1991年、彦根工場で製造された通勤型車両で、柔軟な運用がこなせる短めの車体の単行車両となりました。この車両、一応1991年に登場したという扱いですがそれはそれはもう様々な部品を繋いで切って繋いで切っての繰り返しの改造を行って登場した車両であり、その魔改造っぷりたるやwikipediaに「キメラ」呼ばわりされる程。その上吊り掛け式というカオスを極めたような存在でした。当然他の車両宜しく旧型車の車籍を流用しており、書類上は1914年登場という扱いになっている車両まで存在していました。どこまで異端を極めれば気が済むのやら。
こんな摩訶不思議な車両も6両が導入され、LE10形レールバスや旧型の単行車の置換に用いられたものの、収容能力が低い事や性能が低いことが災いし、西武鉄道から新101系がやってくると真っ先に置き換えとなり、2015年3月までに運行を終了し、徐々に廃車解体されました。
…が、226号のみ工臨等に用いる機関車の代用として残る事になり、実質「機関車」として今後も残り続けることになりました。何処を切り取っても変なこの車両。近江鉄道の影の人気者として長く残ってほしいものです。
上写真は221号、彦根にて。
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