1976年、上信電鉄のオリジナル車両として登場した1000形は、翌年のローレル賞を受賞した記念すべき車両でもあります。受賞の理由は「地方私鉄の新車としてあまりに斬新だった」為。一例として、事故対策に設置したバンパーもデザインの一部としてしまったり、ワンハンドルマスコンを採用したり、地元デザイナーの案を採用したストライプ帯を採用したり…といった点等が挙げられます。この特徴は次に登場した6000形や250形にもしっかり受け継がれており、3車ともども、新潟トランシス(当時新潟鐡工所)が製造した電車、という珍しい存在です。
登場当時は3両編成でしたが、利用者の減少により3両固定では過剰になってしまった為、先頭2両で1つの編成を作り、余った1両に先頭化改造を施して(正確には、余った1両の運転台を切り取って中間に連結されていた車両に移設。その車両に新たな運転台を設置)、単行だった250形と連結して新たな編成を作り出す、という荒業を成し遂げました。先頭化改造を施した車両は顔つきが異なっており、遠目には250形のようにも見えます。
上写真は1001編成(というより1001号)、高崎にて。
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