太平洋戦争の最中に、航空機産業の中心である太田と熊谷市を結ぶために建設された東武熊谷線。しかし、1943年に熊谷から妻沼までが開業したのみで太田までの延伸はされず、中途半端な路線となってしまいました。その上、非電化である事からSL列車が走っている非常に運用上面倒な路線であり、合理化のために列車を気動車化することになりました。…というわけで、1954年に登場したのがキハ2000で、現在に至るまで東武鉄道で唯一の自社発注の気動車となっています。
1983年に熊谷線が力尽きたのに合わせて廃車されていますが、現在は終点の妻沼にほど近い、熊谷市立妻沼展示館で1両が保存されています。展示館がやっていなくても外観を見ることは出来るので、熊谷から訪問してみるのも良いかと思いますよ。
上写真は熊谷市立妻沼展示館にて。 |