老朽化していた単車を置き換える時期が迫っていた際、低騒音化などを施した「PCCカー」の技術がアメリカから伝わり、その導入へ向けた検討が各都市の交通局で進められていました。その名古屋市版がこの1800形で、1953年から翌年にかけて25両が製造されました。無音電車と言いつつも床下の走行機器は吊り掛け式でした。
都電の5500形がほぼ固定運用だったのと同様、この車両も栄町線に生涯在籍し続け、1972年までに引退。現在は1両が豊田市の平芝坂の上公園に保存されています。
上写真は豊田市平芝坂の上公園にて。
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