5000系
ホームドア時代になった今でこそ勢力は縮小気味ですが、嘗てはラッシュ時対策にドアの数を増やした車両を連結する…という事が各地で見られました。その元祖と言えるのが京阪5000系で、1970年の登場。初めてだったからこその斬新な特徴を備えていたのが大きな特徴で、ラッシュ時以外には3扉車として使用し、その際に使用しない扉の位置には座席が設置され、時間帯によって位置を上下して対応していました。これは後にも先にもこの車両だけの特徴ですが、他所の多扉車に波及しなかった所を見ると、やはりメンテナンス等が大変な上に費用対効果も大した事が無い…という事なのでしょう。

時代は変わり、ホームドアが各社で導入されるようになると、このような多扉車に対応したホームドアを設置することは非常に困難である事から、各社で置き換えが進む事になりました(10年もせずに廃車になってしまった東急5000系や山手線E231系のような例も…)。例えば常に2扉をしめ切って運用したとしても、京阪5000系の場合は他の3扉の位置がそもそも他の形式と異なる為、ホームドアに対応する事が出来ません。その為、2200系や2600系等よりも先に置き換えられてしまう事になり、2021年9月をもって全ての車両が引退してしまいました。

その後、先頭車1両のカットモデルがくずはモールのSANZEN-HIROBAに保存されることになり、この際、内外とも未更新時代の姿に復刻されています。

上写真は5607F、枚方市にて。
簡単な年表
1970年 登場
1980年 事故廃車(初代5554号)
1998年 更新開始
2008年 新塗装化が始まる
2016年 初廃車(初代5554号を除く)
2021/9 引退
2023/4 くずはモールに保存される
最終更新:2023/5/31
【保存車】5551を追加。
【ヘッドマーク】1枚追加。
【ドア】タイプ1(復刻、外側)、タイプ2(外側)を追加。
【Other】台車以降の6枚を追加。
【行先】サボ1枚追加。



〜編成別〜
5601F
普通 出町柳行
伏見稲荷
区急 萱島行き
大和田
5602F
普通 淀屋橋行
桃山〜中書島
普通 出町柳行
西三荘
5603F
準急 出町柳行
門真市
普通 中之島行
京橋
5604F
急行 枚方市行
関目
準急 出町柳行
関目
準急 枚方市行
西三荘
5605F
区急 萱島行き
関目
区急 萱島行き
西三荘
5606F
普通 出町柳行
西三荘
5607F
準急 淀屋橋行
枚方市
普通 出町柳行
八幡市


〜形式別〜
5550形
(Tc)

5551(大和田)

5557(枚方市)
5600形
(Tc)

5601(大和田)


〜保存車〜
5551
(くずはモール
SANZEN-HIROBA)


〜ラッピング・ロゴ等〜
ヘッドマーク類


〜ドア〜
タイプ1 タイプ1
LED無し
タイプ1
5551号車 復刻
タイプ1 外側
ラッシュ用の場合
タイプ2
LED無し
タイプ2 外側


〜Others〜
車内貫通扉車椅子スペース座席 ファンデリア収納座席
台車検査表記車内 (復刻) 座席 (復刻)標識灯(復刻)


〜行き先表示〜
前面サボ
準急 枚方市⇔淀屋橋


〜車両の音〜
・5000系走行音

【中之島線】渡辺橋〜大江橋(1分34秒:515KB)

抵抗制御のように聞こえますが、一応更新の際に界磁になっています。ドア上のLED表示や停車時に流れ続けるドアチャイム等も搭載されています。



〜映像〜
5000系ドア開閉(youtube)

5000系は、いわゆる「多扉車」の始祖ともいえる存在。ラッシュ時以外は2番目と4番目の扉の位置に座席が下りてきて、3扉車として使用する...という大変面白い構造をとっています。
どういうわけか、側扉の窓の形状が2通り存在する(規則的に混ざっているわけでもないようです)のですが、もう1つのパターンは撮影できていません。


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