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姫路市営モノレールの終点、手柄山。元々はここで開催されたイベントのために開業したモノレールで、はるか遠く(まさかの鳥取までという計画も…)まで延伸させる計画もありました。料金が仇になってこうなっちゃったわけですが、手柄山駅の建物は取り壊されることなくずーっと残り続け、中に車両も残っていた。そんなわけで公開されることになったわけです。というわけで、これがホームの様子。
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半ば博物館のような展示状態になっているものの、当時の様子をそのまま復元したところもあります。例えば、これが駅名票。
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9〜17時台に1時間3本。本数もそこそこあったようです。
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モノレールが止まっている場所は勿論、元々線路があった場所。モノレールが見つめる先にはこんな窓があります。手柄山駅の跡地はモノレールの展示室と水族館として用いられているため大分整理されていますが、この窓の部分からちょうど線路が伸びていたようです。それを示すためにモノレールのイラストが描かれているのかな。
よく見ると窓の外のビルに開いた穴が丸く縁取られていますね。これが当時の跡とも言えるのかもしれません。
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駅建物は外から見るとこんな感じ。今は水族館の一部と化しているので分かりにくいかもしれませんが、ビル中央の丸い穴の部分から線路が伸びていたわけです。ちなみに肝心の水族館は、少し規模小さめ。それでもイルカとかウミガメとかが沢山います。来たらせっかくなのでそちらもどうぞ。
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手柄山駅周辺には学校等の建物が数多くが建っているほか、水族館が出来たのも大分前(しばらく営業休止になっていたものの…)なので、線路跡は残っていません。じゃあどこから線路跡が始まるんだろう?と手柄山駅のビルを出たところから観察してみるとありましたありました。画面の左側。
モノレール現役当時、既に線路の近くにある学校の建物はあったのかもしれませんが手前にある駐車場等は間違いなくなかったでしょう。取り壊されたのは随分前なのかもしれません。
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駅周辺には学校、駐車場、プール、工場等がひしめき合っています。おまけに交通量の多い道路もあったりして。こりゃ撤去もやむなしだなと感じます。というわけで、さっきの写真を頼りに線路跡が始まるところまで移動します。それは突然現れます。
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抜群の存在感。実はこの立派なレール…
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川の上に建っていたりします。それだけならいいのですが道路の一部をこの線路の柱がふさいでいたりして。何だか作った当時から無理やりな感じが漂います。線路のすぐ横にある工場は当時からあったのだろうか。
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問題の道路をふさいでいる部分。こんな設計アリだったんでしょうか。それとも道路が後付けなのかな。
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その狭い狭い中を通り抜けると、駐車場の敷地になります。そしてそのまま工場の敷地の中へ入って行く。これは線路のすぐ近くを歩く事は出来なそうですね。
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というかそれ以前に駐車場でしょ。株式会社○○お客様専用駐車場って書いてありますよ。客用なら大丈夫なのかなぁとは思いつつも駐車場にずんずん進入して写真を撮るのは気がひけます。というわけで、すぐ近くに大きな道路があるのでその道とぶつかるところまで移動することにします。
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しばらく広い道路を歩き続けると、横からボロボロになった線路が近付いてきます。シェルが目印。
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ちなみにその「広い道路」の規模はこんな感じ。この先しばらく行ったところでこの道路と交差しますが、その部分は当然撤去済み。
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さて、線路が合流したところから線路沿いを辿れなかった部分を見てみましょう。何だかやけにうねうねしている上に勾配もかなり急。この辺り、高性能なモノレールをアピールしたかったのかな、という気がしてきます。
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さて、合流して早々一度線路が途切れてしまうのですが、線路が途切れた部分には青々とした木々が生い茂っています。
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不思議な光景です。
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何故撤去されているのかと言うとすぐ側でJRと交差するため。おそらくモノレールが出来た当時は山陽電車もJRも地上を走っていたんでしょうね。高架化する際に邪魔だから取っ払ってしまった、と言うことなのでしょう。
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JR線の高架を越えると線路は復活します。すぐ先に新幹線の線路があるのですが、こちらはモノレールの線路の上を新幹線が通る形になりました。ぶつかるわけじゃないから別に撤去しなくても良かったのかな。
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こうしてみてみると、新幹線の下をモノレールがくぐってたら面白い絵になったなぁと思えてきます。まぁ、恐らく線路から新幹線の高架線までの間の幅に車両が収まりきらないと思いますが。
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新幹線をくぐりぬけた後は、町の中をすり抜けるように走って行きます。
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その線路のすぐ横にはこんな味のある建物が。モノレールが現役だったら是非これと絡めた写真を撮りたかったものですね。
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この辺りでは、線路はツタやシュロと同化して不思議な存在感を放っています。そして少し進んだところで大カーブ。
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そのカーブの途中で線路が途切れてしまいます。何故かと言うと…
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道路をまたぐため。そしてその先にあるシートを被った建物。これが大将軍駅になります。モノレールの駅がビルの中央に併設された住居ビル。姫路を代表する不思議なビルだと言えるでしょう。
シートを被っていたことから、この時はまさか取り壊しか!?と危惧しましたが、部屋に洗濯物を干している人がいたのでそれは無さそうです。安心。
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フード被ってても存在感はバッチリですね。
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ここから先は2008年の撮影ですが、大将軍駅が工事中だったことを除けば何も変化は起きていないようです。これが、大将軍駅側の線路が途切れる地点の様子。ビルの中にはホームがそのまま残っています。
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駅の中は外からちょっと見えたりします。ここもいずれ整備&公開をしてほしいと思う反面、そんなことしてしまったら住んでる人にはいい迷惑かもしれませんね。。ちなみに、2011年7月訪問時点で確認した限りでは、スプレーの落書きが大量にホームにあるようです。どうやって進入したんだか。
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大将軍駅の反対側の出口の様子。右下部分が駅の入口?それとも建物の入り口でしょうか。
どっちだろう。でもほかに入口っぽいところが見当たらなかった気がするんですよね…。
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大将軍駅全景。こんな感じに「ビルと一体化した駅」を作ってしまう、それも百貨店とかではなく住宅と一体化しているというシロモノ。そんなものを作ってしまったのですから、建設当時の姫路モノレールへの期待がとても大きかったことがうかがえます。現役だったとしたら是非訪れてみたかった。不思議な雰囲気を味わってみたかった。
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ここから先はしばらく線路跡が道路沿いに続いて行きます。割と古い建物の屋上に線路を立てている場所もあるようで、それ故古い建物も解体したり改修したりと言ったことがなかなか出来ないようです。
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しばらく進むと線路が途切れます。ここで、山陽電車の高架を跨ぎます。残しておいたら万一の事があったら危ないから撤去、と言うことなのでしょう。
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山陽電車をくぐった後は線路は残っておらず、支柱が何本か残るのみとなります。中でも山陽電車を抜けてすぐのところにあるこの支柱は見つけやすいので、姫路駅側から探索する際はこれを探して歩いてみると良いでしょう。
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こんな風にさびが目立った支柱が残っていたりもします。家が隣接しているから壊すのもままならない状況なのでしょう。
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そしてこれが最も姫路駅側の遺構。この支柱は建物の屋上に据え付けられているもので、上の方が欠けているのが若干気になります。
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姫路駅前のバスターミナル。この写真で行ったところのバスが沢山止まっている部分。ここにかつての姫路駅があったらしいのですが面影はもう全くありません。…と、路線を辿るとこんな感じになっていました。路線そのものが短い上、遺構がかなり多く残っているため、当時をイメージしながら歩いてみるときっと楽しいと思いますよ。
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