1953年に夕張鉄道のキハ251として登場した車両で、同路線の廃止により1976年に転入。1形式1両のみの貴重な車両でした。当初はクロスシートだったものの、転入から程なく1977年にはロングシート化が施されています。扉が半自動式で乗客が手で扉を開かねばならなかった事がネックとなりワンマン化が出来ず、最終的には「毎月第2土曜日に1往復だけ運転する」という非常に稼働率が低い車両になっていました。関東鉄道の旧旧塗装を廃止時点まで維持していたことも地味に貴重なポイントでもありました。
廃止後は鹿島鉄道記念館で保存されていますが、一般公開はされておらず時折公開のイベントが行われるだけとなっていることから、なかなかその姿を見るのは難しくなっています。逆に言えば安心した管理の上での保存が確約されているわけでもあるのですが。
上写真は714号。石岡にて。
|