成田ゆめ牧場
千葉県を代表する観光農場の一つである成田ゆめ牧場ですが、敷地内の花畑周辺で保存鉄道活動が行われており、「まきば線」の名前で乗車体験が行われています。軽便鉄道の実際の車両を保存展示しているので非常に貴重な路線となります。羅須地人鉄道協会による動態保存運動が1993年から行われており、その一環で展示されている形のようです。

最終更新:2023/12/18 ページの作成



・立山砂防軌道 100形(仮)

立山砂防軌道で運行されていた、1960年代製造のモーターカーが3両在籍しており、101〜103の番号が設置されています(立山当時からの番号なのかは不明)。1983年頃に廃車され、紆余曲折ありながら1995〜6年頃に成田ゆめ牧場に辿り着いた車両のようです。まきば線の主力として用いられています。画像はすべて当日に運行されていた103号にて。

編成写真
(103)
その他
後面 運転台


・立山砂防軌道 人車

まきば線の乗車用に用いられている客車のうち、緑色をしたこの車両はモーターカーと同じく立山砂防軌道からやってきた車両。1051、1052のナンバーが設置されているそうですが、番号がどこに書いてあるのかはよく分かりませんでした。



・頚城鉄道 ラキ1

1971年に廃止された頸城鉄道のラッセル車。糸魚川東洋活性白土専用線で保管されていた物を譲受したもののようで、成田ゆめ牧場でも降雪時に出動することがあるようですが、それ以外のタイミングは車庫で休んでいる事が多いようです。

庫内での様子 案内看板


・その他の車両
頸城鉄道のワ16号。物置として使用されているようです。
1501号客車。出自不明。


1502号客車。此方も出自不明。台枠は兎も角客車部分はオリジナルなのかもしれません。オープンタイプのようです。
農作業用のヤンマーの機械からの改造車。
ホハ5。井笠鉄道→西武山口線→西武遊園地内で保存、という経緯を持つ車両で、乗車可能な客車の中でも随一の大きさを誇っていますが、運用される頻度は不明。ホハ5という番号は成田ゆめ牧場入りしてから付いたもののようです。
12号「インジャン・ジョー」。何が何だかよくわからない見た目ですが、1981年製の蒸機で、ボギー台車で縦型ボイラーを搭載している事からこんな見た目になっているようです。糸魚川の東洋活性白土専用線での保管を経て1993年に成田ゆめ牧場にやってきたそうです。
何かの台車。
何かのボイラー。
…と、こんな風に様々な場所から寄せ集めた車両を車庫に保管して整備を続けているようです。奥に見える客車は井笠鉄道からやってきた車両とのこと。
線路脇にも作業用の台車が留置されていました…が、ご覧の状態なので使えるのかは不明。

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