1968年の三田線開業当初からの車両で、神戸電鉄1050系とともに日本の鉄道車両で補助電源装置に静止型インバータを採用した車両となりました。当時の三田線では将来的に東武東上線と直通する計画があったことから架線集電の一般的な鉄道の構造をとる事になり、これが後に三田線が東急目黒線へ直通する際に役立つことになりました。
1999年までに6300形に置き換えられて引退していますが、多数の車両が譲渡されており、中でもインドネシア国鉄への譲渡は大きな話題となりました。国内では熊本電鉄と秩父鉄道で現在も運用されており、徐々に置き換えが迫るような状況に見えるものの、まだその姿を見ることができます。
保存車としては、秩父鉄道に部品取りとして譲渡された車両が2021年現在も形を留めているほか、中間車2両が千葉県佐倉市内の公園に保存されています。その他、東京都内の消防学校に教材として譲渡された車両が存在していますが、用途故に日常的に観察することは出来ません。
上写真は秩父鉄道の広瀬河原車両基地にて。
|