老朽化が進行し、且つ20m車で上熊本に入れない6000形の置き換えを進めていた熊本電鉄ですが、03形の種車が尽きてしまったので次に目を付けたのが静岡鉄道の1000形で、元々熊本電鉄も静岡鉄道も直流600Vだった為大した改造も必要なく導入できたのが大きく、静岡鉄道からはかつて車両を譲り受けた事があった事もあり、丁度廃車になった1000形は手軽に導入できる逸材でした。とはいえ、置き換える対象の6000形と経年が5年しか変わらないので車両として新しくなっているのか…という所は微妙な所。一応、6000形のセミステンレスからオールステンレスに変わっているので、車体はまだまだ持つものと思われます。
2022年時点では1編成のみが在籍していますが、元々熊本電鉄の車両だったのでは?と思う程の沿線への馴染み振りには驚かされるばかり。今後も静岡鉄道側で廃車が出れば導入が進むのか、1本のみの異端な存在に終わるのかは、今の所よくわかっていません。
上写真は1009編成、北熊本にて。
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