3000形
新宿〜小田原を1時間で結ぶ、という目標のもと小田急と国鉄が共同で開発を行い1957年に登場した車両で、同年に行われた東海道線での高速試験に於いて、当時の狭軌鉄道における世界最高速度である145km/hを樹立し、その後の国鉄特急の参考になりました。また、この車両の登場が切っ掛けとなって鉄道友の会ブルーリボン賞の制度が創設され、当然その第1回の受賞車両として選ばれたのが3000形でした。

この様に日本の鉄道史において非常に重要な存在である3000形ですが、後に8連から5連に組み直され、御殿場線へ直通する特急「あさぎり」に主に充当されるようになりました。1992年の引退後は1編成が海老名車両基地に保存されていましたが、2021年のロマンスカーミュージアム開館に合わせて中間2両が廃車され、現在はSSE当時の姿のまま残っている先頭1両を含んだ3両1編成がロマンスカーミュージアムに保存されています。

尚、除籍当時に大井川鉄道に5連1本が譲渡されたものの、連接車体や手動扉などの特殊な構造が災いして、ほとんど運用できないまま引退してしまいました。結果として、残っている車両はロマンスカーミュージアムの3両のみとなっています。

上写真は海老名にて。
簡単な年表
1957年 登場
1958年 第1回鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞
1992年 引退
最終更新:2021/5/5 
【保存車】3021Fの移転後の姿7枚を追加。
【Others】ドア以降8枚追加。
【行先】あさぎり、急行を置き換え、乙女、新宿⇔御殿場を追加。
【風景】3枚追加。
【その他】4枚全て追加。



上述の通り、SEは第1回鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞した記念すべき存在です。当時のブルーリボン賞プレートも現在の物と形状が異なる事が確認できます(車内ではここまで近づけない物の、外から十分覗き込めます)。何気にSE車の保存を見る上で一番といって良い位重要な物なのではないでしょうか。

撮影場所:ロマンスカーミュージアム

〜保存車〜
3021F
(海老名車両基地)
→移動:2両廃車
3021F
(ロマンスカーミュージアム)


〜形式別〜
デハ3000(1号車)

3025(海老名)
デハ3000(2号車)

3024(海老名)
サハ3000(3号車)

3023(海老名)
デハ3000(4号車)

3022(海老名)
デハ3000(5号車)

3021(海老名)


〜Others〜
標識灯 SEタイフォン 側扉転落防止幌
台車パンタグラフ形式表示 標識灯 SSEドア
車内 座席ドアスイッチ類運転台BR賞プレート
製造表示


〜行先表示など〜
前面
あさぎり乙女
側面サボ
A号車B号車急行御殿場⇔新宿新宿⇔御殿場


〜風景・並び〜
海老名海老名海老名海老名ロマンスカーミュージアム
ロマンスカー
ミュージアム


〜その他〜
下北沢下北沢 ロマンスカー
ミュージアム
新宿

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