言わずと知れた京王電鉄を象徴する車両である5000系は、1963年に昇圧に伴い登場した車両で、京王電鉄が本格的な「都市鉄道」となったきっかけとなった車両となりました。1964年には鉄道友の会のローレル賞を受賞しています。一部の車両は吊り掛け駆動となりましたが、大多数の車両はカルダン駆動の高性能車となりました。
車両の大型化や老朽化に伴い、1987年から徐々に廃車が進み、最終的には1996年に全ての車両が引退していますが、その後も数多くの鉄道事業者へと譲渡され、現在も多くの路線でその姿を見ることが出来ます。
一方、本家京王電鉄では、1995年に事業用車に改造された車両も存在していましたが、そちらも2004年に6000系を改造した600系に役目を譲り引退してしまいました。現在は京王電鉄の施設で保存されていた1両が京王れーるランドに移設されて一般公開されています。これからも末永く愛される存在でありますように。
上写真は7722F、聖蹟桜ヶ丘にて。
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