10-000形
都営新宿線開業に合わせて登場した車両。試作車は三田線で試験を行った後新宿専用の台車に換装して登場しています。
長期にわたって製造が続けられたため、同一形式としていいのか悩むほどの変化も生じています。また、10-300形への置換えおよび10-300R形への改造が行われた結果、2段窓の編成(つまり1986年より前に製造された編成)は引退してしまいました。

それより後の編成に関してはその後も運用を続けていましたが、2013年に10-300形の3次車が登場した事により置き換えが再開され、7・8次車も含めて2018年2月までに引退してしまいました。特殊な軌間故か引き取り手も無く、全車廃車となりました。減価償却は過ぎているとは思うのですが、どうしても勿体無いと感じてしまう…7・8次車がVVVFで登場すれば、また少し結果も違ったのでしょうか。

上写真は笹塚にて。
簡単な年表
1971年  試作車が三田線で登場
1978年  試作車以外のグループ登場および試作車の新宿線転属
1986年  この年以後の製造の車両は1段窓で製造。
1988年  この年の車両から先は製造当初から冷房搭載。
1991年  7次車登場。
1997年  8次車を以て製造終了。
2004/11/30 試作車が引退
2006/11 2段窓の編成(〜10-180)が引退。
2013年  残った編成の置換えを開始
2016年  6次車までの編成が全て引退。
2017/8/14 7次車が引退。
2018/2/21 8次車が引退(10-000形引退)
最終更新:2018/8/25
【編成別】050F,180F,260F(1枚)を追加。



【写真】

開業前に作られた10-000形試作車。三田線で試運転を行い、台車を取り替えた上で新宿線へ。その後トップナンバーの編成として活躍しましたが、新型車両の置き換えに伴い引退しました。車内も他の車両とは少しずつ異なっています。

撮影場所:東大島
10-250Fと10-260Fが該当する7次車。基本的に車内は殆ど後に登場した8次車と変わりませんが、見た目は従来の10-000形っぽい形のまま。導入当初はマップ式の次駅案内表示が設置されたり、東京メトロのようなドアチャイムが設置されたりと、意欲的な車両でした。性能自体は他の10-000形と同じだった為か、問答無用で10-300形に置き換えられてしまい、2017年8月14日を以て引退してしまいました。

撮影場所:東大島
10-270F、10-280Fが該当する8次車。デザインが全くの別物となり、側面のビードも少なくなりました。…が、内装や電装品は上記の7次車と殆ど同じで、1997年に登場したにも関わらずチョッパ制御のままとなりました。7次車同様、問答無用で10-300形に置き換えられてしまい、2018年2月11日に引退。登場から20年という短い運行に終わってしまいました。何だか気の毒です。

撮影場所:東大島


〜編成別〜
10-010F
廃車
笹塚行き
さようなら試作車
東大島
本八幡行き
さようなら試作車
船堀
10-030F
廃車
笹塚行き
本八幡
本八幡行き
東大島
10-050F
廃車
笹塚行き
船堀
本八幡行き
笹塚
10-070F
廃車
急行 本八幡行
東大島
10-090F
廃車
急行 橋本行き
船堀
本八幡行き
東大島
新宿行き
本八幡
10-120F
廃車
本八幡行き
東大島
笹塚行き
本八幡
10-130F
廃車
橋本行き
本八幡
本八幡行き
船堀
笹塚行き
東大島
10-150F
廃車
本八幡行き
船堀
10-170F
廃車
急行 橋本行き
本八幡
笹塚行き
東大島
急行 橋本行き
笹塚
10-180F
廃車
快速 橋本行き
本八幡
10-190F
廃車
本八幡行き
笹塚
快速 府中競馬
本八幡
快速 橋本行き
東大島
本八幡行き
笹塚
本八幡行き
笹塚
本八幡行き
新宿線30th
東大島
笹塚行き
新宿線30th
船堀
笹塚行き
新宿線30th
東大島
府中競馬行き
東府中
府中競馬行き
東府中
東府中行き
府中競馬
東府中行き
府中競馬
府中競馬行き
東府中〜競馬
東府中行き
東府中〜競馬
東府中行き
東府中〜競馬

東府中〜競馬
10-200F
廃車
笹塚行き
東大島
10-210F
廃車
急行 橋本行き
本八幡
本八幡行き
笹塚
笹塚行き
東大島
笹塚行き
本八幡
10-220F
廃車
本八幡行き
笹塚
本八幡行き
東大島
新宿行き
東大島
各停 本八幡行
東大島
各停 新宿行き
本八幡
10-230F
廃車
笹塚行き
本八幡
本八幡行き
東大島
新宿行き
東大島
10-240F
廃車
新宿行き
本八幡
本八幡行き
東大島
本八幡行き
東大島
新宿行き
東大島
各停 笹塚行き
岩本町
各停 笹塚行き
東大島
各停 笹塚行き
東大島
10-250F
廃車
本八幡行き
笹塚
笹塚行き
笹塚
本八幡行き
東大島
本八幡行き
東大島
笹塚行き
本八幡
10-260F
廃車
笹塚行き
東大島
笹塚行き
東大島
各停 新宿行き
本八幡
新宿行き
本八幡
10-270F
廃車
本八幡行き
笹塚
本八幡行き
東大島
笹塚行き
本八幡
笹塚行き
東大島
10-280F
廃車
笹塚行き
東大島
笹塚行き
船堀
本八幡行き
船堀
笹塚行き
東大島
各停 笹塚行き
本八幡



〜形式別〜
10-000(8次車)

10-270(笹塚)



〜ヘッドマーク・ラッピング等〜
各種ヘッドマーク類



〜ドア〜
試作車
黄化粧板
灰Hゴム
下部の銀色部分が狭い
1〜6次車
黄化粧板
灰Hゴム
1〜6次車
黄化粧板
黒Hゴム
1〜6次車
黄化粧板
灰Hゴム
LEDあり
7次車
白化粧板
黒Hゴム
LEDあり
7次車
白化粧板
黒Hゴム
LEDなし
8次車
白化粧板
灰Hゴム
LEDあり
8次車
白化粧板
灰Hゴム
LEDなし
8次車
白化粧板
黒Hゴム
LEDあり
8次車
白化粧板
黒Hゴム
LEDなし



〜車内〜
試作車
吊り革が→と違う
1・2次車
ユニット窓
3〜6次車
1段窓
7次車 8次車



〜貫通扉〜
1〜6次車 7次車 8次車



〜Others〜
「10-010」
車両番号
運転台 車椅子スペース
1〜6次車
車椅子スペース
7・8次車
パンタグラフ 台車
転落防止幌 車外スピーカー 座席
(7・8次車)
優先席
(7・8次車)
座席袖仕切り
(7・8次車)
扉上案内表示
(7次車)
扉上案内表示
(8次車)
吊り革
(優先席)
吊り革



〜行先表示〜
本八幡 府中競馬正門前 東府中
LED
本八幡 各停 新宿 笹塚



〜車両の音〜
・10-000形(7次車:ドアチャイム変更前)走行音

【新宿線】瑞江→篠崎(2分20秒:761KB)

7次車からはドアチャイムと自動放送が設置されました。行き先表示もLEDになり、内装も変更。ドアチャイムは当初はこのファイルのように、東京メトロとほぼ同じチャイムを使用していたのですが、後に8次車に合わせた音になりました。

・10-000形(7次車)走行音

【京王新線】笹塚→幡ヶ谷(1分35秒:521KB)

後の7次車の走行音。モーター音に入っている低音は、車両によって良く聞こえる号車とそうじゃない号車がありました。ドアチャイムが凡なものに変わったため、現在8次車との音の違いは全くありません。




〜映像〜

・10-000形10-110F東大島発車(youtube)

※古いデジカメでの撮影です。画質・音質についてはご容赦ください。※

今は10-300形によって置き換えられてしまった初期の編成。登場時からの6両(2段窓)と後に登場した車両(1段窓)の2両で組成されており、1段窓の車両が10-300R形の中間車に生まれ変わりました。ちなみに、先頭車の1段窓に改造されている部分には車いすスペースがありました。


・10-000形8次車東大島発車(youtube)

※古いデジカメでの撮影です。画質・音質についてはご容赦ください。※

新宿線の10-000形のうち最も後期に製造された8次車が東大島を出発する様子。最も最後に製造されたチョッパ車であると言われています。


・10-000形8次車ドア開閉(youtube)

10-000形の最新グループ、8次車。7次車から車内の化粧板が白系のものに変更され、8次車で初めてこのドアチャイムを採用しました(とはいっても、現在は7次車のドアチャイムもこれと同じものに変更されています)。撮影当時は扉中央のHゴムは灰色でしたが、2014年現在は黒色のものに交換されています。

なお、ドアチャイムは開くときと閉まる時で音色を分けています。左右の扉で音色を分けているわけではありません。




〜風景・並びなど〜
笹塚東大島笹塚 東府中〜府中競馬正門前
東府中〜府中競馬正門前


東京都交通局のTopへ京王のTopへ関東地方の鉄道のTopへ鉄道データのTopへTopへ