元々は西鉄福岡市内線で1911年に登場した車両で、1958年に長崎電気軌道に移籍。木造車故に1970年代になると除籍が進み、2両を除き1973年までに引退。残った2両は動態保存車的な立ち位置になるも、足回りの老朽化により1両が1978年に引退。その後も残った1両が2023年現在も残っている168号で、現役か否かを問わず、現存する日本最古の木造ボギー車として非常に貴重な存在になっています。
動態保存車がある程度まとまって引退した2019年の置き換えも乗り越えて籍を有しているのは見事な事で、いつかは動いている姿を見てみたいものですが、車庫の中にその姿を確認できただけでも想定外の嬉しい出来事でした。
上写真は168号、浦上車庫にて。
|