01系
1983年、銀座線の雑多な旧型車の代替を目的として登場した車両で、旧営団地下鉄における0系シリーズの始祖となりました。当時の銀座線のイメージアップを図るために気合を入れて製造された結果、ドアチャイムや扉上のマップ式の案内表示などが目新しい装備として登場し、それまでの車両と比べて格段にレベルアップした車両となりました。そういった新機軸が評価され、1985年のローレル賞も受賞しています。123Fまでの編成は当初は非冷房で登場したものの、1993年までに冷房装置の取り付けが完了しています。最終的に1993年まで製造が続き、最後の2本はVVVFインバータ制御を採用しています。

当時気合を入れて製造した先進性故でしょうか、全く今でも見劣りしない車体デザインのように思えるのですが、2012年に1000系が登場したことで徐々に除籍が進み、最終的には2017年3月をもって引退しています。

その後は架線集電方式への変更等の大改造を経て先頭車4両が熊本電鉄に譲渡された他、101編成の3両が東京メトロにより補完され、129号車の先頭部分が地下鉄博物館に、130号車が実験用素材として東京大学柏キャンパスへと譲渡されています。

上写真は129F。渋谷にて。
簡単な年表
1983年 登場
1985年 ローレル賞受賞
2012年 初廃車
2017年3月 引退
最終更新:2021/10/26
【保存車】129号車に3枚、626号車を全て追加。
【Others】標識灯、案内表示を追加。



137Fと138Fのみ、VVVFインバータ制御(IGBT)を採用しています。これらの編成と101Fから比べると細かいところでもいろんな相違点があり、面白いです。

撮影地:渋谷
2017年1月から2月、引退の直前となる時期に、熊本地震からの復興祈願の為、130編成にくまモンのラッピングが施されました。丁度この少し前から熊本電鉄が01形のくまモンラッピングを開始しているので、似たようなラッピングが東京でも見られる事になりました。地下鉄車両でのこのような全面ラッピングはなかなか珍しいのではないでしょうか。

撮影地:溜池山王

〜編成別〜
101F
廃車
→保存
浅草行き
渋谷
浅草行き
渋谷
渋谷行き
溜池山王
102F
廃車
浅草行き
溜池山王
103F
廃車
浅草行き
「タバスコ」
渋谷
渋谷行き
溜池山王
104F
廃車
渋谷行き
溜池山王
105F
廃車
渋谷行き
溜池山王
108F
廃車
浅草行き
渋谷
渋谷行き
溜池山王
112F
廃車
浅草行き
溜池山王
117F
廃車
渋谷行き
上野
浅草行き
末広町
118F
廃車
浅草行き
渋谷
浅草行き
上野
119F
廃車
浅草行き
渋谷
浅草行き
渋谷
120F
廃車
浅草行き
渋谷
浅草行き
渋谷
渋谷行き
溜池山王
121F
廃車
上野行き
表参道
渋谷行き
溜池山王
渋谷行き
末広町
122F
廃車
浅草行き
渋谷
渋谷行き
浅草
浅草行き
溜池山王
124F
廃車
渋谷行き
溜池山王
125F
廃車
浅草行き
溜池山王
渋谷行
末広町
126F
廃車
浅草行き
渋谷
浅草行き
渋谷
渋谷行き
溜池山王
127F
廃車
渋谷行き
溜池山王
128F
廃車
渋谷行き
溜池山王
129F
廃車
→保存
浅草行き
渋谷
渋谷行き
溜池山王
130F
廃車
→保存
浅草行き
渋谷
浅草行き
溜池山王
渋谷行き
末広町
渋谷行き
「くまモン」
溜池山王
渋谷行き
「くまモン」
溜池山王
131F
廃車
浅草行き
渋谷
渋谷行き
溜池山王
132F
廃車
浅草行き
渋谷
浅草行き
溜池山王
133F
廃車
浅草行き
溜池山王
134F
廃車
浅草行き
渋谷
浅草行き
渋谷
浅草行き
溜池山王
135F
廃車
→熊本電鉄
浅草行き
渋谷
浅草行き
渋谷
浅草行き
末広町
136F
廃車
→熊本電鉄
浅草行き
末広町
137F
廃車
浅草行き
渋谷
浅草行き
溜池山王
138F
廃車
浅草行き
渋谷
浅草行き
渋谷
渋谷行き
溜池山王
浅草行き
Uライナー
表参道


〜保存車〜
01-129号車
(地下鉄博物館)
01-626号車の
部品を転用した
自動販売機
(溜池山王駅)

※このライトは実物ではありません


〜ラッピング〜
「タバスコ」
(103F)
くまモン
(130F)


〜Others〜
ドア(前期)ドア(後期)台車 扉上案内表示
浅草−渋谷
運転台貫通扉
車内(前期)吊り革製造表示
近畿車輛
標識灯 扉上案内表示
渋谷−浅草


〜車両の音〜
・01系走行音

【銀座線】上野広小路→末広町(1分15秒:408KB)

起動音がきれいな和音になるタイプのチョッパ車は01系から始まりました。01系と02系、03系と05系で和音の響き方がやや異なります。ドアチャイムの音色がほかの車両とやや異なるのが大きな特徴です。



〜映像〜
01系(編成不明)
外苑前発車(youtube)

銀座線のイメージリーダー01系が外苑前駅を発車する様子。当たり前にみられるこの光景も1000系の増備が進む前に記録しておかないとなりませんね。
小さいころ、01系をはじめとした東京メトロ(当時営団地下鉄)のチョッパ車の走行音が新車らしくて格好良いと思っていた自分。その「新車」が置き換えられてしまう時代...時が過ぎるのは早いものですねぇ。


【音量注意】
01系
(編成不明)
表参道発車(youtube)

ヒルズが開業したころでしょうか。以前とは別の駅のごとくきれいになってしまった表参道。そこを発車する銀座線の01系の様子を録画したものです。昔のカメラなので画質音質ともに酷いのはご容赦を。


【音量注意】
01系
(編成不明VVVF車)
表参道発車(youtube)

昔のカメラなので画質音質双方の酷さはご容赦ください。 01系は最終的に増備された車両のみVVVFインバータ制御となっています。


01系(後期)ドア開閉(youtube)

東京メトロの0系列の始祖、01系。早いものでもう置き換えの予定も立ってしまっているようです。そんな01系の扉は前期と後期で窓の支持方式が違っており、後期車は基本的に以降の車両と扉のイメージは変わりません。 ただ、ドアチャイムが以降の車両と異なっているのが大きな特徴。個人的にはこの音色のドアチャイムが銀座線の1つのイメージになっているので、なるべく長く残ってほしい…なんて思っていたりします。VVVFインバータ制御の編成も含め、全ての編成がこの音です。


01系(前期)ドア開閉(youtube)

旧営団地下鉄「0」シリーズの元祖、01系。そのうち前期の車両は、ほかの0系シリーズでは見られないタイプの窓枠を使用しており、窓の形も少し他の車両と比べて角ばっています。扉の動き自体は、後期のタイプと変わりません。他の0系列とドアチャイムの音色が少し違うのも同様。




〜風景・並び〜
渋谷渋谷

東京メトロのTopへ関東の鉄道のページへ鉄道データのTopへTopへ