五感工房(GK) (JR東日本) 五感工房(通称「GK」)は、東洋メディアリンクスの制作部門が独立して設立された音響機器メーカーで、2005年に再度東洋メディアリンクスに統合されて消滅している。GKのメロディは全て作曲家でギタリストの塩塚博が手掛けたもので、JR東日本を代表するメロディの一つとなった一方で、音源を作ったものの未採用のまま終わったものも多い。後に塩塚はスイッチと契約して活動するようになった事から、現在はスイッチから各種メロディの音源が未採用を含めて配信されている。尚、GKのメロディは基本的にどれもこれも余韻が長い事でも知られており、その為か余韻を縮めた編集がなされている場合も多い。 GKのメロディには、曲名が2つ存在する。よくどちらが正解どちらが間違いという話になるが、答えを言ってしまうとどちらも正しい。なんでそんなややこしい状態なのかについて、詳しくはSH1-1の備考欄にて解説する。 |
このページの最終更新日:2021/3/17 【JR-SH1-1】東福生の新音質化を反映 ※駅メロディのページ全てに載せている諸注意。 【1】情報の信憑性については、それぞれのページの最終更新日で判断してください。 【2】この纏めを参照して収録しに行ってみて違うものが流れていた場合でも一切の責任は負いかねます。 【3】全ての駅の使用状況を網羅できている訳ではありません。特に、過去の接近メロディに関しては全てを把握するのはどれだけ調べてもまず不可能です。ご了承ください。 【4】この纏めにおいては以下の曲名は用いていません(正式な曲名と勘違いされるのを防ぐ為)。 ・「近郊地域○○番」「音色Aa」等の「発車ベル使用状況」で使われている整理番号。 ・「東上A」「はいいち」等の趣味人の間での俗称。 その為、「曲名不明 ○○」となっているものが多数存在します。多少見づらいとは思いますがご了承下さい。 |
曲名 | 作曲者 | 番号 | タイプ | 使用駅 | 備考 |
JR-SH1-1 | 塩塚博 | 01 | 標準 |
【中央線】 【八高線】 【中央・総武緩行線】荻窪 【東海道線】 【北陸新幹線】上田 【常磐線】 【高崎線】 【京浜東北線】 【五日市線】 【両毛線】 【埼京線】 【しなの鉄道】戸倉 |
この曲の話をする前に大前提として「SHシリーズの曲名」について話をしておくと、元々SHシリーズは「JR-SH○-1〜3」がそれぞれ作られていた。1〜3はそれぞれ使用している音色が異なる事によるタイプ分けで、2は音源こそ存在するものの、発車メロディとしての採用は無く、接近メロディとして過去に少数が使われていた(※貨物鉄道を含めてよければ、その接近メロディとしての音源を採用している例が神奈川臨海鉄道に存在)程度。例えば、SH1について話をするのならば、「SH1-1」「SH1-2」「SH1-3」の3種類が存在することになるのだが、SH1-1を「SH1」、SH1-3を「SH1-1」と表記することがある。これは、同シリーズをJASRACに登録した際、どうせ2の音色は発車メロディとして採用されていないのだから、と塩塚氏が纏め直して曲名を付けた事による物で、それにより「元々の曲名と後付けの曲名が存在し、どちらも正しい」という非常にややこしい状況になってしまったのである。正直な所、後者だと2の音色の音源の扱いが難しいので、このページでは前者の曲名を用いることにする。以上、SHシリーズの曲名に関する謎の説明はここまで。 SHシリーズは、放送更新後に音の聞こえ方が変わる事が多い。その為、この曲に限らず一応「新音質」として別物扱いで公開している(この辺りも東洋メディアのメロディと立ち位置が似ている様に思える)。当然だが、SHのメロディを導入してから今に至るまで放送更新をしていない駅など殆ど存在しないので、現在は新音質の駅が殆どである。 SH1-1は中央線のイメージが強いのではないだろうか。勿論中央線に限らず幅広く分布しているが、何故か松本駅では音程が高い(というよりやや早回し)の音源が使用されている。 |
02 | 余韻短い | 【京浜東北線】 |
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03 | 音程高い | 【大糸線】松本 【篠ノ井線】松本 |
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04 | 新音質 |
【中央線】 東京 御茶ノ水 中野 武蔵境 東小金井 【東海道線】 【京浜東北線】新橋 【八高線】 【両毛線】前橋大島 【埼京線】渋谷 |
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JR-SH1-3 | 塩塚博 | 01 | 標準 |
【中央線】 【中央・総武緩行線】 【根岸線】 【東海道線】 【青梅線】 【武蔵野線】 【山手線】 【両毛線】 【北陸新幹線】 |
個人的には西船橋で馴染み深かった一曲。西船橋、磯子ではGKメロディの本導入前に試験的に導入していたものと思われる。分布はさほど多くないが、北陸新幹線の部分開業時に軽井沢・佐久平・長野で採用されたのがある意味有名だろうか。その後、長野はご当地化により別の曲に変わっている。 福生はベルスイッチが設置されて以降、実際に全ての列車でメロディを扱うようになるまでの間だけ使われたとの情報がある。昭島のようにスイッチが封鎖されていたわけではないようなので恐らくは本当なのだとは思うが、そんな状況なので実録はWeb上に見当たらない。 河辺は1999年2月に1日だけ使われたとの情報がある。全く以て意味不明である。放送装置の検査などをした際にROMを間違えたのだろうか。 |
02 | 新音質 |
【中央・総武緩行線】信濃町 【東海道線】横浜 【両毛線】駒形 【川越線】 【北陸新幹線】軽井沢 佐久平 |
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JR-SH2-1 | 塩塚博 | 01 | 標準 |
【中央・総武線】 【南武線】 【山手線】 【中央本線】 【高崎線】 【中央線】 【東海道線】 【東北新幹線】 【東北本線】 【磐越西線】 【磐越東線】 【水郡線】 【八高線】 【総武本線】 【青梅線】 |
恐らく、GKのメロディの中で最も知名度が高いのがコレではないだろうか。中央・総武線や南武線でお馴染みの曲だが、何故か東北地方でも郡山駅の全ホーム(新幹線ホームまでも)で使われていた(現在はご当地化により消滅)。一番最初に導入されたのは南武線の武蔵新城で、JR-SH5-1とセットで導入された。周辺の駅がご当地化されている中、武蔵新城では未だにその2曲が現役である。 また、何故か東京駅の横須賀線ホームでは余韻が短い物を使用しており、これは新音質になっても相変わらずのようである。反対方面で使っているSH5-1も同様に余韻が短い物を使用している。 尚、昭島で使っていたという情報もあるのだが、当時の昭島は発車ベルスイッチが封鎖されていたはずで、無理やり封鎖を解かない限り鳴らす事は出来なかったと思われるので情報の真偽は不明。 |
02 | 余韻短い | 【総武線】 【横須賀線】 |
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03 | 新音質 |
【中央・総武線】 西千葉 本八幡 小岩 平井 亀戸 錦糸町 浅草橋 【中央線】 塩山 春日居町 東山梨 塩崎 【中央線】御茶ノ水 【南武線】 尻手 矢向 平間 向河原 武蔵新城 【山手線】有楽町 【総武本線】新小岩 【東海道線】 【八高線】 |
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04 | 新音質 余韻短い |
【総武線】東京 【横須賀線】東京 |
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JR-SH2-3 | 塩塚博 | 01 | 標準 |
【中央線】 【中央・総武線】 荻窪 【内房線】 【武蔵野線】 【京葉線】 【東海道線】 【青梅線】 【八高線】 【横浜線】 【高崎線】 【山手線】 【しなの鉄道】小諸 |
SH2は-1も-3も採用例が非常に多く、また中央・総武線では方面別にこの音程&音色違いの2曲を用いているのが面白い所。流石に音色が全く違うので一般人でも区別はつくと思うが…。中央・総武線の他、中央快速線の東京方面でも数多く使用されている。また、新音質に更新された際、何故か武蔵境だけは若干音程が低くなっていた。現在は通常の新音質に変更されている。 現在、新音質にならずに残っているのは中央・総武線の荻窪としなの鉄道の小諸のみ。しなの鉄道では、3セク転換後に殆ど放送更新を行っていない事で知られている。荻窪は何故更新されていないのか不明。最も、これらの駅(特に荻窪)がいつ新音質になってもおかしくないので記録はお早めに。 尚、昭島については情報の真偽は不明。詳しくはSH2-1の項へ。 |
02 | 新音質 |
【中央線】 東京 御茶ノ水 中野 武蔵境 東小金井 国立 【中央・総武緩行線】 西千葉 本八幡 小岩 新小岩 平井 亀戸 錦糸町 浅草橋 【内房線】八幡宿 【東海道線】横浜 【山手線】五反田 【八高線】 【横浜線】片倉 |
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03 | 新音質 音程低い |
【中央線】 |
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JR-SH3-1 | 塩塚博 | 01 | 標準 |
【根岸線】 【高崎線】 |
山手線の東京などでお馴染みのSH3だが、-1の音色に関してはあまり有名とは言えないのではないだろうか。桜木町のイメージが強かっただろうと思われるが、現在は桜木町はご当地化してしまった為、ただでさえ少ない使用駅が余計減ってしまった。現在、残っている駅は全て新音質化しているが、北本に関してはご当地化の計画があるようだ。できれば叶わないで欲しい。 |
02 | 新音質 |
【根岸線】 【高崎線】北本 |
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JR-SH3-3 | 塩塚博 | 01 | 標準 |
【中央線】 【埼京線】 【高崎線】 【しなの鉄道】屋代 |
東京駅の曲としてお馴染みのSH3-3。とはいえ、ご当地化の影響なども受けて、現在は東京、渋谷、中野(…と、しなの鉄道の屋代)に残るのみ。非常に雰囲気の良い曲だと思うので減っているのが不思議に思えるが、その実態を見てみると、立川は駅が騒がしいとの投書が来た事で殆どのホームのメロディが変更された事による消滅、他の各駅はご当地化による消滅であ為、放送更新で消滅した物は一つも無いのだ。何とも気の毒な物である。最も、東京の山手線ホームから消える事は無いだろうし、東京で使っていれば曲の知名度は十分高いまま維持できると思うのだが。 その東京のバージョンは代々、余韻が短いものが繰り返される編集がなされており、一応、放送機器更新前は3回で1周、更新後は4回で1周、となっているようである。これは3回(4回)流さないとフルコーラスではない、という事ではなく、取り敢えず余韻を縮めた物の音源を作るにあたり、3〜4回くらい繰り返せばそれで充分事足りるだろうという認識で作ったものだと思われるので、無理して4回流れるまで粘ったりしないようにして頂きたい。また、2020年6月に新ホームに移転した埼京線の渋谷では、SH3-3がこの余韻が短い物に変更された。反対ホームのSH1-1に関しては、従来通りの物を用いているようである。 |
02 | 余韻短い 3回で1周 |
【山手線】 |
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03 | 新音質 |
【埼京線】 【中央線】中野 |
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04 | 新音質 余韻短い 4回で1周 |
【山手線】東京 【埼京線】渋谷 |
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05 | 新音質 音程低い 余韻短い 4回で1周 |
【山手線】 |
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JR-SH4-1 | 塩塚博 | 01 | 標準 |
【根岸線】 【高崎線】 【上越線】 |
SH3-1とペアで根岸線に導入されているイメージの強い同曲。他の曲と比べて差があるようには思えないが全体的に見れば採用例は少ない方。そんな中、2002年に塩山で新規採用されたのが面白い。これ以上増える事は無いと思っていたのだが…。 よく分からないのが双葉で採用されていた音程が低いタイプである。周辺駅どころか常磐線で唯一のSHシリーズだったのだが、何ゆえの採用だったのだろうか。そんな双葉も2009年の放送更新で凡な曲に変わり使用終了(音質は寧ろ悪くなったが…)。その後東日本大震災により運休となり、2020年の再開で発車ベルそのものが無くなってしまったようだ。 |
02 | 新音質 |
【根岸線】 【高崎線】宮原 【上越線】沼田 【中央本線】塩山 |
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03 | 新音質 音程低い |
【常磐線】 |
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JR-SH5-1 | 塩塚博 | 01 | 標準 |
【南武線】 【京浜東北線】 【中央・総武線】 【高崎線】 【常磐線】 【中央本線】 【東海道線】 【川越線】 【八高線】 |
恐らく東京駅をイメージする人が多いのではないだろうか。SHシリーズがまだそれ程ありふれていなかった当時に東京駅で初めて聞いた時の感動はひとしおであった。東京駅はこんなにドラマチックで素敵な曲が流れるのか。いいなぁ…と、少年当時の自分は思っていた。 そんな個人的な印象はさておき、やはり曲として出来が良いという認識なのか、採用例はそこそこ多い。東京駅の京浜東北線ホームでは、山手線ホームのSH3-3と同様の編集がされている。面白いのは何故かその編集の際に手違いが生じたのか、若干頭欠けになっていた事で、それ故SH3-3と比べて「3回で1周」という特徴は分かり易かった。その後、何故か埼京線の恵比寿でもこの東京タイプのSH5-1が採用されていたが、駅が駅なので4回目に入る事はほぼ無く、こちらも3回で1周だったのかについては断言できない。 この京浜東北線の東京以外にも余韻が短いタイプの物が存在しており、総武快速線の東京と上越線の水上が該当する。この2駅、余韻が短いのは共通なのだが切れ目が若干異なっており、わざわざ別個に編集したものを使っていたのだと思われる。何故そんな面倒な事をしたのやら…。後に水上はご当地化で消滅しているが、総武快速線については放送更新後も余韻が短い物を使用し続けている。 |
02 | 余韻短い |
【総武線】 【横須賀線】 |
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03 | 余韻更に短い |
【上越線】 |
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04 | 余韻短い 冒頭欠ける 3回で1周 |
【京浜東北線】 【埼京線】 |
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05 | 新音質 |
【南武線】 尻手 矢向 平間 向河原 武蔵新城 【京浜東北線】有楽町 【中央・総武線】信濃町 【中央本線】塩崎 【川越線】 【八高線】高麗川 【東海道線】 |
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06 | 新音質 余韻短い 4回で1周 |
【京浜東北線】東京 |
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07 | 新音質 音程低い 余韻短い 4回で1周 |
【京浜東北線】 |
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JR-SH5-3 | 塩塚博 | 01 | 標準 |
【京浜東北線】 【中央・総武線】 【武蔵野線】 【京葉線】 【外房線】 【高崎線】 【東海道線】 【青梅線】 【しなの鉄道】屋代 |
SH5を東京で聞いて感動してから暫くして、近所の西船橋に音色違いがある事を知った少年時代の自分。この曲を聴くためだけにわざわざ西船橋を使ったりもする程にこの曲を気に入ってしまい、この趣味に入り込む切っ掛けの1曲となってしまった(この曲と、テイチクの「木々の目覚め」がこの趣味に入り込むのを決定づけた)。採用されている駅はSH5-1よりは劣るが、個人的にはむしろこちらの方が良曲のように思える。 この曲に関して特筆すべき点は立川で使用されている、という事である。導入当時、立川駅の全てのホームでそれぞれ異なるSHシリーズが導入されたのだが、駅が騒がしくなってしまった、という投書があったことから3番線以外のメロディがすべて変更されてしまった。その3番線のメロディがSH5-3だったのである。この曲に関しては騒がしくは無いだろうという事で生き残り、そしてそのまま今に至っている。SHシリーズの中でも最も穏やかなこの曲。個人的な思い入れも深いので、これからも使われ続けてほしい物である。 |
02 | 新音質 |
【京浜東北線】 さいたま新都心 与野 北浦和 【青梅線】立川 【外房線】勝浦 【東海道線】熱海 |
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JR-SH6-1 | 塩塚博 | 01 | 標準 |
【吾妻線】 【両毛線】 【上越線】 【中央・総武線】 【中央線】 【横浜線】 【南武線】 【東海道線】 |
個人的には御茶ノ水の印象が強い。何ともドラマチックな転調をする一曲で、嘗ては使用している駅も多かったのだが、現在は御茶ノ水と茅ヶ崎に残るのみ。茅ヶ崎に至っては使用しているのがライナーホームであるため、実質御茶ノ水にしか無いと言っても差し支えない。 その上、一度でも御茶ノ水を使ったことがある人ならわかると思うが、御茶ノ水の駅構造が酷く、日常的に混雑もあり、常に立ち番がいる。要するにまともに録るのは無理、という事だ。曲としては悪くないだけになんとも惜しい。 群馬県内の各駅が放送更新の際に悉く別の曲に変わってしまった事、ご当地化で八王子、国分寺、三鷹から消えてしまった事が辛い所である。 |
02 | 新音質 |
【中央・総武緩行線】御茶ノ水 【東海道線】茅ヶ崎 |
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JR-SH6-3 | 塩塚博 | - | - | 【青梅線】 |
そんなSH6だが、-3の音色が立川駅だけで使われていた。然しながら、先述の通り全ホームSHシリーズになった立川駅はホームが騒がしいとの評判が出てしまい、ほどなく別の曲に変更されてしまった。それ以降、この曲が採用される事は無く、結果として存在すら知らない人が多い一曲になってしまっている。 最も、聞いてみると何となく実際に駅で流れたら騒がしそうな雰囲気を感じるので、採用されないのも仕方ないのかもしれない。人知れずJR貨物のどこかの駅で使っていたりしないものだろうか。 |
JR-SH7-1 | 塩塚博 | 01 | 標準 |
【八高線】 【高崎線】 【東海道線】 |
何とも癖の強い一曲。目まぐるしい転調と後半のドラマチックな雰囲気は個人的には好きなのだが、採用駅が少数にとどまったのは何となくわかる気はする。元々採用されていた駅が少ない上に、茅ヶ崎はライナーホームでの使用。八王子はご当地化してしまったので実質本庄のみでの使用も同然である。 そんな本庄も、叶うかどうかはともかくとしてご当地曲を導入する計画は存在しているようだ。阿佐ヶ谷や矢野口のような燦燦たる出来のご当地曲に置換えられてしまったら目も当てられないので、出来ればこのまま残ってほしいものだが…。 |
02 | 新音質 |
【高崎線】本庄 【東海道線】茅ヶ崎 |
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JR-SH8-1 | 塩塚博 | 01 | 標準 |
【武蔵野線】 【高崎線】 |
SHシリーズの中でもインパクトはダントツで強い曲であろう。曲の最後がベルのように終わるのは、人によっては威圧感や怖さを感じる人もいるかもしれない。癖が強いからか採用例は少ないが、細かい違いが多くて趣味的には面白い一曲である。 先ずは02の余韻が短いタイプである。東京や恵比寿のSH5-1のような編集がなされていたものと思われるが、記載の通り、冒頭が欠ける場合と欠けない場合があったのである。一体どういう事だろう?もしかしたら恵比寿はSH5-1も含め、放送装置の都合でたまに頭欠けが生じていたのだろうか…とも考えたが、その割にはSH5-1が頭欠けにならなかったのを聞いた事が無い。どんな音源として作られていたのかが気になる所だ。 2点目は双葉での使用である。若干音程が高かったので独自のタイプだと言えるのだが、それ以前に何故双葉にあったのかが永遠の謎。反対ホームで使われていたSH4-1(此方は逆に若干音程が低かった)共々、謎の深い一曲である。 最後に、2002年に塩山で新規採用された事である。この曲を敢えて選んだ判断が面白い。採用後、評判が今一つだったのか2004年に一旦SH5-1に置換えられてしまうが、2006年に元に戻っている。態々元に戻した程なので、ご当地化でもしない限りは今後も安泰なのかもしれない。 |
02 | 余韻短い 稀に冒頭欠け |
【埼京線】 |
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03 | 新音質 |
【高崎線】桶川 【中央本線】塩山 |
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02 | 新音質 音程高い |
【常磐線】 |
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JR-SH8-3 | 塩塚博 | 01 | 標準 |
【横浜線】 【外房線】 【南武線】 |
そのSH8にも-3の音源が当然存在し、実際に採用もされている。いくら音色が-1より穏やかとはいえ音程が高いので威圧感はSH8-1以上。採用した駅はSH8-1以上に少なく終わっている。 現在は勝浦で孤軍奮闘の状態が続いており、そちらでは放送更新により新音質化も果たしているが、同区間は遠からずワンマン化される予定で、そうなれば日に数本の特急くらいでしか聞くことが出来なくなってしまう(それでもその時点で残っていればまだ幸いではあるのだが…)。 |
02 | 新音質 | 【外房線】勝浦 | |||
JR-SH9-3 | 塩塚博 | 01 | 標準 |
【中央・総武線】 |
御茶ノ水と言えばこの曲、というくらい界隈では有名な曲。趣味人の間では「御茶ノ水サルサ」の愛称で呼ばれている。この事は作曲者の塩塚も知っており、本人も気に入っているようだ(著書参照)。何故かJR東日本の発車ベルとしては御茶ノ水以外で採用されなかったものの、曲の完成度が素晴らしい事は今更言うまでも無いであろう。唯一の採用駅が収録環境が劣悪な御茶ノ水である事だけが残念な所。下手にご当地化などで消えたりしない事を願いたい。 尚、旅客鉄道に限らなくて良ければ、JR貨物の高松貨物ターミナルで列車発着時にこの曲が流れている。駅員放送も被らず軽く10コーラス以上流れるので環境は良いと言えば良いのだが、当然ながら列車の音は盛大に被る上に、密着などまず不可能なのでそこはご了承を。 余談ながら、鉄道モバイルの御茶ノ水駅の項目では本来SH9-3であるべき所、SH9-1が配信されている。スイッチに対してこれを指摘したところでマニアの戯言として流されるだけなので(※何故期待できないのかに関してはJR東日本のスイッチ制メロディのページの冒頭の説明文や東京メトロ有楽町線のページのコメントを参照)、SH9-3をダウンロードしたい人は、「SHシリーズ完全版」という項目に行けばダウンロード出来るので其方を使いましょう。本当、ダメな意味で適当な企業である。 |
02 | 新音質 | 【中央・総武線】御茶ノ水 | |||
JR接近メロディ- SH2-2 | 塩塚博 | 01 | 標準 |
【高崎線】 |
これらの音源は本来接近メロディー用に作られた音源なのだが、高崎線で発車メロディとして試験的に少しだけ使われたという情報がある。実際に、SHシリーズは黎明期に高崎線に大量に導入された為、その試験的な先行導入と考えれば不思議な話ではない。最も、SH6-2については非常にシンプルなので、このまま使っても発車ベルとして成立していたかは微妙な所である(だからこその試験採用だとは思うのだが)。 SH2-2については、塩沢駅で接近メロディとして使われていた(下記参照)他、神奈川臨海鉄道の駅で貨物列車の出発合図として流す音楽として使用されている。 |
JR接近メロディ- SH6-2 | 塩塚博 | 01 | 標準 |
【高崎線】 |
【2】接近メロディ ※接近メロディについての諸注意 接近メロディの分布に関しては、ATOS放送が導入されている駅で偶々それが解除された場合に自放音源として残っているのが確認された、というパターンの駅は使用終了と同様の表記として掲載しています。 |
曲名 | 作曲者 | 番号 | タイプ | 使用駅 | 備考 |
JR-SH5-1 | 塩塚博 | - | 音飛びあり |
【内房線】 |
全く以て謎な話だが、発車メロディとして使われていたSH5-1が千倉で接近メロディとして使われていた。千倉で使っていた音源の都合上必ず途中で小規模の音飛びが生じていた為、一応独自のバージョン(?)ではあった。 内房線のCTC化よりも前の2009年に放送更新が行われ、その際にごく普通の5打点に変更されて消滅している。いったい何だったのだろうか。 |
JR接近メロディーSH1-2 | 塩塚博 | - | - |
【上越線】 |
SHシリーズには、接近メロディ用に作成した音源が発車メロディと同じ数存在していたが、接近メロディとしては華やか過ぎるという判断が下りたのか、採用例は少ない。当初は御茶ノ水で使われていたSH5-2とSH8-2が有名であったが、発車メロディと紛らわしかったのか、すぐに別の曲に変わってしまったようだ。 その他、何故か上越線の塩沢と大沢に接近メロディとしてこれらの曲が方面別に1つずつ、合計4つ導入されていた。後に続く自動放送は全く聞いた事が無い放送で、恐らく地元の一般人なのではないかと思われる。いつの間にか消滅してしまったが、一体この2駅の放送は何だったのか。どれだけ考えてもこの放送を導入した意味が分からない。 そうしてSHシリーズの接近メロディは完全に消滅したと思っていた矢先、内房線のCTC化に伴い導入された放送の接近メロディとしてまさかのSHシリーズが抜擢された。それも、それまで採用例のなかったSH1-3である。千葉支社は意外な曲を入れる事が前々から多く度々話題になるが、一番ぶっ飛んだ採用がこれだったと言えるのではないだろうか。遠路はるばる録りに行く人がいるのも頷ける。 尚、これらのシリーズだが、SH2-2は上述の通り神奈川臨海鉄道で使われているほか、音色違いのSH2-3が多摩都市モノレールで発車メロディとして使われていた。 |
JR接近メロディーSH1-3 | 塩塚博 | - | - | 【内房線】九重〜太海 | |
JR接近メロディーSH2-2 | 塩塚博 | - | - |
【上越線】 |
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JR接近メロディーSH3-2 | 塩塚博 | - | - |
【上越線】 |
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JR接近メロディーSH4-2 | 塩塚博 | - | - |
【上越線】 |
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JR接近メロディーSH5-2 | 塩塚博 | - | - |
【中央線】 |
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JR接近メロディーSH8-2 | 塩塚博 | - | - |
【中央・総武線】 |
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