E231系
209系の発展形で、この車両がJR東日本の通勤型電車の1つの標準となり、私鉄会社にもこの車両を基にした車両が多々登場しています。その代表的存在が相模鉄道で、同社の10000系は前面が違う他は殆どE231系と同様となっています。ひとことに「E231系」といっても様々な車両が存在し、総武線、常磐線の0番台を基本に、近郊型(1000番台など)や地下鉄直通の800番台、山手線用にさらなるグレードアップを図った500番台など、多くの車両が存在しています。
そんなE231系も現在のポジションはもはや「中古車」。山手線へのE235系の導入を切っ掛けに、地方への転属が進められています。

上写真は御徒町にて。
簡単な年表
1999/3 登場(E231-900系:当時は209-950系)
2000/3 登場(総武)
2000/6 登場(近郊)
2002/4/21 登場(500番台)
2003/5/1 登場(800番台)
最終更新:2024/4/7
【近郊型】123枚追加(全編成公開)。




編成写真(中央・総武線 0・900番台)

-900番台-
900番台は、209系950番台の名でE231系の試作車として登場した車両です。その技術が評価され、ローレル賞を受賞しましたが、受賞したときには既にE231系に編入されていました。E231系になった際に歯車の比数を変え、他のE231系と同様の加減速性能に変更されています。モーターの製造会社は三鷹側(三菱)と千葉側(日立)で異なっており、0番台に三菱の物が、近郊型に日立の物が採用されることになりました。とは言え、両者とも(特に日立は顕著に)量産された車両とはモーターの聞こえ方が異なっていました。見た目は基本的に0番台と同じですが、窓の着色がない他、窓割は209系500番台を基にしています。中央・総武線のE231系500番台への置き換えに伴い、機器更新の上武蔵野線へと転出しています。

-0番台-
初めてE231系が導入されたのは中央・総武緩行線で、同線で運用していた103系、201系、205系の代替を目的に大量に導入されました。事前に登場していたE231系900番台の三菱IGBTを本格採用しています。900番台との見た目の大きな差は窓割と窓の着色化。500番台の転入により武蔵野線・常磐線・八高線へと転出している編成が多数出ていますが、6扉車を廃して6M4Tに組み直した上で中央・総武線に残留している編成も出ています。

編成写真(常磐快速線 0番台)

中央・総武線に続き、常磐快速線の103系の代替を目的に0番台が導入されることになりました。番台こそ総武線のものと同じとはいえ、扉上のLEDが2段のものへと変更されており、総武線の0番台とは若干様相が異なっているようです。また、導入当時から車内自動放送を搭載していたのも総武線の0番台との違いでした。


編成写真(山手線 500番台)

山手線に導入されたE231系では見た目が大きく変わったほか、扉上の案内表示が初めて(※205系で試作されたものを除く)LCDになりました。このLCDは扉上に2つ設けられ、片方は広告用のモニターとして利用しており、これが後のE233系だったり私鉄車両だったり…といった車両へと発展してゆきました。モーターは三菱IGBTで0番台と変化はありませんが、回生ブレーキに対応しています。このほか、6扉車を2両に増やしたのもこの車両が最初のこと。後に埼京線や東急田園都市線で6扉車を複数連結した車両が登場しました…が、昨今のホームドア設置の流れに対応できない事から現在は6扉車の勢力は縮小傾向にあり、同車では既に代替が完了しています。
山手線へのE235系の導入に伴い、全編成が中央・総武緩行線へ転属しています。

編成写真(中央・総武線 500番台)

上記の通り、山手線へのE235系の導入に伴い、500番台は全編成が中央・総武線へと転属。この際、E235系の編成に転用されることになった4600番台を抜き取り、10両編成となって転属する形となりました。

編成写真(近郊型)

東海道・宇都宮・高崎線の113系・115系の代替を目的として導入された近郊型は、見た目だけでは分からない番台区分が非常に多い為、番台ではなく「近郊型」としてひとくくりにするのが一般的です。一応、基本となるのは1000番台となります。モーターは900番台で試用していた日立IGBTを本格採用する形となりましたが、歯車比の違いからでしょうか、モーターの聞こえ方はかなり900番台のそれとは異なっており、加速時に音が下がり減速時に音が上がる、唯一無二で摩訶不思議な物となってしまいました。
導入時期によって車内設備も少しずつ異なっていますが、扉上のLED表示に行先を表示するようになったのはこの車両が初めての事。但、その表示方が「行先は○○」という、いかにも試行錯誤しているなぁ、といった感じの代物だったのはご愛敬。後に増備された車両では「○○行き」と表示されるようになった他、0番台常磐線で見られるような2段のLEDとなりました。尚、近年の表示内容の更新に伴い「行先は○○」の表示は過去帳入りしています。

編成写真(その他路線)

-900番台/0番台 武蔵野線-
中央・総武線へのE231系500番台の転入により900番台1本を含む多数のE231系が武蔵野線に転属する事になりました。900番台も0番台と同様のモーターに更新され、編成番号の区分も他の編成に混ぜられてしまい、現在は窓の着色の有無と窓割りに僅かな違いが見出せるのみとなっています。

-800番台 中央・総武線-
中央・総武緩行線と地下鉄東西線の直通用に用いられていた103系・301系の代替を目的に製造された区分で、地下鉄対応のために狭幅で且つ前面貫通扉が必要となった為、既に地下鉄千代田線直通用に導入されていた209系1000番台のデザインを踏襲した姿になりました。モーターは三菱IGBTで500番台と変わりません。扉上のLED案内では行先も表示されるようになった他、東京メトロの車内自動放送にも対応済み。以前は放送が鳴動するタイミングがやけに遅かったのが気がかり(ポイント通過後にポイント通過放送が流れていた事も…)でしたが、現在ではそれも修正されているようです。

-3000番台 八高・川越線
中央・総武線への500番台の転入に伴い捻出された0番台のうち、川越・八高線の205系や209系の代替を目的として、半自動ドアスイッチの取り付け等を行った上で2018年より運行を開始した区分。同線には同様の経緯を経て転入した209系3500番台も在籍しています。



〜Others〜
細部写真(車内 ドア 行先 ラッピングなど)

番台区分も多く、総数も多いE231系は細部の写真だけでもかなり膨大になるため、こちらもページを分割しています。
型式写真・音声・映像

同様に、型式写真、音声、youtube映像へのリンクはこちらからどうぞ。


〜風景・並び〜
東中野東中野東中野 東中野北鎌倉〜鎌倉四ツ谷
東京御徒町〜上野御徒町〜上野 浜松町〜新橋浜松町東京
尾久〜赤羽西葛西秋葉原 秋葉原秋葉原尾久
田町御徒町御徒町東京有楽町上野
上野尾久尾久南流山南流山舞浜
東京取手上野東京大崎西船橋
西船橋南船橋我孫子千葉錦糸町下総中山
新木場船橋我孫子我孫子船橋錦糸町
東京船橋船橋錦糸町〜亀戸船橋中野
宇都宮宇都宮船橋船橋新木場
錦糸町船橋船橋千葉尾久津田沼


JR東日本のTopへJR・国鉄のTopへ
鉄道データのTopへTopへ