駅メロディ (南北線)

1990年代に入ってからの開業となった為、それまでの路線と全く異なる性格の路線になった南北線。フルスクリーン式のホームドアを用いているの物この路線のみの特徴だが、それ故他の路線と比べれば雑音が少なくかつ安全に収録する事も容易い。
開業当初は、初期開業区間の周辺をイメージしたメロディが導入されたが、2015年の放送更新を機に全駅で異なるメロディを導入した。建前上はイメージメロディとしての導入だが、無理がある曲が大半を占めている。

このページの最終更新日:2020/11/9

※駅メロディのページ全てに載せている諸注意。
【1】音源は権利関係が面倒なので公開する予定はありません。各自で検索して聞いてみて貰えれば。
【2】情報の信憑性については、それぞれのページの最終更新日で判断してください。
【3】この纏めを参照して収録しに行ってみて違うものが流れていた場合でも一切の責任は負いかねます。
【4】全ての駅の使用状況を網羅できている訳ではありません。特に、過去の接近メロディに関しては全てを把握するのはどれだけ調べてもまず不可能です。ご了承ください。
【5】この纏めにおいては以下の曲名は用いていません(正式な曲名と勘違いされるのを防ぐ為)。
・「近郊地域○○番」「音色Aa」等の「発車ベル使用状況」で使われている整理番号。
・「東上A」「はいいち」等の趣味人の間での俗称。
その為、「曲名不明 ○○」となっているものが多数存在します。多少見づらいとは思いますがご了承下さい。



駅名目黒方面赤羽岩淵方面備考
N-01 目黒
(※1)
ベルベル 説明文

曲名横の漢字は作曲者が誰であるかを示している。
【塩…塩塚博 / 福…福嶋尚哉
 山…山崎泰之 / 吉…吉村弘】
以上4名の作曲者が担当している。それぞれの担当数としては、

塩塚博…曲
福嶋尚哉…曲
山崎泰之…
吉村弘…

南北線は、1990年代に入ってから開業した新しめの路線である事からホームドアの採用や発車メロディの導入等、それまでの路線とは違う雰囲気を持っていた。ホームドアも新交通システムなどによくみられるフルスクリーン式の物であるところに、何とも時代を感じる(現在だったらまずこのような形態での導入は行われない)。

2015年になると、副都心線などに合わせる形で各駅に独自のメロディを導入する事になり、この際に導入されたメロディは各駅の「イメージメロディ」として導入されている…が…どう考えてもまるで関係が無い曲名が付いている例が非常に多い為、この辺りの基準は実際の所曖昧であるように感じる。

メロディ導入後も旧来の放送を使用していた貴重な路線だったが、2020年に新放送に切り替わり、英語放送も追加されている。

N-02 白金台
(※2)
テラコッタ / 福銀のしずく / 福
N-03 白金高輪
(※3)
【3】エメラルド・グリーン / 福
【4】素敵なお店 / 山
【2】躍動する都会 / 山
【1】つかの間の / 福
N-04 麻布十番カリンの実 / 福ミントベル / 福
N-05 六本木一丁目陽だまり / 福さざ波 / 福
N-06 溜池山王天然水 / 福poco a poco / 福
N-07 永田町希望の夜明け / 塩明日への階段 / 塩
N-08 四ツ谷ソフィアの鐘の音 / 塩午後のひととき / 塩
N-09 市ヶ谷オアシス / 山明るい水辺 / 塩
N-10 飯田橋水の戯れ / 山坂のある街 / 塩
N-11 後楽園Take Me Out to the Ball Game / 福Take Me Out to the Ball Game / 福
N-12 東大前銀杏の並木道 / 塩花咲く学び舎 / 塩
N-13 本駒込屋敷のある街 / 塩Next Step / 塩
N-14 駒込ツツジ、咲く / 塩ビスマス / 福
N-15 西ヶ原風のゆくえ / 福桜並木を望んで / 山
N-16 王子ノッカー / 福地図を広げて / 福
N-17 王子神谷いつもの駅で / 福小さなオルゴール / 山
N-18 志茂月は南に / 福時のしらべ / 山
N-19 赤羽岩淵リズムガーデン / 山ティー・スプーン / 福
車載メロディ
(※4)
音無川の水 A / 吉音無川の水 B / 吉


・接近メロディ
曲名作曲者使用駅備考
音無川の水(仮)吉村弘溜池山王〜赤羽岩淵
(※現在未使用)

発車メロディと同様のコンセプトの接近メロディが、少なくとも溜池山王の開業時点までは方面別に存在していた。発車メロディと紛らわしいからか、それとも放送が長くなってしまうからか。いつの間にか使用されなくなり現在に至っている。



・過去に採用されていたメロディ/サイン音について
曲名作曲者使用駅備考
音無川の水(仮)吉村弘目黒を除く各駅
現在も車載メロディとして残り割と頻繁に扱われる上、線路を一部共用している都営三田線、直通先の埼玉高速線では汎用メロディとして使われているので「消滅した」印象は無いが、一応駅で使われていたメロディとしては過去のものとなっている。



・ご当地・イメージメロディについて
ご当地メロディ、またはその駅をイメージしたと思しき曲名がついている曲について抜粋する。
後者に関してはご当地メロディとは言えない(これを含めると言ったもん勝ちになってしまう)とは思うのだが、
公式に「イメージメロディ」とされている路線も存在している(半蔵門線と南北線が該当)。
その他の路線のイメージメロディに関してはあくまでも自分の一説なので確実な情報ではない。
南北線は公式にイメージメロディとされている割にはどう考えても一般曲でしかない物が多く、
後にイメージメロディとして導入された半蔵門線と比べると根拠が薄い面も強い。

曲名区分説明
エメラルド・グリーン(白金高輪)イメージ 駅は関係ないが、南北線のラインカラーを関した曲名。
テラコッタ(白金台)
素敵なお店(白金高輪)
イメージ? 恐らくは白金の高級住宅街をイメージした曲名なのだろう。
天然水(溜池山王)イメージ 昔、この周辺から湧水が出ていたことが「溜池」山王の由来。
希望の夜明け(永田町)イメージ? この曲名通りに希望を感じる国政をお願いしたい物である。
ソフィアの鐘の音(四ツ谷)イメージ 「ソフィア」は上智大学の英名。作曲した塩塚博も上智大学の出身であり、ブログで歓びを露にしていた。
オアシス(市ヶ谷)
明るい水辺(市ヶ谷)
水の戯れ(飯田橋)
イメージ 近辺にある外濠公園をイメージしての物と思われる。
坂のある街(飯田橋)イメージ 飯田橋近辺にある神楽坂のイメージであろう。
Take Me Out to the Ball Game
(後楽園)
イメージ 東京ドームがある事から。原曲がある分他の物と異なりご当地としても良いのかもしれないが、あくまでも東京ドームをテーマにした曲ではないので同様にイメージ扱いが無難だろう。
銀杏の並木道(東大前)
花咲く学び舎(東大前)
イメージ 東京大学の最寄りである事から。東大構内には銀杏の並木道がある。
屋敷のある街(本駒込)イメージ 本駒込駅周辺は江戸時代に武家屋敷が多く存在しており、それ故のようだ。
ツツジ、咲く(駒込)イメージ ツツジの名所として知られる六義園の最寄りである事から。
桜並木を望んで(西ヶ原)イメージ 旧古河庭園の最寄りである事にちなんでいると思われる(古河庭園は桜の名所の一つ)。
音無川の水(仮)(旧各駅汎用)イメージ 開業以来、当初からの開業区間である王子駅付近を流れる音無川をイメージしたメロディが使われてきた南北線。サウンドプロセスデザインの吉村弘(2003年没)による物。当初は接近メロディも設けられたが、発車メロディと紛らわしかったのかほどなく使用終了となってしまった。正式な曲名は不明(「音無川の水」または「音無川の流れ」という説がある)。

現在も車載メロディはこの曲が残っているが、何故か北行のメロディについては曲前半の余韻が短縮されている。また、直通先の埼玉高速鉄道、都営三田線、東急目黒線でも汎用メロディとして用いられており(目黒線に関しては車載扱いではあるが)、実質当初の「イメージメロディ」から脱した汎用メロディへと昇華している。


・南北線発車メロディ関連 よもやま話
(※1)目黒の放送形態について
目黒は東急が管理している事もあり、ホームドアもフルスクリーン式ではなく一般の物となっているほか、東急線の放送が設置されている。接近・到着・発車放送と発車ベルが存在しているが、駅が常に騒がしくその割に放送の音量は控えめで目立たない事から、実際に聞いてみるとよく分からない。北行南行ともに車載メロディも扱われる事から、余計にワケが分からないことになっている。

(※2)しろ「か」ねだい
タイトル通り、「白金台」の読みは「しろかねだい」が正しいのだが、開業当初の放送は「しろねだい」と言っていた。そして長い事そのまま修正されずに使われ続けてきた。ツッコミは入らなかったのだろうか。
また、白金台は発車メロディの前に発車放送が入るという、他の駅には見られない特徴があった。各駅へのメロディ導入の際にその特徴は消えている。

(※3)駅は東京メトロ扱い
…なので、全てのホームのメロディをこちらに記載しているが、1番線は三田線方面の列車のみ、4番線も三田線からの列車のみが用いている為、厳密には三田線のメロディとも言える。

(※4)旧メロディ、もう少し詳しい解説。
ご当地・イメージメロディについて…の項でも述べているが、南北線では開業当初から王子駅付近の音無川をイメージしたメロディが使われていた。サウンドプロセスデザインの吉村弘によるもので、同氏が手掛けた曲は神戸市営地下鉄海岸線でも使用されている。導入当初は、北行と南行でそれぞれ1曲ずつ接近・発車メロディが存在していたが、接近メロディに関しては発車メロディと紛らわしかったのか単純に放送が長くなってしまうからか、ほどなく使用を中止してそのまま現在に至る。
これらのメロディは駅側のみならず車両にも搭載されており、放送更新が為された車両では音程が変わっているのも他の路線と同様である。尚、更新前も更新後も何故か北行のメロディのみ曲前半の余韻が短く編集されている。
当初は南北線イメージで導入されたこの曲も、その後の立ち位置は南北線系統の汎用メロディという扱いとなり、埼玉高速鉄道、都営三田線、東急目黒線でも用いられている(目黒線のみ車載メロディのみを扱う形になるが、他は駅扱い)。その為、王子駅周辺のイメージの曲である面影は現在の使用状況には感じられない。
また、何故かつくばエクスプレスが開業前の試運転の当時にこの曲を発車メロディとして用いていた事がある。全く以て意味不明である。



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