元々は国鉄から戦後に各私鉄に割り当てられた63系車両で、東武鉄道では1947年の登場、形式は6300系とされました。東武鉄道にとって初めての20m4扉車となり、輸送力の増強に大きく貢献した車両でした。国鉄で63系が安全対策の為に73系に改造されたことに伴い、東武鉄道でも同様の改造を実施。この時に7300系となりました。国鉄63系由来の車体は痛みも早く、1959年から7800系に準じた車体に更新され、見た目の差はほぼなくなっています。
最終的に1984年に引退し、東武動物公園に保存された1両も現存していませんが、この他に人知れぬ存在として、今は無き西新井工場で倉庫として車体の一部が用いられていました。何かの書籍で見つけた為、西新井工場近辺を散策した時に撮影したのがこの写真となります。
上写真は西新井工場付近にて。 |