1200系
1988年、7000系パノラマカーの後継車として登場した車両で、愛称は「パノラマSuper」。当初は、展望車を含めた全車特別車(1000系)の4両固定編成が作られ、1991年以降は全車特別車2両+一般車(1200系)4両の6両編成が登場し、この形が以降の名鉄特急の標準的な形態となりました。また、同年の内に増結用の2両編成として1800系が登場。こちらは展望車が編成内に入っていない為、パノラマSuperのロゴは省かれている他、ミュージックホーンの設置も見送られています。これらの1000/1200/1800系は、完全新製車の他、廃車された車両からの機器流用車も存在しており、厳密には形式が異なっています。

1030系…特別車。7500系の機器流用。
1230系…一般車。7500系の機器流用。
1850系…増結用。7500系の機器流用。

後に名鉄ではミュースカイを除き全ての特急を一部指定にする事を決定。これに伴い、4両固定の1000系が除籍され、他の編成は機器流用車は廃車(つまり上記で解説した各形式は全て消滅済み)、その他の車両は更新修繕が施されることになりました。更新された各編成は現在も特急運用の第一線で運行されています。また、この更新の際に、特別車を含めた1編成全体を1200系として扱うようになったようです。この更新&1200系への形式統一の際に「パノラマSuper」の愛称も捨てたようで、一般車・特別車共々、前面のロゴは撤去されています。

上写真は神宮前にて。
簡単な年表
1988年 登場
1991年 1200/1800系の登場。一部指定の特急が設定。
1992年 1030/1230/1850系が登場
2008/12/27 1000系全車特別車の運行が終了。
2015年 1000/1200系の更新を開始
2017年 1800系の更新を開始
2019年 1030/1230/1850系が引退
最終更新:2023/2/23
【1200系】1015F(1枚)、1111F(2枚)、1116F(3枚)を追加。
【1800系】1801F,1803F(1枚)、1804F(2枚)を追加。
【行き先】幕(快特新鵜沼)を追加。
【風景】1枚追加。



編成番号を見て2桁目が3の編成が1030系/1230系で、7500系の機器流用車となります。見た目はほぼ同じですが、簡単な見分け方としては一般車側の先頭車にパンタグラフがある、ということが挙げられます(特別車側の見た目は全く同じ)。
機器流用故に更新対象からは外れたようで、2019年までに引退しています。

撮影地:神宮前
1000/1200系同様、1800系も下二桁が50番台の編成は7500系の機器流用車で、細かく分ければ1850系となります。こちらも更新対象からは外れ、同じく2019年までに引退しています。これにより、「完全新製車のみ」「形式は1200/1800系」として纏められました。

撮影地:前後
上述の通り、2015年より更新修繕が施されている1000系統。内装その他諸々は2200系に準じたレベルに改装され、塗装も変更。パノラマSuperの愛称は無くなり、ロゴは消滅しています。その為、一般車と1800系の見た目上の差は無くなりました。

撮影地:神宮前


〜編成別(1000系全車特別車)〜
編成不明
除籍
神宮前 神宮前 国府


〜編成別(1000/1200系)〜
1011F
回送
名古屋
快特 豊橋行き
神宮前
快特 豊橋行き
神宮前
1012F
神宮前 名古屋
1013F
東枇杷島 特急 豊橋行き
犬山
1014F
国府 東枇杷島 回送
名古屋
急行 河和行き
東枇杷島
快特 新鵜沼行
豊橋
回送
犬山
回送
犬山
回送
犬山
特急 豊橋行き
神宮前
1015F
快特 豊橋行き
上小田井
1016F
快特 岐阜行き
一宮
特急 名古屋行
神宮前
1111F
特急 岐阜行き
豊橋
快特 豊橋行き
神宮前
快特 豊橋行き
神宮前
特急 豊橋行き
犬山
特急 豊橋行き
犬山
1112F

神宮前
特急 岐阜行き
知立
快特 豊橋行き
名古屋
特急 佐屋行き
名古屋
特急 岐阜行き
豊橋
1113F

神宮前
特急 河和行き
名古屋
快特 新鵜沼行
布袋
特急 河和行き
神宮前
特急 河和行き
名古屋
1114F

神宮前
特急 内海行き
名古屋
特急 豊橋行き
神宮前
1115F
神宮前 回送
犬山
快特 新鵜沼行
神宮前
1116F
名古屋 快特 新鵜沼行
犬山
特急 豊橋行き
上小田井
特急 豊橋行き
上小田井
編成不明
知立 豊橋 豊橋 特急 新鵜沼行
犬山遊園
豊橋


〜編成別(1030/1230系)〜
1131F
除籍

神宮前
特急 須ケ口行
東枇杷島
1132F
除籍
名古屋 特急 豊橋行き
国府
特急 岐阜行き
中京競馬場前
1133F
除籍
堀田


〜編成別(1800系)〜
1801F
普通 犬山行き
神宮前
快特 新鵜沼行
犬山
1802F
快特 新鵜沼行
豊橋
1803F
普通 犬山行き
犬山
普通 須ヶ口行
犬山
回送
犬山〜富岡前
1804F
回送
犬山
回送
犬山
1806F
特急 岐阜行き
名鉄名古屋
特急 岐阜行き
東枇杷島
特急 岐阜行き
豊橋
1807F
特急 岐阜行き
名鉄名古屋
特急 岐阜行き
豊橋
1808F
特急 須ケ口行
東枇杷島
1809F
快特 新鵜沼行
名鉄名古屋
特急 豊橋行き
上小田井
特急 新鵜沼行
岩倉
編成不明
普通 新可児行
犬山


〜編成別(1850系)〜
1851F
除籍
快特 新鵜沼行
名鉄名古屋
特急 岐阜行き
前後
1853F
除籍
快特 豊橋行き
神宮前
特急 須ヶ口行
豊橋
特急 一宮行き
豊橋
特急 岐阜行き
豊橋


〜形式別〜
ク1000
1号車

ク1014(犬山)
ク1100
1号車

ク1111(神宮前)

ク1112(金山)
モ1050
2号車

モ1064(犬山)
モ1150
2号車

モ1161(神宮前)
モ1350
3号車

モ1361(神宮前)
サ1300
4号車

サ1311(神宮前)
モ1450
5号車

モ1561(神宮前)
モ1400
6号車

モ1416(神宮前)

モ1511(神宮前)
モ1430
6号車
1230系

モ1533(神宮前)


〜Others〜
特別車
パンタグラフ ドア 車内案内表示 車内 展望席 貫通扉
先頭車デッキ
号車案内
車両番号「1111」
一般車
ドア ロゴ 車内 運転台 パンタグラフ 号車案内
標識灯ロゴ


〜行先表示〜
オーロラビジョン
特急 内海快速特急 豊橋
LED
快特 豊橋快特 新鵜沼特急 岐阜
普通 岐阜快特 新鵜沼


〜車両の音〜
・1000/1200系 車内チャイム

【4打点】…車掌放送前汎用
【2打点】…列車到着前汎用

2打点については、これが流れて暫くした後に4打点が流れて車内放送が始まる、という流れになっていました(2012/2に乗車した時は)。1000-1200系でのみこのチャイムが使用されています。1000-1200系と連結していれば1800系でも流れていたはずです。

・1000/1200系更新車走行音

【名古屋本線】知立→新安城(5分0秒:9.15MB)

こちらが編成揃って「1200系」とされた更新車の走行音。走行装置に変化はありませんが、2200系と同様の自動放送が設置されています。ドアチャイムも付ければいいのになあ。

・1800系走行音

【犬山線】江南→柏森(3分0秒:1.37MB)

ごく普通の界磁添加励磁制御ですが、特急や快特に用いられている時はかなり速度を出すので豪快な音が録れるかと思います。閉扉前に自動放送が流れるのが特徴と言えば特徴でしょうか。車内チャイムは特急または快特で運行されている時のみ流れます。



〜映像〜
1014F 名鉄名古屋発車(youtube)

遠出して利用する身としては、どこに並べばいいのかもよくわからない名鉄名古屋駅。そこを出発するパノラマSuperの様子。列車がひっきりなしに入ってくるので、乗ろうと思わなければ趣味的には楽しい駅です。



〜風景・並び〜
デザインも色もさまざまな名鉄の車両たち
神宮前 犬山遊園 豊橋犬山犬山

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