223系
JR西日本を代表する車両となった223系ですが、元々は関西空港アクセスのために1994年に登場した車両で、この当時登場した0番台はIGBTでもなく窓配置も違う、という今主流の223系とはまるで異なる車両となっていました。この後、221系の後継車として東海道・山陽線に導入され新快速の運用も担うようになってから徐々に勢力が拡大。そして2000番台が登場した事によってJR西日本の標準車両の位置に君臨する事になり、その後2000番台を基本とした様々な番台区分が各地で活躍する事になりました。一部は岡山や四国など、関西以外の地域にも活躍の場を広げています。

上写真は岸辺にてW13編成。
簡単な年表
1994年 登場
1995年 登場(1000番台)
1999年 登場(2000番台)
最終更新:2023/7/17
【1000番台】V1,V3,V4,W5,W7(1枚)、W2(2枚)を追加。
【2000番台】J4,V11,V33,V42,V53,W23,W30(1枚)、V32(2枚)を追加。
【6000番台】P02,R202(1枚)、R01(2枚)、R02(3枚)を追加。
【形式別】Aシートの2枚を追加。
【ラッピング】Aシート、森の京都を追加。
【ドア】C(LCDあり)を追加。
【Others】LCD、Aシート封鎖部分、標識灯(1000番台)を追加。
【風景】7枚追加。



0番台

1994年に登場した最も基本の223系で、関西空港へのアクセスを目的として登場しました。
後に大量にアーバンネットワーク内に増えていった223系とはもはや別の車両であり、そもそもVVVFがIGBTではなくGTOだったりします。221系に続く、JR西日本独自開発の車両となり、1994年にはグッドデザイン賞も受賞しています。
後に増備された2500番台と混ぜこぜの編成を組まれた上で活躍中。2500番台の先頭車を持つ編成が到着しても自分が乗る中間車は0番台、ということもよくあることです。

尚、0番台は2018年より体質改善工事が始まり、モーターの変更等も行われています。

不明
関空快速 関空
JR難波
関/紀 関空/和
西九条
関/紀 関空/和
西九条
紀快 和歌山
和歌山
直快 環状線
大正
直快 環状線
大正
関/紀 関空/和
大正
関/紀 関空/和
弁天町
HE401編成
(日根野)
快速 和歌山行
天王寺
関/紀 関空/和
弁天町
HE402編成
(日根野)
関/紀 関空/和
弁天町
HE404編成
(日根野)
回送
天王寺
HE406編成
(日根野)
紀快 環状線
和歌山
HE410編成
(日根野)
紀 大阪/京橋
和歌山
紀快 和歌山行
和歌山
HE411編成
(日根野)
普通 環状線
大正
紀快 環状線
和歌山
HE412編成
(日根野)
快速 日根野行
天王寺
HE413編成
(日根野)
直快 環状線
大正
回送
天王寺
はんわライナー
天王寺
快速
天王寺
HE414編成
(日根野)
普通 天王寺行
大阪
HE416編成
(日根野)
快速 和歌山行
天王寺


1000番台

1995年に、221系で運用されていた新快速の運用に導入するために登場したグループ。223系で唯一側面にコルゲートが付いているのが大きな違いとなります。1000番台の登場によって東海道・山陽線の新快速の運用最高速度は130km/hに引き上げられました。新快速=速い、という印象を決定付けたのはこの車両とも言えるでしょう。

後に、琵琶湖線〜神戸線系統で指定席「Aシート」が登場する事になった際、一部の4両編成の先頭車1両このAシート用の車両に改造されて話題を呼んでいます。後の増備は225系に切り替わったことから、今後も223系をAシートに改造するのかどうかは何とも言えない所。

V1編成
(網干)
新快速 野洲行
姫路
回送
姫路
V2編成
(網干)
新快速 長浜行
さくら夙川
新快速 姫路行
京都
V3編成
(網干)
Aシート
新快速 姫路行
さくら夙川
新速 近江今津
大阪
新大阪
V4編成
(網干)
Aシート
新快速 敦賀行
新大阪
新大阪
V5編成
(網干)
新快速 野洲行
さくら夙川
新快速 米原行
新大阪
W1編成
(網干)
普通 米原行き
京都
W2編成
(網干)
新快速 米原行
大阪
快速 野洲行き
明石
普通 姫路行き
姫路
快速 米原行き
新大阪
W3編成
(網干)
新快速 姫路行
京都
W5編成
(網干)
快速 網干行き
岸辺
新快 米原行き
新大阪
W6編成
(網干)
普通 長浜行き
米原
W7編成
(網干)
新快 姫路行き
姫路
W8編成
(網干)
普通 長浜行き
京都
W9編成
(網干)
新快速 姫路行
大阪
快速 米原行き
大阪


2000番台

1999年から1000番台の増備分として登場したグループ。基本的なデザインは1000番台と変わりませんが、前面のライト配置が若干変わったほか、車体構造が登場時期に合わせて進化し、コストダウンも達成しています。一番わかりやすいこととしては、車体がJR東日本のE231系などで採用されているようなものに変更されたことで、これにより側面のコルゲートはなくなりました。
細かく番台分けするとより多くの番台に分かれるのですが基本はこれなので、ひとまずは2000番台で一括させていただきます。

不明
新快速 長浜行
野洲
J4編成
(網干)
快速 姫路行き
大阪
野洲行き
姫路
J10編成
(網干)
→6000番台化
快速 米原行き
三ノ宮
普通 米原行き
京都
J12編成
(網干)
→6000番台化
快速 野洲行き
岸辺
V8編成
(網干)
新快 播州赤穂
近江塩津
V11編成
(網干)
新快 姫路行き
姫路
V12編成
(網干)
新快 姫路行き
大阪
V13編成
(網干)
快速
近江塩津
新快 網干行き
大阪
V14編成
(網干)
普通 米原行き
姫路
快速 網干行き
大阪
V16編成
(網干)
新快速 大阪行
京都
V20編成
(網干)
新快 姫路行き
あいたい兵庫DC
大阪
V23編成
(網干)
快速 米原行き
新大阪
V27編成
(網干)
新快速 姫路行
京都
V32編成
(網干)
普通 姫路行き
姫路
普通 播州赤穂
姫路
V33編成
(網干)
新快速
姫路
V34編成
(網干)
新快速 草津行
新大阪
V39編成
(網干)
快速 米原行き
大阪
回送
京都
V40編成
(網干)
普通 永原行き
京都
V42編成
(網干)
新快 近江塩津
芦屋
新快 野洲行き
土山
V44編成
(網干)
快速 網干行き
大阪
V45編成
(網干)
新快速 網干行
大阪
V46編成
(網干)
新快 播州赤穂
敦賀
普通 姫路行き
京都
V53編成
(網干)
新快速
土山
V54編成
(網干)
新快速 網干行
大阪
V57編成
(網干)
→京都へ
新快速 姫路行
近江八幡
新快速 姫路行
京都
新快速 姫路行
京都
V62編成
(網干)
新快速 米原行
大阪
V63編成
(網干)
快速 姫路行き
大阪
新快 近江塩津
京都
V65編成
(網干)
→宮原へ
新快速 草津行
大阪
W10編成
(網干)
新快速 長浜行
姫路
W12編成
(網干)
新快速 姫路行
大阪
新快速 姫路行
岸辺
W13編成
(網干)
快速 加古川行
芦屋
快速 野洲行き
新大阪
新快速 姫路行
岸辺
W18編成
(網干)
快速 加古川行
さくら夙川
新快速 野洲行
京都
W23編成
(網干)
新快 野洲行き
土山
W24編成
(網干)
新快 播州赤穂
大阪
W25編成
(網干)
新快速 野洲行
京都
普通 堅田行き
京都
W26編成
(網干)
新快速 姫路行
さくら夙川
新快速 野洲行
姫路
W27編成
(網干)
新快速 米原行
京都
W30編成
(網干)
新快 野洲行き
姫路
W31編成
(網干)
新快速 長浜行
京都
W32編成
(網干)
新快速 姫路行
岸辺
W33編成
(網干)
新快速 姫路行
京都
W34編成
(網干)
新快速 姫路行
大阪
W35編成
(網干)
新快 播州赤穂
大阪
W38編成
(網干)
新快 播州赤穂
大阪
快速 加古川行
岸辺
W39編成
(網干)
快速 米原行き
新大阪
W53編成
(網干)
普通 米原行き
加古川
快速 米原行き
三ノ宮


2500番台

もともとは、0番台の編成を組み替える際に不足した先頭車を補充するために登場した番台区分。当時2000番台の量産体制に入っていたため、車体構成はそちらを基としたものに変更されました。勿論、空港アクセスに使用することから車内の構造は0番台を基本としています。
2007年になると223系の必要数が増加したことから増備が再開され、現在は非常に多くの車両が運行されています…が、0番台の先頭+2500番台の中間、その逆、はたまたてんでめちゃくちゃな編成など、基本的に0番台とごちゃ混ぜで編成を組まれている事が多いようです。

後に、2500番台オンリーの編成が、113系などの旧型車両の置き換えの為に車内の構造も塗装もそのままで京都に転属して話題を呼んでいます。座席数が少ないのは寧ろラッシュ時に便利と考えての事なのでしょうか…。

不明
関/紀 関空/和
大正
関/紀 大阪/京
大正
HE418編成
(日根野)
紀快 環状線
和歌山
HE420編成
(日根野)
→京都 R52
直快 環状線
今宮
普通 環状線
大正
回送
和歌山
HE421編成
(日根野)
→京都 R53
関/紀 関空/和
弁天町
HE423編成
(日根野)
直快 大阪/京
大正
回送
森ノ宮
HE425編成
(日根野)
関/紀 環状線
弁天町
HE428編成
(日根野)
直快 環状線
大正
紀快 環状線
和歌山
HE430編成
(日根野)
関/紀 環状線
弁天町
HE431編成
(日根野)
直快 大阪/京
大正
HE433編成
(日根野)
→京都 R56
関/紀 天王寺
大阪
関/紀 関空/和
弁天町
HE434編成
(日根野)
→京都 R57
快速 日根野行
天王寺
HE435編成
(日根野)
→京都 R58
関/紀 天王寺
大阪
普通 御坊行き
和歌山


5000番台

213系で運用されていた快速「マリンライナー」の代替として導入された車両で、基本的には2000番台を元にしていますが、JR四国の5000系と連結される運用が殆どとなることから、前面扉が併合可能な仕様に変更され、そのため前面が従来の223系と比べて平坦な形になりました。基本的に、JR四国の5000系と全く同じ車両で、5000系にはグリーン車がある、という事が唯一の違いかもしれません。

P1編成
(岡山)
マリンライナー 岡山
高松
マリンライナー 岡山
高松
マリンライナー 高松
児島
P2編成
(岡山)
マリンライナー 高松
岡山
マリンライナー 高松
岡山
P3編成
(岡山)
マリンライナー 高松
岡山
P4編成
(岡山)
マリンライナー 岡山
岡山
P5編成
(岡山)
マリンライナー 高松
岡山
P6編成
(岡山)
マリンライナー 高松
岡山


5500番台

かの有名な福知山線の「サンパチ」こと113系3800番台を置き換えたのがこちら。2008年7月から登場したグループで、基本的に2両で山陰地区の運用に用いられていますが、221系に連結されて京都駅まで足を延ばすこともあります。その運転に対応していることを示すため、後述の6000・7000番台同様、前面貫通扉と乗務員室扉にオレンジの帯が追加されています。
連結して運用する事があることから、5000番台同様平坦な前面になっており、貫通幌も備え付けています。

F2編成
(福知山)
快速 城崎温泉
豊岡
F4編成
(福知山)
普通 福知山行
京都
F10編成
(福知山)
普通 福知山行
豊岡
F16編成
(福知山)
普通 福知山行
京都


6000・7000番台

221系に連結したり、221系で運用していた運用へ223系を導入したり、閑散地区へも223系を導入したり…といったことが生じたため、それに対応させるために2000番台を改造して登場した車両。識別用に前面と乗務員扉にオレンジの帯が設けられています。
車両性能を221系に合わせたのが変更点ですが、それ以外は2000番台と何ら変わりません。

MA04編成
(宮原)
→京都へ
丹快 福知山行
大阪
MA06編成
(宮原)
快速 篠山口行
大阪
MA07編成
(宮原)
回送
大阪
快速
大阪
新快速
大阪
MA08編成
(宮原)
快速 篠山口行
大阪
MA10編成
(宮原)
快速 新三田行
大阪
MA11編成
(宮原)
回送
大阪
MA12編成
(宮原)
回送
大阪
MA15編成
(宮原)
丹快 篠山口行
大阪
MA21編成
(宮原)
丹快 篠山口行
大阪
P02編成
(京都)
普通 亀岡行き
京都
R01編成
(京都)
普通 園部行き
京都
普通 園部行き
京都
R02編成
(京都)
普通 園部行き
森の京都
京都
普通 園部行き
森の京都
京都
普通 園部行き
森の京都
京都
R202編成
(京都)
普通 園部行き
京都
V25編成
(宮原)
→2000番台に復帰
快速 姫路行き
大阪
回送
姫路
V28編成
(宮原)
→2000番台に復帰
快速 網干行き
大阪


〜形式別〜
クハ222
0番台
クハ222-6(和歌山)

2500番台
クハ222-2512(和歌山)

5000番台
クハ222-5001(高松)
クハ222
(Aシート)

1000番台
クハ222-1007(新大阪)

1000番台
クハ222-1008(新大阪)
クモハ223
0番台
クモハ223-6(和歌山)

0番台
クモハ223-102(大正)

2500番台
クモハ223-2504(和歌山)

2500番台
クモハ223-2507(大正)

2500番台
クモハ223-2512(和歌山)

5000番台
クモハ223-5001(高松)

7000番台
クモハ223-7033(大阪)
サハ223
0番台
サハ223-10(和歌山)

0番台
サハ223-106(和歌山)

2000番台
サハ223-2006(岡山)

2500番台
サハ223-2503(和歌山)
モハ223
0番台
モハ223-6(和歌山)

2500番台
モハ223-2511(和歌山)


〜ラッピング・ロゴ等〜
各種
ヘッドマーク類
Aシート
森の京都トレイン
(京都 R02編成)


〜ドア〜
ドアA
0番台
ドアB
1000番台LED無し
ドアB
1000番台LED有り
ドアB
1000番台LED有り
黄帯有り
ドアB
1000番台LED無し
黄帯有り
ドアC
2000番台以降LED無し
ドアC
2000番台以降LED有り
ドアC
2000番台以降LED無し
黄帯有り
ドアC
2000番台以降LCD有り
黄帯有り


〜車内〜
0番台 1000番台 2000番台 2500番台 5000番台


〜Others〜
貫通扉 パンタグラフ
1000番台
運転台
5000番台
標識灯
2000番台
車両番号
クモハ223-1
パンタグラフ
5000番台
扉上案内表示
LCD
Aシート車
扉封鎖部分
標識灯
1000番台 更新


〜行先・種別表示〜
種別
普通 新快速 B快速 【O】紀州路快速 【E】普通 【E】快速
行先
湖西線 永原 京都方面 野洲 福知山 大阪環状線 湖西線 堅田 ワンマン 福知山
ワンマン 城崎温泉 大阪


〜車両の音〜
・223系2500番台自動放送

まもなく弁天町(次は西九条)(34秒:184KB)

基本的にJR西日本の通勤・一般型車両は車掌さんの案内を行っており、自動放送は無いのですが、関空快速は自動放送を搭載。でももちろん車掌さんが捕捉で喋ることもあれば、自動放送がないので肉声放送のみのところもあります。まぁ、基本的にJR西日本の車掌さんは丁寧な案内をしてくださるので何ら問題はないと思います。どこぞの東bにも見習ってほs…おっと、こんな時間なのに誰か来たようだ。

放送内容は0番台と2500番台で変わらず、放送の声の主は東急や小田急、都営でもおなじみの方のようです。チャイムの音色が0番台と2500番台で異なっており、2500番台はシンプルな音色になっています。

・223系ミュージックホーン

例の音です。

5秒(30KB)
・223系1000番台(日立IGBT)走行音

【山陽本線】姫路〜加古川(10分7秒:3.2MB)

1000番台は走行音のタイプが5つもあり、もう正直何がなんだかさっぱりです。
調べてみたらこれは日立製の車両の音のようです。
モーターの製造会社は3つ、音のパターンは全部で5つ。

・223系2000番台(三菱IGBT)走行音

【山陽本線】加古川〜東加古川(3分27秒:1.1MB)
【山陽本線】竜野〜網干(4分30秒:1.4MB)

2000番台の走行音にはいくつかパターンがあるのですが、これは三菱製のモーターを
積んでいる車両の音。まぁ、ごく普通のIGBTです。明石から快速になる普通列車での収録。

223系2500番台走行音

【大阪環状線】京橋〜桜ノ宮(2分18秒:748KB)

基本的に2000番台と同じ走行装置・車体で、車体の塗装を関空快速仕様にした2500番台。
いくら223系といっても、大阪環状線内で速度を出せるわけがなく、速度はホドホドで止まります。



〜映像〜
・223系0番台ドア開閉(youtube)

223系の始祖、0番台は関西空港アクセスなどを目的に登場した車両。後に増備された車両とは全く別の車両と言っても過言ではない車両で、そもそもIGBTではなくGTOだったりします。 後に増備された2500番台は、基本的に2000番台を基本としているのですが、度重なる編成組み換えにより、2500番台の先頭車を持つ編成の中間に0番台が混ざっていたりその逆があったり、といったことが頻発しているため、0番台に乗る、というだけなら簡単かもしれません。
扉は初期の207系と223系0番台でのみ確認できるタイプのものを使用中。ドアチャイムはJR西日本ではごく普通のものです。



〜風景・並び〜
天王寺大阪和歌山京都京都京都
新大阪姫路姫路姫路

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