115系
一言で言うのなら、山岳地域対応の113系。登場したのも1963年で113系と同じです。こちらも国鉄時代に本州内各地に配備され、JR西日本にも継承されました。

現在、JR西日本での115系は広島・岡山地域を代表する車両となっており、数多くの改造も施されていることから非常に多くのパターンが存在しています。細かな違いを調べるのも楽しそうですね。

上写真は岡山にてC-41編成。
簡単な年表
1963年 登場
最終更新:2023/12/2
【1000番台】G-03編成を追加。
【Others】前部標識灯(1000番台)を追加。



下関所属のC-13編成は、広島&下関地区の更新車に塗られている「新広島色」の編成(2015/2現在)。編成中3両は見た目を変更せずに車内を更新したいわゆる「30N」更新の車両なのですが、残りの1両が未改造どころか初期車そのままで、塗装とのミスマッチが趣味的にはとても面白い存在となっています。模型化されないかな。

撮影地:広島
同じく、下関所属のC-14編成は、何故か編成中の1両だけが張り上げ屋根に改造された良くわからない編成。遠目には40Nが1両混ざっているように見えなくもないのですが、実際は張り上げ屋根にされただけで初期車だったりします。模型化されないかな(2回目)。

撮影地:広島
さらに同じく下関所属のC-41編成は、瀬戸内色が最後まで残っていた編成で、両先頭車が初期車となっています。瀬戸内色の生き残りとして貴重な存在ですが、この編成とにかくズタボロな事でも有名で、塗装はツギハギな上ビニールテープでサビを塞ぎ方向幕だった場所は茶色く汚れ前面幕のある場所は段ボールの様なもので塞がれています。見るからに満身創痍な姿でしたが、その分貫禄もあり下関車の「ヌシ」と言える存在でもありました。模型化されないかな(3回目)。

撮影地:広島
広島地域に在籍していた初期車には、大型のシールドビームを持つ車両も数多く在籍していました。が、他の車両と部品を共通化するためでしょうか、小型のシールドビームに改造されてこんな見た目になってしまいました。…これは別に模型出ても買わなくていいや。

尚、左写真のH-01編成は、両方のクハは113系(正確には111系)、中間車が115系、という編成になっています。

撮影地:広島

〜編成別〜
・基本番台(0・300・1000・2000番台)

言うなればごく普通の見た目をしたグループ。最も基本となる0番台は1963年に登場。側面窓の角が丸いのが見た目上での特徴です。前照灯が原型ライトの車両も在籍していたのですが、現在はすべてシールドビームに変わってしまいました。

1973年にはマイナーチェンジ車として300番台が登場。当初から冷房を装備し、A-A基準に対応しています。さらに、1977年には耐寒耐雪構造を強化した1000番台が登場。座席幅も拡大され、1982年まで製造が続きました。これとほぼ時を同じくして、耐寒耐雪構造の強化を見送った2000番台も登場しています。

これらのグループは現在、主に岡山、広島、下関に所属していますが、227系の導入が発表された現状、のんびり見られるのは恐らく今のうち。見たい方はお早めに…。

山陽本線など
A-03編成
(岡山)
広島行き
岡山
岡山行き
岡山
回送
岡山
三原行き
岡山
A-04編成
(岡山)
新見行き
岡山
A-06編成
(岡山)
和気行き
岡山
A-12編成
(岡山)
和気行き
倉敷
A-14編成
(岡山)
宇野行き
岡山
A-17編成
(岡山)
回送
岡山
C-13編成
(下関)
新井口-西広島 広島
C-14編成
(下関)
除籍
広島 広島
C-24編成
(下関)
除籍
広島
C-30編成
(下関)
除籍
岡山
C-31編成
(下関)
除籍
広島
C-32編成
(下関)
除籍
宮島口
C-34編成
(下関)
除籍
尾道尾道尾道
C-36編成
(下関)
除籍
岡山 岡山
C-37編成
(下関)
除籍
西条 広島
C-41編成
(下関)
除籍
岡山 岡山 岡山 岡山 広島
C-42編成
(下関)
除籍
広島
D-02編成
(岡山)
播州赤穂行き
尾道〜東尾道
D-03編成
(岡山)
備中高梁行き
岡山
播州赤穂行き
岡山
備中高梁行き
岡山
播州赤穂行き
西大寺
D-07編成
(岡山)
和気行き
くまなく旅し隊
岡山
D-09編成
(岡山)
新見行き
清音
D-12編成
(岡山)
回送
岡山
相生行き
倉敷
岡山行き
笠岡
D-14編成
(岡山)
備前片上行き
「ひるね姫」
岡山
D-15編成
(岡山)
姫路行き
岡山
D-16編成
(岡山)
和気行き
岡山
宇野行き
くまなく旅し隊
岡山
D-18編成
(岡山)
三原行き
笠岡
D-18編成
(岡山)
姫路行き
岡山
D-20編成
(岡山)
備中高梁行き
岡山
三原行き
福山
三原行き
福山
備中高梁行き
岡山
姫路行き
岡山
D-23編成
(岡山)
備中高梁行き
倉敷
児島行き
岡山
D-24編成
(岡山)
瀬戸行き
岡山
D-26編成
(岡山)
琴平行き
岡山
琴平行き
岡山
D-27編成
(岡山)
和気行き
倉敷
新見行き
岡山
児島行き
岡山
H-01編成
(下関)
除籍
広島 広島
L-02編成
(下関)
広島
L-03編成
(下関)
広島広島新山口
L-05編成
(広島)
広島広島
L-06編成
(下関)
西条広島
L-08編成
(下関)
広島広島
L-09編成
(下関)
海田市
L-11編成
(下関)
広島
L-12編成
(下関)
岡山広島
L-13編成
(下関)
広島岡山
L-15編成
(下関)
広島広島
L-16編成
(下関)
新井口-西広島 広島カープ
岡山
L-17編成
(下関)
防府新山口下関
L-18編成
(広島)
広島
L-20編成
(下関)
西条 尾道〜東尾道
L-21編成
(下関)
広島広島
O-03編成
(下関)
広島広島広島
O-04編成
(下関)
岡山
R-02編成
(下関)
広島
R-06編成
(下関)
除籍
広島


1000番台(岡山支社改造車)

103系みたいな顔をしたこの115系は、中間から先頭へ改造した先頭車を含む2両編成で、岡山支社に8本が在籍しています。1600番台の2両編成版とでも思っていただければ話は早いかもしれません。
見た目は40Nのように改造されていますが、車内の更新は受けていないようです。

山陽本線・赤穂線・伯備線など
G-01編成
(岡山)
新見行き
岡山
G-03編成
(岡山)
新見行き
米子
新見行き
米子
G-05編成
(岡山)
岡山行き
出雲市
岡山行き
出雲市
G-07編成
(岡山)
西出雲行き
出雲市
G-08編成
(岡山)
岡山行き
出雲市
岡山行き
出雲市
長船行き
岡山
長船行き
岡山


1600番台

岡山地区での3両編成の運用が増えたことに際し、もともと4両編成だった115系を改造。編成片方の先頭車は中間車からの改造で登場し、これが1600番台となりました。もともとの115系のイメージを残しつつも、ちょっと特異な顔つきとなっています。全部で4両のみの在籍。見たい場合は3両、もしくは6両の運用を狙うといいでしょう。

山陽本線・赤穂線・伯備線など
D-28編成
(岡山)
糸崎行き
岡山
糸崎行き
倉敷
糸崎行き
倉敷
回送
岡山
宇野行き
岡山
D-29編成
(岡山)
岡山行き
相生
岡山行き
相生
播州赤穂行き
岡山
D-30編成
(岡山)
播州赤穂行き
清音
播州赤穂行き
岡山
播州赤穂行き
岡山


3000番台

広島地区において153系の置き換え用に登場した形式で、2ドアなのが最大の特徴。見た目について言ってしまえば、早い話が115系の顔をした117系です。これとは別に、本当に117系から編入された3500番台という車両がいるのですが、こちらは中間車のみが導入され、後に組み換えによって3000番台に組み込まれてしまいました(番台自体は残存)。

山陽本線など
N-02編成
(下関)
新山口新山口
N-05編成
(下関)
広島新山口
N-07編成
(下関)
海田市 広島 広島
N-09編成
(下関)
下関
N-12編成
(下関)
下関下関
N-14編成
(下関)
瀬野倉敷広島新山口新山口新山口
下関
N-16編成
(下関)
広島新山口下関
N-18編成
(下関)
新山口下関
N-19編成
(下関)
瀬野新山口
N-20編成
(下関)
広島広島
N-21編成
(下関)
新山口
O-02編成
(下関)
組換済
広島
編成不明
(下関)
西広島-新井口


3500番台

1991年、221系の増備がもとで新快速運用を外れた117系が6両から4両に減ったうえで転属(岡山地区のサンライナーなど)したため、あまった2両の中間車を115系につなげて登場した形式。中間車のみの存在で、先頭車は1000番台などが用いられていましたが、現在は3000番台の編成に組み込まれているので、存在感は無くなってしました。いや、扉の数が統一されるのは良いことなんですけどね。

山陽本線など
K-01編成
(岡山)
組換済
岡山行き
倉敷
吉永行き
岡山
三石行き
岡山
K-02編成
(岡山)
組換済
播州赤穂行き
倉敷
K-03編成
(岡山)
組換済
備中高梁行き
岡山
糸崎行き
岡山
回送
岡山
回送
岡山
K-04編成
(岡山)
組換済
吉永行き
岡山
K-06編成
(岡山)
組換済
三原行き
岡山


6000・6500番台(→1000・1500番台)

舞鶴線の電化開業に備え、クモハ115形+モハ114形1000番台のユニットを種車として、モハ114形に先頭化改造を行って登場したグループで、後に登場する115系の先頭化改造車2種と比べるとかなりもともとのイメージを維持しているデザインとなりました。改造の際にブレーキ装置の高速化改造を受けた為、もともとの番号に5000を足した「6000・6500番台」となりました。

舞鶴線への223系の導入に伴い、まだ他の113/115系と比べて経年が浅かったこれらの車両は下関に転属し、高速化改造も解除。それまでの番号から5000が引かれ、1000・1500番台となっています。なんだかややこしいな。

山陽本線
T-13編成
(下関)
新山口新山口下関下関下関


〜形式別〜
クハ115(初期車)

165(岡山)
クハ115(張り上げ屋根)

219(広島)
クハ115-3000

3014(広島)
クハ115-3100

3114(広島)
クモハ114-1000

1118(松江)
クモハ114-1500

舞鶴線に導入された6500番台が下関に転属、高速化改造が解除されて番号から5000が引かれ、1500番台となったものです。後の改造車群と比べればまだ元々のデザインに近い見た目となっています。

1625(下関)
クモハ115-1500

1507(岡山)
クモハ115-1600

1653(岡山)
モハ114-3500

中間車のみの番台区分、3500番台のひとつ。117系の余剰車から115系に編入された中間車で、モハ115-3500とペアを組んでいます。
モハ115-3500

モハ114-3500とペアを組むモーター車で、パンタグラフが設置されています。
3500番台はこの2種類のモハが少数在籍するのみとなっています。


〜ラッピング・ロゴなど〜
広島カープ(2017年度)
(広島 L-16編成)


〜ドア〜 ※JR他社で撮影のものを含む
ドアA
窓枠:黒H
戸当たり:灰H
ドアB
窓枠:黒H
戸当たり:黒H
ドアC
40N
ドアD
窓枠:細金具
戸当たり:黒H


〜車内〜
車内A
壁:薄緑
モケット:茶色
車内B
30N車
車内C
3000番台


〜Others〜 ※JR他社で撮影のものを含む
台車 タイフォン サボ受け パンタグラフ 貫通扉
30N・40N車
貫通扉
緑色
側窓
(非ユニットサッシ)
製造表示 前面幕撤去跡 前部標識灯
シールドビーム改
前部標識灯
1000番台


〜行先表示〜
白幕
西条-岩国 快速
下関
回送岩国広島白市
あき亀山徳山小月
黒幕
宇野広島-岩国 快速
新山口
広島-岩国 快速
徳山
緑井
下関
LED
琴平児島和気備中高梁三原新見
瀬戸西出雲あき亀山


〜映像〜
・115系C-41編成広島発車(youtube)

広島地区で活躍する115系のうち、下関に所属するC-41編成は瀬戸内色が最後まで残っている編成で、両側の先頭車が初期車となっています。この編成、貴重なのは勿論ですが、かなり状態が悪い事でもちょっと有名で、車両の随所から満身創痍な様子が見て取れるちょっと気の毒な存在でもあります。227系が入ったら真っ先に置き換えになると思われるので、記録はお早めに。

2014年に岡山で、2015年に広島で2度見ることが出来たことから、個人的には好きな編成でもあります。鉄コレにでもなってくれないかなぁ、なんて。勿論ボロボロっぷりまで再現しろとは言いませんけど。



〜風景・並び〜
塗り分けも色もよく似た2種類
岡山 岡山 広島 広島 広島 広島
新山口

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