長野電鉄の車両で「OSカー」という名前を聞いたことがある方もいるかと思いますが、この車両とその前に登場した0系(現存せず)がそれにあたります。ラッシュ時への通勤通学輸送を意識して製造され「Officeman&Students Car」というコンセプトとして登場したことからそれぞれの頭文字をとって「OSカー」と呼ばれていたわけです。編成番号も「OS編成」となっています。
その「OSカー」2代目である10系は1980年に登場。長野駅付近が地下鉄となった際にA-A基準に適合する車両が必要となった為に1編成2両が導入されました。初代OSカーの0系共々、地方私鉄のオリジナル車両としては非常に良くできた車両として評価も高かったのですが、木島線の廃止に伴い3500系の運用に余裕が出たため、運用をある程度統一することになり、1連2本しか在籍していなかった10系は3500系に置き換えられて2003年に引退してしまいました。
引退後は須坂駅構内で倉庫として使用されていましたが、場所の余裕がなくなったのか、後に撤去されてしまいました。残念…。
上写真はOS11編成、須坂にて。
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