9000系
1993年から8000系と並行して製造された車両で、基本的に車内等のレイアウトは8000系そのまま。モーターは8000系と違いありふれた東洋GTOとなりましたが、直角カルダン故にその音の聞こえ方が少し通常と異なっていました。また、2020年現在、相鉄で東洋電機のVVVFインバータを採用した車両は9000系のみとなっています(とはいえ現在は全車が日立IGBTに更新されているので、その音を聞くことは出来なくなっています)。

相鉄では、創立100周年に向けた「デザインブランドアッププロジェクト」に基づき、新たなデザインとして「ヨコハマネイビーブルー」と呼ばれる塗装を採用し、内装も更新することを決定。この改造第1号に選ばれたのが9000系で、2016年より運行を開始。このリニューアルは大きな話題となり、2016年のグッドデザイン賞を受賞しています。尚、7編成の内1本は更新を施さないまま除籍されてしまいました。特段古い車両と言う訳でも無いので、運用上の調整と部品の確保が目的なのかな、と個人的には考えています。

上写真は9702F、緑園都市にて。
簡単な年表
1993年 登場
2016年 「ヨコハマネイビーブルー」の編成の運行を開始
最終更新:2023/4/20
【編成別】02F(4枚)、03F(6枚)、04F(2枚)、05F(3枚)を追加。
【行先(LEDフルカラー)】快速横浜、快速海老名、回送を追加。
【風景】3枚追加。


登場当時の9000系の塗装。8000系と近い色ですが、前面近くの色の処理が異なります。

撮影地:天王町
こちらは新塗装。もともと塗装仕上げだった9000系はドアも塗られており、8000系と比べてすっきりした印象になりました…が、扉が交換されたタイミングで無塗装に変わってしまいました。

撮影地:天王町
そして、相鉄の新しいイメージカラーとして塗り替えられた「ヨコハマネイビーブルー」。この変更に合わせて大規模な更新も施され、車内も見た目もそれまでの9000系とはまるで別物で、連結器のカバーも外されました。ライトの位置も移設したので新車だと思っている人も少なくないように思えます。

撮影地:二俣川

〜編成別〜
9701F
除籍
急行 横浜行き
天王町
各停 横浜行き
平沼橋
9702F
急行 横浜行き
平沼橋
急行 海老名行
平沼橋
快速 湘南台行
二俣川
快速 湘南台行
二俣川
各停 湘南台行
星川
各停 湘南台行
星川
各停 横浜行き
星川
各停 横浜行き
星川
各停 海老名行
星川
各停 海老名行
星川
各停 横浜行き
緑園都市
各停 横浜行き
緑園都市
各停 横浜行き
緑園都市
快速 海老名行
西谷
9703F
急行 横浜行き
横浜
各停 海老名行
平沼橋
急行 横浜行き
二俣川
急行 横浜行き
相模大塚
快速 横浜行き
星川
快速 横浜行き
星川
特急 海老名行
星川
特急 海老名行
鶴ヶ峰
各停 湘南台行
西谷
各停 湘南台行
西谷
9704F
快速 横浜行き
天王町
急行 海老名行
天王町
急行 横浜行き
天王町
特急 湘南台行
横浜
急行 海老名行
二俣川
各停 横浜行き
二俣川
快速 湘南台行
星川
快速 湘南台行
星川
快速 横浜行き
星川
快速 海老名行
星川
9705F
急行 海老名行
相模大塚
各停 横浜行き
星川
各停 湘南台行
星川
各停 湘南台行
星川
快速 横浜行き
西横浜
9706F
急行 横浜行き
西横浜
急行 海老名行
平沼橋
各停 横浜行き
天王町
各停 大和行き
天王町
特急 海老名行
横浜
急行 海老名行
横浜
各停 横浜行き
二俣川
各停 湘南台行
星川
各停 湘南台行
上星川
各停 横浜行き
星川
9707F
急行 海老名行
天王町
快速 湘南台行
横浜
各停 横浜行き
平沼橋


〜形式別〜
モハ9100
モハ9106(星川)
モハ9200
モハ9206(星川)

モハ9216(上星川)
サハ9600
サハ9604(星川)

サハ9611(上星川)
クハ9500
クハ9502(星川)


〜Others〜
原型
ドア
原型 LED無し
ドア
原型 LED有り
ドア
更新 LED無し
車内案内表示 車内
ロングシート
車椅子スペース
座 席吊り革 ロゴ窓開閉スイッチ
扉上案内表示
更新
ドア車内
ロングシート
車内
クロスシート
ロングシート座席袖仕切り
ロゴ吊り革 車椅子スペースボックスシート窓開閉スイッチ
貫通扉扉番号扉上案内表示標識灯製造表示優先席
共通
台車パンタグラフ


〜行先表示〜
幕(種別)
各停
幕(行先)
湘南台
LED(フルカラー)
幕→LED
快速 湘南台 快速 横浜
LED(3色)
快速 湘南台
LED(フルカラー)
各停 海老名 各停 横浜 各停 湘南台
特急 横浜 快速 横浜 快速 海老名
回送


〜車両の音〜
・9000系走行音

【相鉄本線】かしわ台〜さがみ野(2分15秒:734KB)
【いずみ野線】二俣川〜希望ヶ丘(2分19秒:759KB)

どこでも聞ける東洋VVVFのモーター音でさして珍しい音ではない筈なのですが、直角カルダン車なので音の聞こえ方はかなり変わってきます。フル加速時はまるでツリカケ車の如し。



〜映像〜
・9000系 上星川発着(youtube)

相鉄9000系の発着の様子。いくら新車も同然の見た目になったとはいえ、直角カルダンの野太い音が現役なのでそのギャップが面白くもあります。

・9705F 西横浜通過(youtube)

1本(恐らく部品取り?で廃車予定)を除き、YNB化と徹底した内装更新を受けた9000系。新車と見まごう姿になったものの直角カルダンの野太い音は現役で、旧来の相鉄らしさを残した車両でもあります。東急やJRに入ることはさすがにないとは思うのですが、長い活躍を期待したいものです。

・9000系更新車ドア開閉(youtube)

9000系は、1本を除きヨコハマネイビーブルー化とそれに合わせた車内の改造が施されています(残った1本は廃車予定。部品取りにでもするのでしょうかね)。扉はそれまでの物と変わらず、化粧板の色と扉番号の表記方が変わっただけで、ドアチャイムもドアエンジンもそのまま。嘗ての相鉄の個性的な仕様が残っています。

・9000系日立IGBT鶴ヶ峰/二俣川発着(youtube)

編成番号は動画内に記載しています。

相鉄らしい「直角カルダン」最後の車両として登場した9000系。当時は東洋GTOを採用していましたが、現在は日立IGBTに更新されています。その上で、塗装変更&大幅なリニューアルが施され、もはや新車の様な面持ちになってしまいました。そんな車両から直角カルダンの野太い音がするのですから、もう趣味的にはたまらん、といった所。長い活躍を期待したいものですね。



〜風景・並び〜
二俣川二俣川二俣川星川鶴ヶ峰かしわ台
西谷

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