キハ600形

大分交通から譲受して1975年に2両が導入された車両(大分交通での登場は1960年)。車体も小さければ窓もバス窓で、ドアが閉まるのも呆れてしまうほど遅い…けれど、なんかそれがいい、味のある車両でした。

キテツ1形の導入後は、基本的には603が運用に入り、604は603のための部品取りの車両として紀伊御坊駅の構内に留置されることになりました。その為、最終的には604が営業運転につくのは不可能だったようです。

2009/10/25に定期運行を終了し、同年11月29日にさよなら運転が実施され、長い歴史に幕を閉じました。その後も603号は紀伊御坊駅の構内に残されていますが、604号は603号と入れ替わりとなる形で解体撤去されてしまいました。

尚、後に岡山臨港鉄道から1984年に605号を譲受(形式こそ同じ物の全く別の車両でした)したものの、入線後の試運転で振動がとても大きいことが判明し、運行に用いられないまま留置され、2000年に除籍されてしまいました。これだけなら悲しい迷車両となる所ですが、この605号が有田鉄道の保存施設である有田川町鉄道公園で保存されている(しかも、動態復元を目指している)のだから不思議なもので、実現したら是非車内も拝見させて頂きたいものですね。

左写真は603、御坊にて。
簡単な年表
1960年 登場(大分交通)
1975年 紀州鉄道に譲渡(大分交通廃止によるもの)
1984年 605号を導入(岡山臨港鉄道より譲受)。…が、一度も営業には用いられず。
2000年 605号が除籍される。
2009/10/25 最終運用
2009/11/29 さよなら運転を実施し、引退。
最終更新:2017/1/19
【保存車】キハ603を追加。
【風景ほか】1枚追加(ポスター)。



【写真】

キハ603
廃車→保存
御坊 御坊 御坊 御坊 西御坊
キハ604
廃車→解体
紀伊御坊



〜保存車〜
キハ603
(紀伊御坊駅構内)
キハ605
(有田川町鉄道公園)



〜Others〜
605以外
ドア 車内 台車 前面ライト
(腰部)
前面ライト
(上部)
非常ボタン
(左:通報 右:停止)
フック 「紀州鉄道」表記 行先板
社紋
車両番号
新潟鉄工所 S35
定員122
新潟鉄工所 S35 照明
吊り革
ファンデリア
運転台
605
台車側扉



〜車両の音〜
・キハ600形603走行音

【西御坊線】西御坊〜市役所前(1分27秒:426KB)

ドアが閉まる音が全く聞こえませんが、これはあまりにも閉まるのが遅すぎるため。実際、閉まりきらないまま待ち切れずに発車してしまうこともしばしばありました。速度は出しませんが、やはり古いだけあり音は若干にぎやか。
ちょっとだけ子供の泣き声が入っていますが、引退する前の最後の夏に収録したもの故、そんな状態でも録ってしまいました。ご了承を。

キハ600形603アイドリング音

どんなに小さく古めかしい車両でもこの音だけは勇ましい。
この音が一人前な気動車の証ですね。

5秒(31KB)



〜風景・並びなど〜
セピアの似合う車両でした セピアの似合う車両でした
車内 車内 車内


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