所謂運輸省規格型電車の一つで、1948年〜54年の間に細々した形式が合計で14両製造されました。最終的これらの車両はモハ1500形が1993年に引退したのを最後に消滅していますが、1000形のモハ1003が小布施駅の「ながでん電車の広場」に残されていました。
その後、その場所には2000系が1編成丸々保存されることになった為、行き場を失った同車は廃止された屋代線の信濃川田駅構内に留置されていた物の、維持が不可能になった事から解体されることになってしまいました。そこに有志が待ったをかけ、カットモデルとなったものの解体を免れた車両が千葉県のポッポの丘で保存展示されることになりました。
運輸省規格型電車。当時は貴重でも何でもない立ち位置の車両だったのでしょうが、そういった「当たり前の車両」は案外残っていない物(国鉄73系が殆ど残っていないのが良い例)。意外と貴重な存在として、残ったこのカットモデルは大事にしてもらいたいものです。
上写真はポッポの丘にて。
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