200形
南海電鉄の所謂「ズームカー」の一系列である22000系を譲受して1996年に導入された車両。元々熊本電鉄は都営6000形を譲受する予定でいた物の、予定通りに6000形がやってこなかった事から早急に在来車を置き換える車両が必要になり、この車両に白羽の矢が立った…という経緯で登場した物で、そんな立ち位置故、2両1編成が存在するのみとなっていました。
導入に際して、ワンマン運転対応化の他に3扉化を施し(扉の位置が不均等なのはこの為)、また改造した場所が西鉄の工場だった為か、西鉄車両に類似したライトが前面に増設され、随分とゴテゴテしたよくわからない見た目になってしまいました。当時5000形の印象が強かった熊本電鉄にとって、鉄道ファン的にも微妙な存在になってしまっていたものの、熊本電鉄が鋼製車に塗装していた青系のオリジナル塗装が最後まで残っていた車両でもあったので、これはこれで貴重でもありました。
最初から最後まで中途半端な立ち位置であり続けた車両でしたが、2019年7月30日に引退しており、その後の保存もされていない事から現在は姿を見ることは出来なくなっています。

上写真は201A-202Aの編成(上熊本にて)
簡単な年表
1969年 登場(南海22000系として)
1996年 登場
1998年 引退(南海22000系として)
2019/7/30 引退(200形として)
最終更新:2013/10/27
【編成別】3枚追加。
【Others】8枚追加。
【走行音】【映像】1点ずつ追加。



〜編成別〜
201A編成
除籍
北熊本 北熊本行き
鉄道の日
上熊本
上熊本行き
鉄道の日
北熊本
上熊本行き
鉄道の日
北熊本


〜形式別〜
202A
202A(北熊本)


〜Others〜
台車標識灯
増設部分
車椅子スペース ドア運転台製造表示
出入口表示吊り革車内


〜車両の音〜
・200系走行音

【菊池線】上熊本→韓々坂(2分22秒:721KB)

基本的に運行されるのは上熊本〜北熊本間の折り返し運用ばかりで、カーブも多く速度も出せないので、モーター音は良くわかりません。いつの間にか自動放送が更新されていたようで、放送のチャイムが変わり、アナウンサーが女性になっていました。
前回訪れたのが2011年なので、それ以降のいつかに交換されたのかな。



〜映像〜

・200系ドア開閉(youtube)

200系は、南海電鉄から譲り受けた車両を徹底的に改造して登場した車両で、西鉄のようなライトが設置されたその姿は一瞬南海とはわからないレベル。おもに上熊本〜北熊本間の区間運用に用いられますが、元東急「青ガエル」の5000系が主体で運行されるので運用自体は少ない模様。

南海電鉄の標準的な扉ですが、ずいぶんと扉の動きが急な気がします。昔の南海はこんな感じだったのかな。


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