8000系
6000系や2100系などの後継車両として1990年に登場した車両で、新7000系に引き続き日立製のVVVFを採用。何よりその大胆なデザインは話題となりました。現在、モーターは更新された編成も存在していますが、そちらも変わらず日立製の物を用いています(GTO→IGBTへの変更)。それまでの車両同様に直角カルダンを採用しているのも大きな特徴で、面白い走行音を聞くことが出来ます。

相鉄では、創立100周年に向けた「デザインブランドアッププロジェクト」に基づき、新たなデザインとして「ヨコハマネイビーブルー」と呼ばれる塗装を採用し、内装も更新することを決定。2016年より9000系が改造されて運行を開始したものの長らく8000系に動きはありませんでしたが、2020年になり更新が始まりました。とはいえ、全ての編成が改造対象となるわけではないようで(対象となる編成は8708〜13Fの模様)、その他の編成は除籍となる予定のようです。運用上の車両数調整ゆえの物だとは思うのですが、特段古い車両と言う訳でも無いので個人的には何だか勿体無く感じます。

上写真は8711F、緑園都市にて。
簡単な年表
1990年 登場
2004年 事故廃車が発生(8707F)
2020年 「ヨコハマネイビーブルー」化が始まる
最終更新:2023/12/18
【編成別】08F(1枚)、10F,12F(3枚)、11F(2枚)、13F(4枚)追加。
【形式】8239、8513、8710を追加。
【ラッピング】8713Fリバイバルを追加。
【行先(3色)】各停西谷を追加。
【風景】5枚追加。


基本的な8000系の色。赤基調の大胆な色。
写真で見るといまいち派手さを感じないかもしれませんが、実物を見ると途轍もないインパクトでした。

撮影地:天王町
こちらが新塗装。10000系の登場当時の塗装を基に、緑色の部分を青、黄色の部分をオレンジに変更した塗装になりました。今までアルミ地だったところも灰色に塗装されていますが、なぜかドアだけはそのまま。

撮影地:天王町
こちら、2020年より再度の更新でヨコハマネイビーブルーの姿になった8000系。9000系よろしくライトの位置を変更しており、色以外にも印象が大きく変わっています。一方で車内は9000系と比べれば更新の程度は緩く、座席の色と吊革が変わった程度です。

撮影地:星川
2020年以降の世の中の影響もあってYNB化が思う様に進まない中、出来る所からやってしまおうという判断でも下ったのか、8708Fを筆頭に、前面の標識灯と行き先表示だけを変更した編成が次々出現し話題を呼びました。車内の更新はこの時点では施されていないものの、自動放送への対応は施されています。
スカートも従来通りなので、YNB化された編成とは色以外にも異なる部分が多く、そもそも側扉も古いまま存置されているので、中々異端を極めた姿になりました。この姿のまま引退とならずにYNB化が施されれば良いのですが、この変更が終了したところで8000系の更新は終了という噂もあります。うーん…。

撮影地:西谷
上記の工事が施行される順番が最後になった8713Fは、更新修繕に入る前のごく短い期間(2023/6〜8)、前面の塗装を登場時のものに復刻して話題を呼びました。実質、原型の前面を持つ車両のさよなら運転を兼ねていたのでしょう。

撮影地:星川

〜編成別〜
8701F
除籍
急行 横浜行き
天王町
快速 湘南台行
天王町
快速 湘南台行
横浜
特急 横浜行き
横浜
各停 横浜行き
二俣川
各停 横浜行き
平沼橋
各停 海老名行
二俣川
西横浜 特急 横浜行き
星川
特急 海老名行
平沼橋
快速 横浜行き
星川
8702F
除籍
各停 海老名行
平沼橋
8703F
除籍
快速 横浜行き
天王町
快速 湘南台行
天王町
快速 横浜行き
天王町
急行 海老名行
横浜
急行 横浜行き
横浜
快速 横浜行き
二俣川
各停 横浜行き
平沼橋
8704F
除籍
急行 横浜行き
天王町
急行 海老名行
天王町
各停 横浜行き
横浜
急行 海老名行
横浜
各停 横浜行き
横浜
急行 横浜行き
二俣川
8705F
除籍
急行 海老名行
横浜
特急 横浜行き
平沼橋
急行 横浜行き
西横浜
急行 横浜行き
天王町
快速 横浜行き
緑園都市
快速 横浜行き
星川
快速 横浜行き
星川
快速 横浜行き
星川
各停 湘南台行
星川
8706F
除籍
各停 横浜行き
横浜
各停 海老名行
二俣川
各停 横浜行き
星川
各停 横浜行き
星川
各停 湘南台行
星川
8708F
快速 横浜行き
横浜
快速 海老名行
鶴ヶ峰
各停 湘南台行
二俣川
8709F
各停 海老名行
平沼橋
快速 横浜行き
天王町
各停 湘南台行
二俣川
各停 横浜行き
星川
各停 横浜行き
星川
快速 海老名行
横浜
快速 海老名行
星川
各停 横浜行き
星川
各停 横浜行き
星川
快速 海老名行
星川
快速 海老名行
星川
星川
星川 快速 横浜行き
二俣川
8710F
急行 海老名行
天王町
快速 湘南台行
横浜
急行 横浜行き
天王町
急行 海老名行
天王町
特急 横浜行き
横浜
特急 海老名行
二俣川
快速 横浜行き
平沼橋
特急 横浜行き
星川
各停 横浜行き
平沼橋
各停 横浜行き
平沼橋
各停 湘南台行
横浜
快速 海老名行
二俣川
快速 海老名行
二俣川
特急 海老名行
西谷
特急 海老名行
西谷
特急 海老名行
西谷
各停 横浜行き
星川
各停 横浜行き
星川
特急 海老名行
星川
8711F

西横浜
急行 横浜行き
天王町
急行 海老名行
天王町
快速 湘南台行
横浜
急行 横浜行き
平沼橋
快速 横浜行き
星川
快速 湘南台行
星川
各停 湘南台行
鶴ヶ峰
各停 湘南台行
二俣川
各停 湘南台行
緑園都市
各停 横浜行き
西谷
快速 海老名行
横浜
快速 海老名行
二俣川
8712F
急行 海老名行
横浜
各停 海老名行
西谷
各停 横浜行き
星川
各停 横浜行き
星川
特急 横浜行き
星川
星川
各停 横浜行き
星川
各停 横浜行き
星川
快速 海老名行
横浜
8713F
急行 海老名行
天王町
急行 横浜行き
平沼橋
急行 横浜行き
横浜
特急 横浜行き
二俣川
急行 海老名行
横浜
各停 横浜行き
鶴ヶ峰
特急 海老名行
二俣川
快速 横浜行き
星川
快速 横浜行き
星川
各停 西谷行き
星川
各停 西谷行き
星川


〜形式別〜
クハ8700
クハ8701(西横浜)

クハ8710(星川)
モハ8100
モハ8101(西横浜)
モハ8200
モハ8201(西横浜)

モハ8239(星川)
クハ8500
クハ8513(星川)


〜ラッピング・ロゴ等〜
8713F
旧塗装リバイバル


〜Others〜
原型車
ドア LED有り ドア LED無し 車内 車内
クロスシート
車内
ポール増設後
貫通扉
座席優先席扉番号
更新車
ドア LED有り ドア LED無し 座席 座席袖仕切り
車内
YNB
車内 吊り革ロゴ標識灯ボックスシート
ロングシート 優先席ドア LED無ドア LED有
共通
台車 窓開閉ボタン パンタグラフ 吊り革
車椅子スペース 標識灯
LED
ロゴ 扉上案内表示製造表示空調


〜行先表示〜
方向幕
急行 横浜
フルカラーLED
幕→LED
各停 海老名 急行 海老名 快速 湘南台
特急 海老名 快速 海老名 快速 横浜
各停 横浜 各停 湘南台
3色LED
各停 湘南台急行 海老名各停 横浜各停 西谷
フルカラーLED
各停 海老名


〜車両の音〜
・8000系走行音

【相鉄本線】海老名〜かしわ台(3分16秒:1.04MB)

非常に変わった音。初期のGTO-VVVFの音なのには違いないのですがあまり聞いたことがない音がします。その上直角カルダン車ですから、音の聞こえ方が非常に特徴的。一度乗ったら忘れられない車両のひとつと
言えるかもしれません。なお、ドアチャイムが設置されている車両と設置されていない車両が在籍しており、この車両は後者。

・8000系更新車走行音

【相鉄本線】二俣川→鶴ヶ峰

更新後の走行音は日立IGBTで9000系と共通の音になります。



〜映像〜

・8000系(日立GTO)希望ヶ丘発着(youtube)

編成番号は動画内に記載しています。
8000系は、一時の相鉄を代表する車両でしたが、YNB化が施されるのはそのうちの半数程度にとどまる予定で、残りは機器更新もされずに廃車になる予定のようです。計画の変更が色々生じたとはいえ、とても廃車が近い車両には見えないのでなんだか勿体無さも感じてしまいます。


・8703F 星川通過(youtube)

YNB化がなされずに引退する予定の編成。直角カルダンゆえに音も独特。飽きるほどみられる今のうちに堪能しておきたいですね。


・緑園都市駅 8709F発車→10706F到着(youtube)

相鉄8000系のうち約半数の編成はYNB化が施されることになりました。殆ど9000系と同じになるのかと思いきや、意外と前面形状が違っていた事や、車内の更新は9000系より控えめなので受ける印象は大分異なっています。
おまけで到着する10000系もどうぞ。

・8000系(日立GTO)鶴ヶ峰/二俣川発着(youtube)

編成番号は動画内に記載しています。
全編成がIGBTに更新された9000系に対し、8000系はGTOのままの編成が残っています。非常に複雑なモーター音と直角カルダンの組み合わせ。これが相鉄の1つの魅力なのかな、と思っています。

・8000系(日立IGBT)鶴ヶ峰発着(youtube)

編成番号は動画内に記載しています。
8000系は、非常に斬新なデザインと塗装で登場して大きな話題となりました。現在はその塗装も変更され、VVVFも登場当時の物から変更されつつあります。ヨコハマネイビーブルー化も施される予定との事ですが、一方で少なからず廃車予定の編成もあるらしく、一応見れる内に見ておいた方がいいのかな…と思っています。

・8000系ドア開閉(youtube)

相鉄の面白いところとして、よくあるドアの動きに全く無縁である(但し10000、11000の2形式を除く)ことが挙げられます。扉自体の見た目は別段変わったものでも無いのですが、的確な例えが見当たらない、珍しい動き。古い車両ならともかく、割と新しい車両でこういったドアの動きをしているって結構珍しいことなのではないでしょうか。 なお、撮影出来ていませんが、ドアを交換された車両もこの動きは変わっていないようです。

・8000系ドア開閉(おまけ)(youtube)

始発駅で両側のドアが開いた後、片方を閉じる時の様子。普通に閉めるだけの鉄道もあれば、このように何度も何度も再開閉をする鉄道もあります。こういった再開閉をしまくるパターンは他に西武や京王でおなじみであると言えそうです。 相鉄の車両の場合、元々のドアの動きが急(10000,11000を除く)なので、随分と迫力のある動きになっている気がします。



〜風景・並び〜
二俣川二俣川二俣川西横浜緑園都市星川
星川平沼橋星川西横浜西横浜西谷
星川星川星川星川星川

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