元々は都電の木造車100形を1952年に箱根登山鉄道が譲り受けて200形として導入した車両で、小田原市内線の廃止を機に1956年に長崎電気軌道へと譲渡されました。長崎へ渡った後に低床化改造、窓のアルミサッシ化、パンタグラフ化、台車の交換…等々、様々な改造が施されて見た目の印象が変化しています。
冷房化する事が難しく、ワンマン改造が施されないまま新型車両に圧されて1両を除いて1987年までに引退し、残った1両は動態保存車として箱根時代の塗装を復刻した上で残り、臨時運行を主として運行されていました。長崎電気軌道で車両を維持するのが難しくなった事により2019年に他の動態保存車数両と共に引退した後は箱根に里帰りし、箱根登山鉄道時代の形式に表記を復元した上で小田原駅付近に保存されています。
上写真は箱根口ガレージにて。
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