1963年に、旧来の車両の置き換えおよび車両の大型化を目的として導入された車両で、見た目は西武鉄道の車両に類似しつつもオリジナルの形態となりました。登場当時は全編成が吊掛け駆動で、1989年より一部の編成が新性能化を施されています。冷房化に対応していなかったことから1991年から除籍が進み、保留車として残っていた1005Fも臨時運行に用いられたのち、2005年に引退しています。
尚、1000系は大別すると3種類あり、導入当初の2編成(大型シールドビームで行き先表示が無い)、後期製造分の2編成(小型ライトで行き先表示あり)、西武鉄道501系を譲受した3編成が存在しました。当然ながら西武501系を譲受した車両は形態の全く異なる車両ですが、20mで吊り掛け式で非冷房、という点は共通しています。
現在はオリジナル車のうち中間車のモハ1008号が駿豆線大場車庫にて倉庫として用いられており、これが唯一の現存車となります。
上写真は大場工場にて。
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