 案内表示あり
黄帯あり
案内表示なし
黄帯あり


〜Others〜
1・2次車
車内 貫通扉 片開き 貫通扉 両開き 座席袖仕切り ロングシート ボックスシート
ドアの取っ手
3次車
車内 貫通扉 片開き 貫通扉 両開き 座席袖仕切り
大型化後
座席優先席
車内
袖仕切り大型化後
共通
LED案内表示非常ボタン車いすスペース つり革パンタグラフ
車輪台枠台車


〜行先表示〜
西高島平白金高輪急行 日吉 日吉


〜車両の音〜
・6300形1・2次車走行音

【三田線】板橋本町〜本蓮沼(1分27秒:475KB)

ワンマン運転を行っている三田線。そのため、ドアが開くまで、ドアが閉まってから発車するまでが少し長くなりがちです。2次車までは三菱のGTO。とても重々しく間延びした感じの音で、かなり派手に響きます。

・6300形3次車走行音

【三田線】三田〜芝公園(1分25秒:463KB)

3次車は三菱のIGBT。LRT車両や小田急3000形の初期の車両などで聞けるモーター音になりますが、音量も他と比べて随分と派手に響くような気がします。



〜映像〜

・6300形6309F白山発車(youtube)

こちら、6300系の2次車。1次車との違いはスカートが大きなものになっている事。車内は特に目立った違いはありません。3次車以降がIGBTになっているのに対して、2次車までの車両はGTO。同じ音の車両は京都市営地下鉄等に在籍しています。こちらも随分と変わった音ですが、個人的には3次車以降の音の方が気に入ってます。


・6300形6335F白山発車(youtube)

3次車以降の6300形の音。3次車以降はドアの形などが全く別物となったため区別も簡単です。これとよく似た音をLRT車両や小田急3000形の一部の編成で聞く事が出来ますが、ここまで大音量で且つここまで最初の起動音が高い音程になるのは6300形くらいな気がします。一度聞いて以来このモーター音は好きです。


・6300形3次車ドア開閉(youtube)

よく見るタイプの「209系扉」かと思いきや、取っ手の形が全く異なる上に扉中央付近の金具の付き方も独特なもの。これ、都営地下鉄の車両では結構見られた特徴で、標準化したうえでもなんだかんだで都営らしい特徴を持つ扉になっています。

ドアチャイムは都営・京急・京成辺りでお馴染みの左右で違う音程になる、というもの。これは西高島平方面に向かう列車で左側となる扉の場合になります。

・6300形6320F多摩川発車(youtube)

今後の相鉄直通により、どうなるのかがいまいち読めない3次車以降の6300形(2次車までは新車で置換との事)。今更増結で2両作るのでしょうか。
派手なモーター音が特徴ですが、地上で録ってもよく分かりませんね。

・6300形(〜2次車)千石発着(youtube)

都営三田線の6300形は〜2次車がGTO、3次車〜がIGBTとなり、どちらも三菱となります。GTOもIGBTも途轍もない音量なのでかなりの迫力で、T車にいても十分すぎるほど音が聞こえて来ます。GTOの車両は三菱の後期型。やや間延びした音が特徴となります。新型車両の導入で2次車までの車両は置き換える計画があるらしいので、乗車および記録はお早めに。

・6300形(3次車〜)白山・千石発着(youtube)

都営三田線の6300形は〜2次車がGTO、3次車〜がIGBTとなり、どちらも三菱となります。GTOもIGBTも途轍もない音量なのでかなりの迫力。T車にいても十分すぎるほど音が聞こえて来ます。三菱の初期型のIGBTを搭載する車両の中では一番派手と言っても良いのではないでしょうか。

・6300形(〜2次車)発着集(youtube)

都営地下鉄は減価償却が過ぎていればさほど古くない車両でも容赦なく置き換えてしまうイメージが強く、12-000形や5300形もあっさり廃車されつつあります。5300形の次のターゲットとなるのはほぼ間違いなく6300形のGTO車(どんなに遅くとも相鉄と繋がったころには引退していると思われます)なので、今のうちに見ておくが吉かと。

・6300形(3次車〜)志村三丁目発着(youtube)

都営6300形のうち3次車以降の車両は主にLRT車両でよく聞くことが出来るタイプの三菱IGBTを搭載しているのですが、その音量が尋常ではなく、非常に聞き応えがあります。西がシリーズ21なら東はこの6300形、と言えるのではないでしょうか。

・6300形(3次車〜)志村三丁目発着(2)(youtube)

6336Fにて。3次車以降の6300形は仕様変更が施され、VVVFもGTOからIGBTに変更になりました。が、ある意味都営地下鉄の伝統でもある「爆音」という特徴はしっかり残っており、むしろGTOの車両よりもはるかに喧しくなってしまいました。趣味的には面白いんですけどね。

相鉄直通の際も3次車以降の車両は残るとの話を聞きますが、その時にVVVFが取り換えられる可能性はあるかと思います。一応記録しておいた方が良いかもしれません。何より、音が面白いので。


〜風景・並び〜
志村車両基地
志村車両基地 多摩川武蔵小杉


〜その他〜
撮影駅失念

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