| 60000系を導入して、申し訳程度に10030系を持って来てみても、結局未だに残り続ける8000系。その置き換えに本腰を入れる事になった東武鉄道が2025年から導入しているのが80000系。それだけ聞けば、野田線に新時代がやってきたと思わせる良い出来事なのですが、問題は2020年以降の世の中故の需要の見直しにより5両編成になってしまったという事。これは導入後も物議を醸し続けており、80000系の運用だと混雑が酷い、遅延が発生する…と言った声も多く聞かれています。とはいえ、東武鉄道は5両化を見直すつもりはないようで、80000系の他にも、60000系の5両化も発表。この時捻出された60000系の1両を編成に組み込んだ80050系という別番台を登場させる心算のようです。 
 技術的には面白い面が多く、家族連れをターゲットとした「たのしーと」の導入や、線路モニタリングシステム(「みまモニ」の愛称が設けられています)を設置した車両も在籍している等、5両になったことにさえ目を瞑れば時代相応に進化した車両になりました。一方、各扉上にあったLCDの案内表示器は千鳥配置に変更されるなど、あまり歓迎できないコストカットも行われています。
 
 5両に統一された後の野田線がどうなるのかは未知数ですが、あまり「詰め込み式」な運用見直しばかりにならなければ良いけれど…と感じるところです。
 
 上写真は81502F。流山おおたかの森にて。
 
 |