キハ10形をはじめとした国鉄の新型気動車は、需要が供給を大きく上回る結果となり、製造が追いつかない状況になっていました。その為、新製ではなく改造として登場したのがキハ08で、鋼体化客車を気動車に改造することによって1960年に登場しました。主に北海道で運行されていたものの、結局異端車の域を脱することはできず、1971年までに引退しています。
そのうち1両が加悦鉄道に譲渡され、トイレの撤去を施したうえで1974年から廃止まで運行されました。現在も加悦SL広場に保存されており、国鉄キハ08として唯一残る車両となっています。こんな中途半端な車両が保存されているというのも、なんだか面白いですね。
上写真はキハ08 3、加悦SL広場にて。
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