もともとはベルギーのジョン・コッケルリ社で製造され、1910年から釜石鉱山鉄道で運行されていた機関車で、井笠鉄道には1947年にやってきました。当時、燃料事情の悪化や買い出し客の急増によって輸送力不足に悩んでいた鉄道は多く、井笠鉄道も含め、多くの鉄道で蒸気機関車の増備が行われたそうです。
…が、元々軌道が脆弱な井笠鉄道では、SLの重さで軌条が折れる、などの事故が多発したためあまり役立てることが出来ず、メインで活躍していた期間は1年にも満たなかったそうです。結局その後ろくに動かないまま、1961年に除籍されてしまいました。
ところが、そんな機関車が数少ない井笠鉄道の保存車の1つとなっているのですから、世の中不思議なものですね。
上写真は井原市七日市公園にて。
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