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419系
寝台特急として運行されていた583系を、寝台特急の運用減ならびに昼行特急としての設備が他の形式より見劣りする事から近郊型に改造した上で登場したもので、交流専用の715系と交直流両用の419系の2種類が製造されました。419系は1985年に登場し、北陸本線で運行されることになりました。元々長期的な運用を想定していなかったが故の簡易的な改造となり、側扉が583系時代と同様の狭い折り戸、寝台部分も収納したまま存置…等、近郊型列車として用いるにはあまりに酷い部分が多く、一般の乗客からの評判はあまり芳しく無かったようです。
そんな長期的な運用を想定していなかった筈の419系は、何と2011年までの長きにわたり運用されました。構造上ワンマン運転が不可能で、最高速度も低い事から他の車両との共通運用が組めず、運用はある程度限定されていたようですが、こんな中途半端な車両が長い事運用され続けたのはJR西日本にとっても誤算だった事でしょう。趣味的には面白いんですけどね。
尚、特急型時代に使われていた前面の愛称表示窓部分は、改造当初は使われていたようですが、後に貫通構造もろとも塞がれてしまいました。
左写真は金沢にて。
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