王子軽便鉄道
王子製紙の苫小牧工場からから千歳市烏柵舞の千歳川上流に設けられた自社工場向け水力発電所や支笏湖畔とを結び、発電所の建設資材や支笏湖周辺の森林資源を運搬する目的で敷設された軽便規格の専用鉄道で、貨物輸送のための鉄道だったものの、後に一般客扱いも行っていました(以上wikipediaより)。軽便鉄道としてはそれなりの営業距離(約35km)を持っており、SLと昭和天皇が皇太子時代に乗車した貴賓車の2両が廃止後も保存され、現在に至っています。


最終更新:2021/6/13 ページの作成



此方が編成全体の様子…と言っても柱が入らないように撮影すると客車はほとんど見えませんが。苫小牧駅から徒歩5分程度の場所の公園に保存されています。お手軽に訪問できる保存車なので近くを通った際は立ち寄ってみるのもいかがでしょうか。
4号機関車。橋本鉄工所製C-2、炭水車は4.1t。1935年製造、1951年廃車…とのこと。
後ろから。大きな運転室を持っているのであまり見かけない車体のバランスになっているような気がします。
此方が貴賓車。既存の客車を改造したものらしく、wikipediaにも特段の記述はないのですが、1つ1つの窓にカーテンが設けられているのが格式高い車両であることを伺わせています。
一応、柵が被らない位置まで寄って撮影することも可能です。
状態はまずまずといったところ。他の客車が保存されていれば見比べることも出来たのですが、この車両が残っているだけでもありがたいお話ですね。
此方が解説板。こちらを見る限り、貴賓車は元々の客車の登場年度は分からないものの、貴賓車に改造されたのは1922年の事のようです。王子軽便鉄道の車両はこの2両が残るのみなので、今後も長く保存されることを願うばかりです。

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