10030系
10000系のマイナーチェンジ車として1988年に登場した車両で、前面デザインを8000系や6050系を基にしたデザインに変更し、側面のコルゲートも減らしてすっきりした見た目になりました。この他、車内も10000系と比べて明るい雰囲気に変わっています。性能自体は10000系と変わりません。50番台(通称「10050系」)では、登場時から車椅子スペースが設置されました。これは東武鉄道では初の採用となっています。

近年は時代に合わせた更新も開始され、新車同様に生まれ変わった編成も存在しています。このほか、野田線へ転属して青と黄緑の帯に貼りかえられた車両も登場しました。8000系の勢力が弱まりつつある現状、東武鉄道の主役はこの車両と言えるのかもしれません。

上写真は11652F、馬込沢にて。
簡単な年表
1988年 登場
最終更新:2024/3/25
【編成】15枚追加。
【ラッピング】家族都市埼玉を追加。
【行先】(幕)普通七光台、(LED)普通運河を追加。
【風景】3枚追加。




8000系も9000系も未更新の10000系も残る中、なぜか2022年に10000系統の初廃車となった11460F。番号から見て分かるように10030系でもかなり後期の車両であり、東武の車両代替の計画が今一つ読めません。この廃車もあり、今後も多数の10030系が更新されるかどうかが何だか怪しくなってきました。最末期の車両を引退させたのは予備部品を確保する為(チョッパ車は部品が枯渇しがちで、昨今どこの鉄道も悩みの種になっているようです)なのかな?とも思ったのですが、憶測の域を出ません。今後の10030系の動向に注目したい所です。

撮影地:北千住
一方で、少数ではありますがVVVFインバータに更新された編成も在籍しています。東上線の10両編成(4+6を固定化した編成を含む)で数本が施行されていますが、全編成に波及するような様子は2022年現在見られず、此方も予備部品の確保が目的なのだろうか、と勘繰ったりしています。

撮影地:中板橋
野田線(断じてアーバンパークラインではありません)に転属して塗装変更が施された10030系は、その帯色からファミリーマートのようだと口々に言われていました。それを知ってか知らずか、本当にファミリーマートの広告電車に抜粋されてしまった事があり、大きな話題になりました。

撮影地:馬込沢


編成写真

8000系程では無いものの、非常に多くの車両が在籍している10030系。その全編成を公開するとなるとどうしても量が膨大になるのでページを分割しました。編成一覧は下にて。


編成一覧

斜字の編成は引退済み。

10両編成:
11031, 11032

6両編成:
11631, 11632, 11633, 11634, 11635, 11636, 11637, 11638, 11639, 11640
11641, 11642, 11643, 11644

6両編成(50番台):
11651, 11652, 11653, 11654, 11655, 11656, 11657, 11658, 11659, 11660
11661, 11662, 11663, 11664, 11665, 11666, 11667, 11668

4両編成:
11431, 11432, 11433, 11434, 11435, 11436, 11437, 11438, 11439, 11440
11441, 11442, 11443, 11444, 11445, 11446, 11447, 11448

4両編成(50番台):
11451, 11452, 11453, 11454, 11455, 11456, 11457, 11458, 11459, 11460
11461

2両編成(50番台):
11251, 11252, 11253, 11254, 11255, 11256, 11257, 11258, 11259, 11260
11261, 11262, 11263, 11264, 11265, 11266, 11267, 11258




〜形式別〜
クハ11030
11032(中板橋)
クハ11430
11456(浅草)

11457(春日部)
クハ11630
11657(中板橋)

11664(曳舟)
クハ12230
12251(浅草)
クハ14430
14438(朝霞台)

14451(中板橋)

14456(浅草)
クハ16630
16657(浅草)
モハ11230
11251(浅草)
モハ12430
12456(浅草)
モハ12630
12635(馬込沢)
モハ13430
13456(浅草)
モハ13630
13635(馬込沢)
モハ15650
15657(浅草)
サハ14030
14032(中板橋)
サハ14630
14657(浅草)


〜保存車〜
モックアップ
(東武博物館)


〜ラッピング・ロゴなど〜
アーバンパークライン
東武百貨店船橋店
40周年記念
(11631F)
ファミリーマート
(11632F)
日本工業大学
(11635F)
ソライエ
(11631F)
ファミペイ
(11636F)
家族都市埼玉
(11663F)


〜ドア〜
ドア 前期 ドア 後期 ドア 前期
下部のみ塗装。
汚れによるもの?
ドア 後期
東武博物館のモックアップ。扉番号が無い
ドア 更新
LEDあり
ドア 更新
LEDなし
ドア 更新
横長LCDあり
ドア 後期
扉番号○囲い無し
←番号の拡大 ドア 更新
LEDなし
扉番号○囲い無し
←番号の拡大


〜Others〜
原型車
車内車椅子スペース側灯 標識灯表示器指令器貫通扉
優先席案内ドアコック案内その他お願い非常通報機
更新
車内座席優先席 座席袖仕切り車椅子スペース貫通扉
車外スピーカー 側灯 扉上案内表示
横長LCD
標識灯 LED
共通
台車製造表示 アルナ締め切り表示 製造表示 富士製造表示
車外 / アルナ



〜行先表示〜
準急 館林 準急 太田 区間準急 久喜 区急 新栃木 普通 竹ノ塚 急行 森林公園
準急 川越市普通 志木区間急行 館林 区間準急 浅草普通 北千住普通 浅草
六実急行 大宮区間準急 館林 回送区急 南栗橋普通 新栃木
普通 運河普通 竹ノ塚
フォント違い
普通 館林普通 久喜普通 草加
普通 七光台
LED
区間準急 久喜船橋 快速 小川町急行 池袋普通 池袋
試運転急行 大宮普通 春日部普通 運河


〜車両の音〜
・10030系走行音

【野田線】船橋→新船橋(2分30秒:815KB)
【野田線】新船橋→塚田(1分59秒:651KB)

界磁チョッパを採用しており、10000系と同じ走行音になります。8000系と似ているものの、やや重厚な音になっている印象。



〜映像〜

・馬込沢駅 急行通過集(youtube)

8162F→8171F→8171F(別アングル)→8172F→81114F→11631F→61602F→61610F→61613F、となっています。
船橋〜運河の急行の運行が始まり、やっとこれも見慣れた光景になってきました。乗降が非常に多い馬込沢(※非乗換駅では岩槻に次ぐ多さ)と鎌ヶ谷をスルーしてゆく姿は違和感バリバリでしたが、いざ運行が始まってみると、船橋から新鎌ヶ谷以降に行く人とそうでない人の棲み分けが案外上手く行っているようにも感じました。
そして、何故か急行の通過を見かける時に8000系が充当されているのを見る率が高い様な気がします。地元民的な事を言ってしまうといい加減8000系は置換えて欲しい所でもあるのですが、鉄道趣味的には面白い光景なのかもしれませんね。数が溜まったらまたいずれ。


・馬込沢駅 急行通過集2(youtube)

8150F→8162F(前回とは別アングル)→8166F→8170F→81110F→81117F→11635F→11652F、となります。やっぱり、やけに8000系(それもバリアフリー未対応車)の急行充当率が高い様な気がするなぁ…使えるうちに使っておけ、という事なのでしょうか。地元民としては困惑する光景でもあるのですが、趣味的には面白い状態なのでしょうし、東武がこのまま野田線を後回しにしているうちにどうぞ。


・10030系 下板橋発着(youtube)

10030系は、8000系に次ぐ東武鉄道の一大勢力で、今となっては8000系よりも大所帯、東武鉄道一の勢力となっています。モーターは10000系のそれと同じく界磁チョッパで、これは一部の編成を除き更新車でも変わりません。


・10030系10032F(日立IGBT)下板橋発着(youtube)

10030系の更新車のうち、IGBTに更新された編成もわずかながら存在しています。モーター音は60000系のそれに準じているので、同じくVVVFになっている10080系とも状況は異なっており、異端を極めています。


・10030系11664F 堀切発着(youtube)

10030系は、10000系のマイナーチェンジ車として登場した界磁チョッパ車。近年は更新も進められており、今暫くは東武鉄道の顔としての活躍が期待できそうです。


・10030系11643F朝霞台発車(youtube)

10000系のセミステンレスからステンレスに変更。車内もドアが化粧板仕上げになり床の色も変わる等、明るい印象になった10030系。東武鉄道で8000系に次ぐ両数を誇っており、本線系統、東上線系統の双方で非常に多くの車両が活躍しています。


・10030系11652F馬込沢発車(youtube)

8000系の代替のために新型車両を導入することになった野田線ですが、完全な新車の60000系のほかに、何れ来るであろうと予想されていた10030系もやっぱり転入してきました。塗装は野田線専用のものに改められていますが、なぜ黄緑色なのかはよくわかりません。

ステンレスの車両がいるだけでなんだか急に時代が進んだ気になります。今まで通り、お下がりの車両なのに変わりはないのですが。


・10030系11632F(更新車)馬込沢発車(youtube)

予想されていた通り10030系が転入してきた野田線ですが、何とも太っ腹なことに更新車の編成も何本か転入してきています。見た目こそ他の10030系と大差ないものの、車内に入ればその差は歴然。地元の鉄道に興味がない方は、この車両は新車に見えているんじゃないかな。


・10030系11653F馬込沢到着(youtube)

以前10030系の発車は録画したものの、到着を録っていなかったので…。未だに50番台は更新が一切行われていませんが、いつまでこの状態で残ってくれるかが気になります。


・10030系ドア開閉(youtube)

9000系9002Fから20000系までの車両の扉は大体こんな感じ(除10000系)。現在、9000系は更新が行われているので10030系・10080系・20000系でこの扉が見られることになります。重々しい動きと音なのは相変わらず(閉まりきった時の音がいかにも重そう)ですが、8000系の扉と比べたらはるかに静かです。…まぁ、8000系と比べて静かというだけなので"普通"レベル止まりではありますが。

ちなみに、30000系と連結して運用される場合のみ、ドアチャイムが鳴ります。



〜風景・並び〜
森林公園森林公園 森林公園船橋〜新船橋鐘ヶ淵
春日部川越市船橋浅草〜業平橋浅草〜業平橋
牛田スカイツリー


〜その他〜
新鎌ヶ谷南栗橋

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