205系
103系と比べて省エネルギー化を目指し登場した201系は大幅な省エネを達成しましたが、非常に製造費がかさむ車両だった事から、期待された程経済的な効果はありませんでした。その201系の欠点を見直して登場したのが205系で、車体がステンレスとなったため軽量化も達成できています。そんな205系、首都圏では大量に導入されて瞬く間に主役の座へと上り詰めたものの、大阪近郊ではあまり導入されず、結果として少数派になってしまいました。

とは言え、JR西日本では目立たない存在ながら、首都圏では見られない、高速運用に対応した1000番台が導入されており、そちらは0番台のような転属劇は行われず阪和線の運行に従事していましたが、後に阪和線を3扉車に統一することが決まったタイミングで、0番台、1000番台の両方が奈良線に転属。103系の大多数を置き換えました。

近年はホームドア時代に合わせて3扉への統一が徐々に進められているJR西日本ですが、更新もされているとはいえ、大多数の3扉車(221系)に混ざった205系が今後どのような形で運行されるのかが気になる所…。

上写真は尼崎にて。
簡単な年表
1985年 登場
最終更新:2023/7/17
【編成別】NE401に1枚追加。
【形式別】4枚全て追加。



0番台

アーバンネットワークの205系は、当初は201系同様、東海道・山陽線へと導入されたものの、後に321系が導入されると阪和線に転属。細々と運行していたものの同線への225系の導入によってまた東海道・山陽線へと出戻り。207系や321系と同じ塗装に改められ、専らラッシュ時の増発用として用いられることになりました。そして更新工事を施されてアコモを改善したものの、結局また阪和線に戻ってしまいました。そうこうしている内に阪和線の3扉車統一が決まり、下記の1000番台ともども奈良線へ転属し、103系の大多数を置き換えています。

現在の活躍線区…奈良線

東海道・山陽線(福知山線)退役
C1編成
(宮原)

→転属
尼崎行き
大阪
尼崎行き
大阪
C3編成
(宮原)

→転属
尼崎行き
大阪
尼崎行き
大阪
C4編成
(宮原)

→転属
高槻行き
大阪
高槻行き
尼崎
回送
尼崎
尼崎行き
大阪
編成不明
(宮原)

→転属
京都行き
夏スマ!2002
大阪
高槻行き
大阪
NE401編成
(奈良)
奈良行き
京都
奈良行き
京都
NE403編成
(奈良)
奈良行き
京都
NE404編成
(奈良)
城陽行き
京都
城陽行き
京都


1000番台

JR西日本の1000番台は1988年に阪和線に登場した車両で、強力なモーターを設置したことで高速運転を可能にしたのが他の205系との違い。見た目としては前面の窓の配置が若干異なっているので、そこで見分けがつきます。

上記の0番台と異なり細々と転属することはありませんでしたが、阪和線を3扉車に統一することが決まった際に、0番台ともども奈良線へと転属し、現在に至っています。

現在の活躍線区…奈良線

阪和線
H402編成
(日根野)

→転属
和歌山行き
天王寺
和歌山行き
天王寺
H404編成
(日根野)

→転属
和歌山行き
天王寺
H405編成
(日根野)

→転属
日根野行き
天王寺
日根野行き
天王寺
日根野行き
天王寺
NE408編成
(奈良)
京都行き
京都
回送
京都


〜形式別〜
クハ204
更新
35(京都)
モハ204
更新
103(京都)
モハ205
更新
103(京都)
クハ205
更新
35(京都)


〜ラッピング・ロゴ等〜
各種
ヘッドマーク類


〜ドア〜
ドア ドア
更新車LED無し
ドア
更新車LED有り
ドア 1000番台 ドア 1000番台
更新車LED無し
ドア 1000番台
更新車LED有り


〜Others〜
車内 更新車 車内 1000番台
更新車
吊り革
更新車
座席袖仕切り
更新車


〜行先表示〜
和歌山
LED
尼崎回送高槻 日根野城陽


〜車両の音〜
・205系(更新車)走行音

【JR神戸線】尼崎→塚本(3分50秒:1.22MB)

走行音に関しては、ドアチャイムが設置されたほかは特に変化はありません。果たして今後、京都・神戸線での爆走をまた聞くことは出来るのでしょうか…。



〜映像〜
・205系更新車ドア開閉(youtube)

京都・神戸線で活躍していた205系は、321系に少しでも内装を近づけようとしたのか更新を施されました。扉の動きはそのままですが、LEDやドアチャイムが設置されました。 そして窓そのものの形状も変わったので、大分受ける印象が変わってしまいました。この工事は現在阪和線生え抜きの1000番台にも施行されているようです。



〜風景・並び〜
大阪

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