1922年に開業した東信貴鋼索線。同線の開業によって信貴山へのルートが確立されたものの、尾坂側からのアクセスが便利な西信貴鋼索線が後に開業すると需要が徐々に減少。そして沿線が時代と共に住宅地となると、道路整備上東信貴鋼索線の存在がネックになってしまったことから、1983年に廃止になってしまいました。1922年から1983年までずっと用いられていた車両がこのコ9形で、9号が赤色、10号が青色でした。現在は信貴山下駅前のケーブルカーの駅の跡地付近に9号が保存されている他、信貴山下駅の構内に車輪と運転台が保存されています。
余談ながら、信貴山下駅前から真直ぐ伸びてゆく広い上り坂は東信貴鋼索線の跡地を整備した物で、一応路線の痕跡と言えなくもない物だったりします。
上写真は信貴山下駅前にて。
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