1988年の開業当初から、急行「のと恋路号」専用車として登場した車両で、側窓にはカーブガラスを用いた上、前面展望が可能な構造となり、車内もハイデッカー。サービスカウンターや自動販売機も備え付けたそれはそれはバブリーでハイグレードな車両で、開業当時ののと鉄道のやる気をひしひしと感じる作りになっています。
その後の需要の減少から、2002年10月に「のと恋路号」が廃止になると本来の用途に用いる事が出来なくなり、団体列車用として1年ほど運行したのち、2003年に運用を離脱、2005年に廃車されてしまいました。それ以降も能登中島駅に保存され続け、2010年には穴水駅に移動し、現在も保存されています。
余談ながら、その保存も「ただ置いているだけ」ではなく「パノラマ車はこちら!」といった看板まで用意している程なので、やはりのと鉄道にとって思い入れの強い、特別な車両なのかもしれません。模型でも出れば買ってみたいところですが、さすがに難しいかなぁ。
上写真は213号、穴水にて。
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