270系
1977年に導入された北勢線が近鉄に移って以降初めての新型車両で、クハが2両、モハが6両の合計8両が製造され、1990年にはモハが1両増備されています(後にクハ2両もモハに改造)。北勢線の車両の中で最も長い車体、唯一の両開き扉、そして唯一のモーター車であることから非常に目立つ存在です。尚、近鉄車両らしく、後の改造により以下のように形式が細分化されていますが、三岐鉄道に移行してからもこの細かい形式で扱われているのか270系として一緒くたに扱われているのかはわかりません。

270形 … 基本となる車両。171,172,271,272が該当。
273形 … 冷房化されず、モーターの分配もしていない車両。273〜276が該当。
277形 … 1990年の増備車で、車内の座席配置や鋼体の構造が異なる。277のみ。

尚、インターネット上ではなぜか「奴」の愛称で呼ばれていますが、この由来や発祥ははっきりしていません。

上写真は阿下喜にて。
簡単な年表
1977年 登場
1992年 277号登場
2006年 172 - 147 - 272編成冷房化
最終更新:2023/3/14
【編成別】K71,76(1枚)、K73,74,75,77(2枚)を追加。
【Others】ドア(補強)以降7枚追加。
【走行音】西桑名→馬道を追加。
【その他】1枚追加。



1990年に増備されたモ277は、先述の通り鋼体や車内の座席配置に変更があり、別形式としても差し支えない車両になっています。1990年に導入された車両ですが、他の車両と同様に吊り掛け式のままで、ナローゲージへの新技術の導入の難しさが伺えます。

撮影地:西桑名
そんなモ277は、2013年11月より、相方の200形に合わせて三重交通のリバイバルカラーが施されています。自身には縁もゆかりもない路線のリバイバルカラーが施されているというのも何だか面白いですね。

撮影地:西桑名

〜編成(車両)別〜
K71編成
(モ171)
(モ271)
モ171
阿下喜行き
阿下喜
モ271
阿下喜行き
阿下喜
モ171
西桑名
K72編成
(モ172)
(モ272)
モ172
西桑名行き
祝 冷房化
在良
モ272
西桑名行き
祝 冷房化
在良
モ172
西桑名行き
西桑名
モ272
西桑名行き
西桑名
モ272
西桑名行き
阿下喜
モ272
西桑名行き
阿下喜
モ172
阿下喜
モ272
阿下喜
K73編成
(モ273)
西桑名行き
名泗コンサルタント
在良
阿下喜行き
名泗コンサルタント
蓮花寺
西桑名行き
西桑名
西桑名行き
東員
K74編成
(モ274)
東員行き
西桑名
阿下喜行き
ヴィアティン三重
東員
阿下喜行き
ヴィアティン三重
東員
K75編成
(モ275)
西桑名行き
東員
西桑名行き
東員
西桑名行き
西桑名
K76編成
(モ276)
西桑名行き
東員
K77編成
(モ277)
西桑名行き
西桑名
楚原行き
在良
西桑名行き
西桑名
楚原行き
西桑名


〜Others〜
ドア 車内 車内 モ277 パンタグラフ 運転台 運転台 モ277
うちわ入れ 冷暖房装置ドア 補強後 座席吊り革
標識灯貫通扉


〜車両の音〜
・270形走行音

【北勢線】西桑名→馬道
【北勢線】馬道→西別所(2分19秒:758KB)
【北勢線】阿下喜→麻生田(4分45秒:1.5MB)

車両自体は別段古くありませんが、ナローという特殊な線路幅であるため未だに吊り掛け式を採用。盛大に走っているように聞こえますが、速度は全然出ていません。



〜映像〜
270形ドア開閉(youtube)

北勢線で活躍する270系。何故かネット上では「奴」という愛称で呼ばれていたりします。由来は知りません。

もともと北勢線は近鉄が保有するナローゲージ路線だったため、扉の特徴は近鉄のイメージそのままとなっています。特殊規格の路線ゆえに車両の代替もままならないのか、この-270系もずいぶんとボロボロで、扉は痛むわ窓は補修されているわ...という状態。それでも冷暖房化を達成するなど頑張っている北勢線。雰囲気いいのでぜひ一度。



〜風景・並び〜
阿下喜 阿下喜


〜その他〜
西桑名

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